糸島市 M様邸 ALCパネル・コロニアル瓦 塗装工事  8月27日 | ナカヤマ彩工の塗装工事日記

ナカヤマ彩工の塗装工事日記

福岡県福岡市の塗装職人、ナカヤマ彩工が日々の塗り替え工事の記録を詳しくお伝えします。プロが読んでも勉強になる記事を目指します!

平成23年8月27日(土)作業人員3名 『累計 14.5人工』
ALC目地シーリング打 屋根下地補修 下塗(刷毛)


本日でひとまず下地関係は終了。

午前中は先日の続き、ALC目地のシーリングを行いまして、昼前には終了。
昨日と同じく午前中(シーリング)の写真がありません・・・
せめて、完了後の写真でも・・・ ^^;
$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

シーリングがこれで終了しましたので、いよいよ次からは外壁塗装の工程に入ります。
外壁関係はシーリング硬化待ちのため今日のところは終了。
午後からは、屋根の補修を行います。

M様邸の屋根瓦ですが、先日も話しましたようにこのような状態です。
$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

傷んでいる瓦を差し替える事が出来れば本来はベストですが、この量を交換するとなると殆ど、差し替えというより、葺き替えとなってしまいます。
さすがに15年程度で葺き替えは・・・
ということで、今回は補修を行う訳ですが、ただ補修を行ったとしても瓦の表面上に補修を行うだけのことになりますので、瓦が劣化して割れ掛っている箇所は差し当たって、たいした強度が出るわけでもありません。
ですので、この割れている、又は割れ掛っている箇所を今回は補強の為のテープを使用しまして、補修+補強を行うことにしました。
この補修方法は一般的に普及している補修方法では無くて、あくまで私が検討した後に決定しました方法となっています。
従いまして、あくまで「ナカヤマ彩工」というか、私オリジナルの方法ですので、ご了承下さい。

補修材
エポキシ樹脂のボンドです。
$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

補強テープ
ファイバーテープと言いまして、主に内装のボードの目地処理に使用するテープです。
$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

本来はプラスターボードのジョイント部のパテ処理をする際に、このテープを併用して施工する為のものになるのですが、今回は瓦に使用しています。
このテープを入れることで、割れに対して非常に強くなります。
$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

M様には補修方法についてお伝えしまして、了解を得て今回の補修を行ってはいますが、万が一今後このテープが原因で何か不都合があった場合は、きちんと対応致しますので、M様どうぞご安心下さい。
私の独壇場で決定したようなものですので・・・ ^^;

通常の補修はこの補修材を割れている箇所に擦り込みまして補修を行います。
$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

これで完了です。
屋根の瓦に対してこのようなひび割れが数か所程度でしたら、このように補修を行っていたのでしょうが、今回はあまりにも多数ありました。
多数あるということは、それだけ広範囲にわたって瓦の劣化が進行して、全体的に瓦の強度が無くなっている(脆い)ということですので、せめて割れ掛っている箇所だけでも、通常の補修だけでは無くある程度補強も兼ねたほうが良いと思い、今回の方法で補強を行うことにした次第です。

まず割れている箇所、割れ掛っている箇所に補強テープを貼り付けます。
$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

貼り終りの状況です。
$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

テープを貼り付け終わりましたら、後は通常の補修方法と同じです。
エポキシ樹脂の補修材をテープの上から塗り込みます。
$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

以上で完了。
$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

これでひび割れには多少強くなった事でしょう。
ひび割れ補修は以上で終了。
次は縁切り作業を行います。

縁切りですが、M様の屋根は瓦の反りにより、すでに隙間が開いています。
$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

これだけ開いていれば十分のようですが、念のため、隙間が開いていない箇所のみ縁切りを行うことにしました。
縁切りに使用する部材はコチラです。
タスペーサー 02
$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

通常は瓦1枚に付き2か所挿入ですが、今回M様の屋根の場合は、隙間が不十分の箇所のみに挿入していきます。
$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

これで縁切りの完了です。
先ほど補修を行っている箇所も、補修材は硬化しており塗装が出来る状態ですので、これから上塗1回目を行っていきます。
瓦を瓦の段差の部分を刷毛にて塗装。
$ナカヤマ彩工の塗装工事日記

この段差はローラーだけでも塗ることは出来るのですが、ローラーで段差を塗ってしまいますと、せっかく縁切りによって確保しました隙間が塗料によって塞がってしまいます。
わざわざ縁切り材にて確保した隙間を、塗料で塞いでしまいますと何の為の縁切りかわからなくなってしまいます。
正に本末転倒ですね。
そうならない為にも時間と手間は掛りますが、刷毛を使用しまして隙間を塞がらない様に塗装を行っていきます。

後は、この作業を3名で時間いっぱいまで行いまして、本日の作業は終了です。
明日は日曜日ですのでお休みです。

以下、屋根補修の動画です。