NAKED SONGS vol.8 感想 | イベント 「NAKED SONGS」 blog

イベント 「NAKED SONGS」 blog

ビートジェレネーションの詩人たちや音楽ライターでミュージシャンの故・下村誠をリスペクトするきっかけではじめた ミュージシャンによるポエトリーリーディング&弾き語り 中心の音楽イベント。その情報を伝えるブログ。


「NAKED SONGS」を陰で支えてくださっている
お二方がイベント直後にFB上で書かれた感想です。

写真は佐々木さん。 いつもありがとうございます。

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イベントのパンフに寄稿していただいた詩人でもある
村田博さんです。↓




遅ればせながら先週の土曜日、若松さん主催の「NAKED SONGS vol8」を見に行った。中川五郎さんとCROSSの風二吹カレテ。両者の素晴らしい演奏もさることながら、今回は初めて二十歳の息子と行ったせいか五郎さんが最初に読んだ「10月21日の夜に」という詩がいつまでも胸に残った。1969年10月21日とは国際反戦デー闘争で新宿で学生たちの大規模な騒乱があった夜のこと。長い詩だがその夜の不穏な空気の中で自分が何をしていたか、何ができたのか、という事をリアルに綴った詩だった。その一節。

  10月21日の夜に 僕は
  小さなホテルで
  恋人と抱き合っていた
  学生と機動隊の
  ぶつかりあう音が遠くに聞こえ
  興奮した夜の中を
  群衆のざわめきが伝わり
  催涙ガスを撃つ音が響く
  僕はと言えば ここでこんなふうに
  あなたと愛し合うだけ
  10月21日の夜に
 
 ライブを見た翌日の朝は例のニュース。色んな事が今さかんに言われているが、今回の事件でほとんどの人が後藤健二さんというジャーナリストを初めて知った筈。彼の残した仕事を良く知る努力をすることしかない、と2015年2月1日の朝に僕は無力感に苛まれつつ考えた。
 色んな意味で忘れられない夜、ライブだった。



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そして、

このイベントを応援してくださっている音楽評論家の
市川清師さんです。↓





東京・荻窪「club Doctor」で開催されたポエトリーリーディングとアコースティックライブのイベント『 N A K E D S O N G S vol.8 -BURN,BURN,BURN - 』を堪能。電気を纏った裸の歌たちが時代を射抜いてみせる。エレクトリック・ビートニクの咆哮だ。
センチの中野督夫や元アナーキーの寺岡信芳、ソウルフラワーやHARRYとの共演で知られる永原元を率いた中川五郎の新バンド、T4(To Tell The Truth)はパンキッシュにロックンロールしながら真実を語る。
そして、競演のCROSS率いる風ニ吹カレテは篠原太郎(彼はT4にも参加)をゲストにエレクトリック・ホーボー・ソングを聞かせた。
さらにオープニングリーディングの“パンチラインだらけなおんなのこ朗読詩人”三木悠莉、普段は地下アイドルとも共演するという彼女は“変態”な言葉たちを操り、時代を飛び越えてみせる。
『 N A K E D S O N G S 』が新たな段階に来たことを感じさせる。これまでで一番、躍動感に溢れたイベントではなかっただろうか。
天井に頭を打ち付けそうになりながらも飛び回り、跳ね回る中川五郎の雄姿が目に焼き付く。いまさらながら、こんな時代にあって、頼もしく感じる。


http://ameblo.jp/naked-songs/
















Photo by Yoko Sasaki