人生がときめくカラーサロン

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第5章 チャレンジすることの素晴らしさ
③置かれたところで咲きなさい


 

ミリオンセラーとなった渡辺和子著
「置かれたところで咲きなさい」

この本のタイトルを見たときに、思い出した
ある受講生のエピソードを紹介します。


彼女は、とても美人でスタイルもよく、聡明、優しく気遣いのできる素敵なOLさん。
大手銀行で投資信託の窓口業務をしていました。

本当に、非の打ちどころのないような素敵な女性なので、お悩みなんて
なさそうに見えるのですが、この先仕事を続けてけるのか悩んでいました。

もっと、他に何かあるはず!

当時、多くのOLさんが自分探しのために、スクールの門を叩きます。
ちょうど、習い事ブームで、お稽古雑誌を眺めながら、何を習おうかと
わくわくしながら、体験レッスンをはしごする。そんな時代でした。

彼女は、美人で聡明で優しいので、窓口でも人気。

しかし、銀行の仕事は、不動産や投資など、仕事のために勉強しなければ
ならないことも多く、このまま続けて行くことに不安を持っていたようでした。

カラースクールでの彼女は、クラスメイトともすっかり仲良くなり
カラーの勉強も熱心で、仕事が忙しい中、課題もまじめに
毎回ちゃんと提出していました。

カラーセラピーもパーソナルカラーも、自分のペースでしっかり練習を重ね、
いつも、一生懸命でした。

美人で素敵な彼女が、カラーの先生になったら、
きっと、絵になるだろうな・・・と、ちょっぴり期待して見ていました。

キラキラ輝いているな~と思って、彼女を眺めていると、

「先生、私仕事をやっぱり、続けることにしたの!」
と、話しかけてきました。

「カラーの勉強を夢中になってやっていたら、
なんだか、毎日が楽しくなって来たの。
それでね。職場のストレスで疲れている同僚に、
カラーセラピーをやってあげたら、とても喜んでくれてね・・・
仕事も勉強が大変だと思っていたんだけど、
私を頼りにして下さるお客様がいるって気づいたらね、
カラーでも銀行の仕事でも、どちらでもいいって思えるようになったの」


満面の笑顔でそのように語る彼女の目にウソはなく、
とてもまぶしく輝いていました。

「置かれたところで咲きなさい」(渡辺和子著)より引用します。

置かれた場に不平不満を持ち、他人の出方で幸せになったり不幸せになったりしては、私は環境の奴隷でしかない。人間と生まれたからには、どんなところに置かれても、そこで環境の主人となり自分の花を咲かせようと、決心することができました。それは「私が変わる」ことによってのみ可能でした。 

咲くということは、仕方がないと諦めることではありません。それは自分が笑顔で幸せに生き、周囲の人々も幸せにすることによって、神が、あなたをここにお植えになったのは間違いでなかったと、証明することなのです。


引用は以上。

2013年にミリオンセラーになった
「置かれたところで咲きなさい」

当時そのタイトルを見たとき、数年前に卒業した彼女のことを思い出したのでした。

スクールに学びに来られる方の多くは、資格を活かして
仕事にしてみたいという憧れを持って講座に参加される人が多いのですが
本当に求めているものは、「人に喜ばれる仕事がしたい」のだと思います。

しかし、最終的に、学んだことを活かして仕事に就くということでなくても、
何かにチャレンジした時間や、自分と向き合った時間が、
確実に、人を成長させ、人生をときめかせるエッセンスになる・・・

 
たかが習い事
されど習い事

この時私は、スクールの存在意義は、
受講生の人生を豊かにすることなのだと改めて気づいたのでした。

そして、そんな私も、置かれたところでいつも咲いているような気がします。

つづく


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