9割が1年も経たない間に辞めてしまうわけ | 中屋敷左官工業(株)

9割が1年も経たない間に辞めてしまうわけ

一昨日の訓練校の授業のつづき。

さぁ~みなさん、お待たせいたしました!!
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「この業界に最初は夢や希望を持って入ってきたのに、1年も経たないうちに9割の人達が辞めてしまうのはなぜか?」

その答えを訓練校の生徒諸君が教えてくれますよ~!!
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その答えがこれ!!
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ありがとう!これを解決できれば辞める人が減る可能性があるということです!!

左が辞めてしまう理由、そして右が生徒達が導き出した解決策です。
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左官より楽な仕事がある→でもね・・・毎日営業回りは楽? 毎日パソコンの前に座りっぱなしは?

むずかしい→簡単な仕事でたくさんのお金が稼げれば、すぐに誰かに取って変わられちゃうかも~難しい仕事だからこそ奥も深い。

材料運びが辛い→これに関しては生徒の1人が「身体を鍛えていると考えるようにしてからあまり嫌じゃ無くなった」とのこと。良い解釈ですね。

お金が安い→じゃあいくら欲しいの?その欲しいお金の価値を生み出すためにも教育が必要らしい。

ここまでは捉えようによって、あまり問題ではなさそうですね・・・

やってみて向いていない→これはあるかも・・・だからこそ入社前の体験はとても大切みたい。

怒られて嫌になる→「どこが間違っているのかきちんと教えて欲しい」そうです。
ここではさらに「先輩が自分の意見ばかりを押しつけないで、若い人の意見も取り入れて欲しい。」なんていう意見も同時に出ましたね~

お金が目的→生徒達からは楽しいと思わせる事が大事という意見が・・・「塗る楽しさを知る」ことが大切という意見でした。

そして残ったのはこちら。
教えてくれない。
教育システムが無い。
塗らせてくれない。


解決しなければならない点はそう多くはないかもしれません。

若いもんが入社してすぐ辞めてしまうとお悩みの「左官業者」さんに朗報!!
若い子達が辞めないためには、
①入社前に塗り壁の仕事体験をさせてみる。そこで楽しいと感じなければ採用しない。
②いきなり現場で役に立つ教育システムをつくり、最低限のことをしっかりと教える。
③材料運びだけではなく、現場で思う存分塗らせる。
④先輩方が若い人の意見も取り入れて、若い人達の言葉を受け止めてあげる。
⑤現場では具体的な指示をし、やり方も具体的に教えてあげる。


以上が現役の1年生が導き出してくれた「若い子が辞めないために」の答えです。

こうしてみると「最近の若いもんは根性がないから・・・」というだけで辞める理由を片付けるのはいけないかもしれませんね。

まず私達が、変わることが先ではないでしょうか。
相手に変化を求めるのなら、自分達も変化しなければそれはバランスがとれません。

改善策は見つかりました。あとは「やるかやらないか」

子供達ではなく、私達の問題です。