隠れ名作紹介「第三艦橋より」 | ブラウザ三国志ノート 「軍令」

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はいそこの 「なにこのツインテ金髪ロリ美少女のサムネ」作品は、と思ったアナタ。
どこからどうみてもアキバ系キャラモノ萌え萌え路線のシロモノをオススメしてきたかと思ったそちらのアナタ、そしてツインテールとかロリとかそういうもの反応するアナタ。

隠れた名作ってのはそういうギャップがあるから埋もれるわけで、そういう人の目に触れない宝石を見つけたときこそその喜びもひとしおというもの。

 それなりにエロっぽい描写も出てきますが「食戟のソーマ」くらいのレベルです

 食戟のソーマ

もうお約束のうまいもの食べたときの感動シーンですね。
うまいもの食うと脱衣ってのはこのマンガの売りのひとつとなっています。
今ではもうジャンプの屋台骨作品のひとつですね。

しかしまあこの演出、実はかつてマガジンで連載されていた「中華一番!」の焼き直し的な感じで、アニメにもなったし結構面白かったんですが、覚えている人も多いんじゃないかしら。

 中華一番!


まあジャンプとかマガジンとかでもこんくらいの描写はあるわけで、まあこの第三艦橋もそっち方向のレベルとしてはこんなもんです。で、そのエロ度なんてもんは別にどうでもいいわけでして。




まずこの作品、最初はなんか舞台が宇宙船なだけの日常系ゆるふわマンガかと思ってました。

ところが話が進むにつれてどんどん話がややこしくシリアスになっていきます。
このテの展開をみせる作品って大概無理がありすぎてむちゃくちゃになってわけかからずに終了するものが多いのですが、この作品はこの展開が最初から予定されていたのかなぜかこうなった系なのかはわかりませんが非常に完成度が高く、最高に面白いです。
また無理やり話を長くいかにも延命的な感じがなく(まあ隠れ名作系ですから延命もクソもないわけですが)、実に話をテンポよく読めるおかげでまあ100話レベルの大作にも関わらず一気読みできる、というより読み始めたら最後まで一気に読んであれ終わっちった的な秀作です。

系統としてはディープさにかけてはエヴァンゲリオンとか系のカテゴリーでしょうか。
ただし血なまぐさい戦闘モノでは全然ありませんので、なかなかジャンル分類が難しいです。
内容は結構難しいので一回通して読んだだけで完全理解は難しいかもしれません。
何度か読むと理解できますが、まあつべこべいわずまず読んでみろと。

好みははっきりわかれる(つうかエヴァンゲリオンっぽいディープなの嫌いって人はまずダメな希ガス)とは思いますけど、まあ私個人的に非常にオススメ作品のひとつです。



ちなみに作者の 城谷間間 先生は第二作で現在「天ノ河家の4姉妹」という作品を連載されています。

  

天ノ河家の4姉妹 

こちらはまだ連載間もないので今日の時点でまだ7話しかありませんが、ふだんは基本ゆるふわ系4コマもどき的で5の倍数話でストーリー的な内容になるというちょっと工夫のこらした作りになっています。ゆるい話と思いつつも背景設定がなにげにシリアスで、とにかく絵がうまいのでこれからに期待してしまいます。第三艦橋も最初ゆるくてあとからガツンと引きずりこまれたので、どんな展開になっていくのか楽しみですね。