さくらの先生 | DNA of DeNA

さくらの先生

さくらは相当な駄犬でアタマもちょっと弱いのに

レストランでも静かに出来て

人前で芸をさせると10回に1回は成功するのは

T屋先生という調教師による英才教育のおかげだ。


出張や雨の日以外の週末に先生はやってくる。

そして飼い主も一緒に東大の先端研というK崎先生

行ってた日本の最高学府に行って、「持って来い」や

「飛べ」や「つけ」の勉強をする。


T屋先生は美人でスタイルもよく、自然な白さの歯もきれい。

人間より動物とのコミュニケーションが得意で、まるで大人の

人と話しているかのようにさくらに話す。

「そこであきらめない!」

「気づかないふりしない!」

「見ていないと思ってごまかそうとしない!」


わりと高度な指示を飛ばす。


今朝は7時半にやって来た。


暑いし眠いしでさくらとふたりでトレーニングしてくれたらなって

思うけど、実は犬より飼い主を教育することが重要という信念で

私をおいて行ってはくれない。


先生の久しぶりの「持って来い」攻撃にも暑さでダレ気味のさくら。


「すみません、覚えが悪いんです、この犬。アタマが弱くて。」


一応謝って見せたアタシ。先生はにっこり笑って


「いいえ、飼い主さんです。」


・・・


歯がとてもまぶしかった。