平成24年3月17日(土)作業人員 2名 『累計 8人工』
玄関扉剥離 クラック処理
本日は私と林氏の2名で作業を行います。
まず始めにクラックの処理の続きから開始。
こちらの材料を使用しましてクラックの溝を埋戻します。
エスケー化研 ミラクファンドKC-1000
カチオンフィラーと呼ばれる樹脂モルタルになります。
この材料を混合比率通りに混ぜ合わせた後、クラックの溝を埋め戻していきます。
溝からはみ出した部分を刷毛で平らに均しておきまして、
埋戻しは完了となります。
クラック処理後は玄関扉の作業。
現在はこの様な劣化具合です。
矢印の箇所は白く見えますが、この部分は表面の塗料(クリヤー)が浮いてきている部分になります。
この様に明らかに劣化している塗膜は、一旦剥がす作業が必ず必要になります。
表面のみのある程度の処理を行った後再度上から塗ることは可能ですが、そのような施工では間違いなく数年後には剥がれてくる事となってしまいますので、劣化している箇所及びその周辺付近は、最低でも確実に剥がしておいたほうが間違いなくきちんとした施工が出来る事となります。
今回はこちらの材料を使用しまして塗膜を剥がしていきます。
三彩化工(株) ネオリバーS-767
剥離剤と呼ばれる材料です。
剥離する前の準備段階として、鍵穴・ドアノブなどを一旦撤去。
金物関係が扉から外した後、先ほどの剥離剤を扉全体に塗布。
この剥離材というのは、剥離剤という名前だけあっていかにも塗れば塗料が簡単に剥離してくるようなイメージがあるのですが、実際はそうでもなくこれがまた中々剥がれません。
この写真は剥離剤2回塗布後の写真です。
多少は浮いてきた様な感じはあるのですが、まだまだ先は長そうです(汗)
その後、数回塗布後でやっとこの様な感じ。
この様な状態になってやっと剥離完了と言ったところです。
ここまで浮いてきたら浮いた塗料を削り落としていきます。
この様な作業を後は時間の許す限り、数回に渡って行った後
(塗る→浮いてくるの待つ→剥がす→塗る→浮いてくるの待つ→剥がす→塗る→・・・・)
最後に全体を水で洗い流します。
この作業まで行いましたら剥離は完了。
と言いたいところですが・・・
・・・
剥がれませんヾ(゚Д゚ )ォィォィ
何とか左部分は剥がれたのですが、
左側
扉の方は微妙です。
ここで一旦T様を交えてしばし会議・・・
・・・
会議すること数分後。
ひとまずこの状態で塗装を行う。
ということに決定しました。
剥離剤を使用しても尚剥がれないと言う事は、よほどしっかり塗料が密着しているということでしょう。
従いまして、この剥がれない部分は今後剥がれてくる可能性が少ないのでは・・・
ということになりまして、この状態で塗装を行ったとしても問題は無いであろう・・・。
と、
扉自体が木製ならば全体を研磨して塗膜を除去することも可能ですが、今回の扉は樹脂製。
この扉の木目は近くで見てみると木目の様に見える溝が掘ってあります。
従いまして、表面を研磨してしまうと、この木目の溝が無くなってしまうことになってしまいかねません。
塗料を剥がすのを優先するあまり、木目を無くしてしまっては元の子もありませんので、ひとまず扉の剥離の作業はこの状態で完了としています。
玄関扉はここまでの作業をほぼ1日掛けて行いましたので、玄関扉の洗浄が終わった頃にはすでに夕方。
最後に朝一番で埋め戻したクラックの表面処理を行いまして、
本日の作業は終了となります。