家族付き合い | DNA of DeNA

家族付き合い

母の棺に将棋版と駒を入れたことをときどき思い出す。
少し重いかなと心配もしたが、今ではとても良いことを
したと思っている。今ごろあちらで機嫌よく祖母と一盤
さしていることだろう。相変わらず待ったを連発している
だろうか。

母の葬儀から姉との連絡が増えた。いきおい姉の家族との
付き合いも増える。今度の週末は姉の中2の長男を
野球観戦に連れて行くことになった。姉夫婦が忙しく
甥が一人で上京する。ものすごい野球キチガイだ。

姉の家族とはこれまでは年に1回合流する程度だったが
それでも甥にはいろいろ大事なことを教えてある。幼稚園に
上がる前から資本主義と貨幣経済についての講義もした。
早口言葉遊びは3歳から「ハタラカザルモノクウベカラズ」。
大人の読書やテレビ鑑賞の邪魔をしないこと、さらに
私を決しておばさんと呼ばないことなど、一貫して
厳しめに伝えてある。

そのせいで私は怖くて苦手らしい。それでも野球は
観たいと言った。旦那がどこか遠くに行くので一泊2日の
約20時間、ずっと怖い智子ねえさま(私)と2人だが、
それでもいいかと念を押したら「我慢する」と気丈だ。

次の日は公園につれて行ってキャッチボールでもやろうか。
その後はそうだ将棋をしよう。駒の動かし方を復習しておくよ。
なんだかんだ言ってほんの少し楽しみだ。