人生がときめくカラーサロン

もくじはこちら


第5章 チャレンジすることの素晴らしさ
⑥あなたの中に眠る可能性~背中を押して欲しい人もいる


スクールをしていると、時々卒業生が、悩み相談にやって来ることがあります。
悩み相談と言っても、ほとんどが、今後の進路や仕事のこと。

 
そして、相談する人の多くは、「背中を押して欲しい」のです。


「大丈夫!」
「やってみてごらん!」



この2つの言葉が欲しいのです。



講師として、この言葉を掛けてあげられるかどうかが
講師としての器の試されどころでもあるのです。




なぜなら、この言葉は、
「あなたは大丈夫よ」と信じなければ言えない言葉だからです。

わざわざ、相談に来る時点で、もう答えは出ているようなもの。
それでも、誰かに見守ってもらいたいのです。




ただ、その時1つだけ注意が必要です。
それは、大丈夫だよの声掛けの後に、「でも・・・」と反論する言葉が
返ってきたときは、欲しい言葉が逆なのです。


背中を押して欲しいのではなく、やめる理由が欲しいのです


そのようなときは、本人の言い分を受け取ってあげてから、

「自分のベストなタイミングだと感じた時でいいと思うよ」

と言ってあげると、前に進めない自分を罪悪感や無力感で責めずにすみます。




本当に背中の押して欲しい人は、「大丈夫」の声掛けで、
顔の色がパ~っと明るくなり、力が入るのが感じられます。

あるいは、少々自信がなさ気な人でも、「大丈夫」の声掛けで
「え~・・・そうですか~じゃ~やってみようかな~」と、
どこか不安気でも、「やります」というコミットがあるものです。




最初の一歩が、何事も一番パワーを必要とします。
勇気ある一歩を踏んだ後は、どんどん自分の力で上昇して行くことができます。
だから、その一歩が踏めるように、勇気づけてあげることが大切です。

今は未熟でも、経験を積むことで、才能を開花させ、
ステージを上げて行く人を今までたくさん見てきました。


誰の中にも、無限の可能性が眠っているなと思うのです。



スタートしても、失敗してしまうこともあるでしょう。
未熟なのに、突っ走ってしまって、上手く行かないこともあるでしょう。

そんな時、一番気を付けたいと思うことは、
せっかくある可能性の芽を摘んでしまわないようにすることです。



時には、その未熟な人に対して
「誰に教えてもらったの?」と責めて来る人もいるかもしれません。


それでも、そんなことを恐れずに、信じて待つことができるかどうか?
それができる人の下では、受講生も育ち、卒業後、活躍して行くことでしょう。



難しいことですよね。
だからこそ、鍛えられます。



そして、信じて待つことで、数年後、才能が開花されて、
その人がとても飛躍していることがあります。

もう私が居なくても、どんどん自分で成長し、
いつの間にか、今度は人を育てる側になっていたりします。



子育てと同じですね。



今まで、色々な人が眠っていた可能性の扉を開いて
羽ばたいて行くのを見てきました。
そして、たくさんの感動をいただきました。

でも、この「背中を押す」という行為は、
スクールをやっているとか、講師をしているとかということだけではなく
誰にでもできることなんだと思います。




だから、あなたの周りに、悩んでいる人がいたら、
ぜひ、背中を押してあげて下さい!!



リアルなドラマが繰り広げられ、感動を味わえるから。



つづく


***

※連載!人生がときめくカラーサロン
 もくじは、こちら
 http://ameblo.jp/nakatasaiko/entry-12032895753.html