スケッチブック/小箱とたん
- 美術系4コマ漫画なら、普通は「ひだまりスケッチ」だろう。
あの作品も好きだが、今回は
- スケッチブック(7) (ブレイドコミックス)/小箱 とたん
- ¥600
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- こっちである。
- 高校の美術部が舞台である。
- 「あずまんが大王 」のフォロワーである
- と、よく誤解されるが、違うのだ。
- 何しろ、作者は「あずまんが大王」を読んだことがないのだから。
- 曰く「今さら読んで影響を受けるのが怖い」ということで、今後も読むつもりはないそうだ。
- 「豆知識」ネタ(「あずまんが大王」では大阪、本作では涼風コンビ)がかぶっているのは、本当に読んでいない証拠だろうな。
- 担当者も含めて。
- 絵について。
- 表紙(特に下の1巻)を見る限り、その気になれば上手く描けるのだろうが、「プロ」としては決して上手くない。
- 作品の舞台は、福岡の田舎である(福岡が田舎だと言っているのではないので誤解のないように)。
- ただし、登場人物の多くは標準語を話している。
- 美術部員で方言をしゃべるのは「麻生さん」だけである。
- う~ん、福岡っぽい(麻生太郎が総理大臣になる前から連載している。)
- 作者も福岡出身である。
- 実はこの作者について、出身高校まで分かっているのに、性別(および本名)が分かってないのである。
- コアなファンは知っているのかな?
- コミックスの「作者近影」にはティッシュカバーを使っている。
- 「あずまんが大王」のフォロワーとの最大の相違点は、主要登場人物の中に男がいるとこである。でも恋愛要素は全くなし
- え~っと、主人公は梶原空。1年2組5番だ。
- 超無口な女の子。
- コミュニケーション能力の無さ対決を是非とも榊さん とやって欲しいものだ。
- 元々、絵を描くことが好きだったのだが、強引に、顧問の「のがすか先生」こと春日野先生に入部させられたのである(担任や顧問が「よく教師になれたな」的な人物というのは最早お約束というより必須事項なのか?)。
- 彼女が、その年の入部第2号である。
- ちなみに1号は麻生さん。
- そしてこの2人とほぼ同時に入部したのが、鳥飼さん(どういう事情か一人暮らし)。
- 2巻から、留学生のケイトも入部してきて、1年部員は現在4人である。
- そして、先輩陣だが、3年生は部長の須尭雨情ただ一人。男である。
- 部長をやっていて当然というような真面目な性格である。
- ケイトと英語で会話できるぐらいだから成績もいいだろう。
- そして、問題の2年生部員。
- 空閑、佐々木、栗原、神谷、涼風コンビこと田辺と氷室、そして最後に根岸。
- 実はもう一人いるが書かないことが「お約束」になるだろうから、あえて書かない。
- 最後の根岸だけが男である。
- あっ、そうだ「根岸」で思い出した。
- この7巻の帯がちょいと意味不明なのである。
- よく読むと「売り文句」になっていないのである。
- そこにはこう書かれてある。
- 「日笠陽子デビュー役、根岸みなもマンガ初登場。」
- 意味がわからなかったので調べてみた。
- 「日笠陽子」とは、あの「あずまんが大王のように1年から3年までちゃんと進級し、3年間ちょっとの連載で主人公の高校卒業と共に綺麗に漫画も終わったと思ったら、大人の事情で大学編をやることになってしまった、あの漫画の主要キャラ」の声優さんだった。
- そして「根岸みなもマンガ初登場」とは、本作品はアニメ化されているのだが、その際、漫画には登場してない根岸大地の妹の「根岸みなも」をアニメオリジナルキャラとして登場させたのだ。
- その声優が日笠陽子。
- そして、この7巻で、漫画の方にも「根岸みなも」が登場したというわけだ。
- これが、DVDの宣伝文句ならわかる。
- 日笠陽子のファンが、「他の作品での彼女の声が聴きたい」と買うかもしれない。
- でも、これは漫画だぞ。
- これで誰の購買意欲を刺激できるんだ?
- 話は戻って2年生部員。
- 個性の強さは、1年生に完全に勝っている。
- 一人一人説明するのは骨が折れるので、書かないでおこう。
- ちなみに、私は、この2年生部員の栗原渚 推しである。
- その理由は読めば分かる。と思う。
- 彼女はなぜ生物部に入らなかったのだろう?
- あっ、そうそう重要な登場人物ならぬ、登場動物を忘れていた。
- それは猫たちだ。
- 猫世界での主人公格のミケを始め、ハーさん、クマ、グレ、ケイトの飼い猫の(ペルシャ猫なのに)ぶち、など、こちらも多士済々だ。
- 人間世界とは、主に主人公の梶原さんと絡む。
- 猫同士の場合、普通に会話して話を進める。
- 「地方が舞台で、猫同士が会話できる」と言えば「じゃりン子チエ」もそうだったな。
- 全然、漫画の系統は違うけど(;^_^A
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- スケッチブック 1 (BLADE COMICS)/小箱 とたん
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- 私は、この作品が大好きである。
- どのくらい好きかと言うと、アニメのDVDを1シーズン分全部新品で買ったくらいだ。
- アニメは全部で13話。DVDは全部で6巻だが、他に1シーズン買ったのは中古を含めてもない。
- まあ、買った理由は、ネットで見られないか探したけど見つからず、中古で買おうとしたが、そんなに新品と変わらない値段だったという情けない理由からだけど....
- アニメでの正式なタイトルは「スケッチブック ~full color's~」です。
- 元々、普通名詞をそのまま漫画のタイトルにするのは、いろいろと不都合がある(検索しても目的のものと違うものがたくさん出てくるなど)ため、良いタイトルとは思ってなかったので、アニメだけでもタイトルを変えてくれたのは良かった。
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- スケッチブック~full color’s~ 第1巻 [DVD]/花澤香菜
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- アニメでは、「協力」として「福岡県立太宰府高校」とクレジットされている。
- 作者の母校である。
- もし自分の高校が在学時に、こういう「協力」してくれたら嬉しいだろうな。
- 「お~今日通った廊下をアニメキャラが歩いてる~」とか。
- 楽しいだろうな。
- しかしながら、テレビ東京系列放映のアニメなのに福岡で放送していない(遅れ放送もしてないらしい)ため、そういう「うらやましい」ことはなかったようだ。
- 大宰府高校は名前の通り太宰府天満宮で有名な太宰府市にあるのだが、地図を見る限り、太宰府天満宮がある中心ではなく外れにあるようで、漫画での設定どおり周囲は田んぼが広がっていそうだ。
- この学校には、「美術科」が存在しているので、恐らく作者もそこ出身だろう。
- 本作品の方は「普通科の美術部」が舞台だ。最初にも書いたことだけど。
- 美術科がある学校の美術部ってどんなだろう?
- 勉強で美術をしっかりやるから、逆にないのかな?
- まあ、いいやこの話題。
- このアニメは、アニメにも関わらず現地(福岡)のロケハンをしっかりやっている。
- 何気ない商店街やバス停も実在の場所を元に描かれてある。
- というのを「聖地巡礼」したファンがアップした映像で知った。
- まだあの映像ネットで見られるかな?
- と思ったら、まだあった !
- よくぞ、そこまで調べ上げたよと思うと同時に、よくぞロケハンを元に背景描いたなアニメスタッフよと思ったよ。
- せっかく買ったからというわけではないが、DVDは今でも時々見てる。
- 4コマ漫画なので、「衝撃的な出来事」なんか起きないため、時々見る分には最適だ。
- スケッチブック~full color’s~ 第6巻 [DVD]/花澤香菜