武家の古都・鎌倉の世界遺産登録推薦取り下げを、4県市で表明しました。

イコモスから、「不記載」との勧告を受けて、一からやり直しを決めました。

午前中、議会全員協議会があり、市長から取り下げが表明され、それを受けて夕方記者会見が行われました。

議会全員協議会では、市長が県議会議員時代、「世界遺産登録なんて反対」と明言していたことや、イコモス調査員の方にご出席いただいたときのレセプションでの対応の悪さ、着物を一時的に着ただけの本気度などを質問しました。

圧力副市長は、レセプションで、禁煙である会場でテーブルに灰皿を持ってこさせるという「圧力」をかけ、自らがたばこを吸っていたということを得意げに話すというありえないことを口にしていました。

民主党政権時代に国からきた圧力副市長は、世界遺産登録を担当していましたが、もはや鎌倉市では役割が無くなりました。

パリのユネスコに昨年行った旅費は、市長が使える「秘書課」の費用ではなく、目的外の「職員課」の予算を使って行ったという疑惑もあります。

駅前パフォーマンスだけの松尾氏は、市長職は「実務」が必要だということがまだわかっていないようでした。

「重要と捉えています」、「検討してまいりたいと思います」。

この言葉だけで、議会を乗り切るのは無理です。

「世界遺産登録市長」として、市長選や国政選を戦おうとした目算は、大きく外れてしまったようです。

マニフェスト通り、4月に辞職して新しい市長の選挙と市議選を同時に行うべきでした。

新しい市長の元で、今後の鎌倉の世界遺産登録について考えていかなくてはと思います。