人生がときめくカラーサロン

もくじはこちら

第4章 パーソナルカラーで自分を受け入れる
④パーソナルカラーは理論とコミュニケーション力が必要です


パーソナルカラーを2度診断していただき、違った結果になって、
戸惑った私は、その後、数名のパーソナルカラーアナリストに
診断をしていただきました。

中には、「スプリング交じりのサマー」のように、
似合うシーズンタイプを2つ組み合わるような伝え方をされるケースや
「サマーですが、セカンドカラーはウィンターです」のように、
似合うシーズンの他に、セカンドカラーを提案されることもありました。

結果として、サマーという診断が一番多かったのですが、
ウィンター、スプリング、オータム、全てのシーズンタイプを診断されたのでした。

 

ただ、今思えば、嫌いな色や見慣れない色のカラードレープを
顔の近くに当てられた時、私は

「この色は嫌いです」
「こんな色は着ないな~」

などど言ったり、言葉じゃなくても表情や態度で拒否反応を示していると、
自分の考えよりも、私の反応に巻き込まれてブレてしまう人や
逆に私が反応すればするほど、高圧的になって行く人もいました。

高圧的に押し付けられてしまうと、不快な気持ちになるものです。
不快な気持ちになると、その人の言っていることへの信頼性が失われます。

本当に、自分の診断に自信を持っている人は、
お客様のそうした発言や態度に対しても、

「好きな色はこういう色で、嫌いなのはこういう色なのですね」
「普段選ばれる色はこういう色で、選ばないのはこういう色なのですね」

と、まずは一旦受け止めてくれます。

その上で、今当てている色がどんな特徴を持った色で、
そういう色を顔の近くに当てることで、
「どのように見えているのか」分析を伝えてくれました。

カラーセラピーと同じで、パーソナルカラーも信頼関係を築くことや
傾聴力も必要なスキルなんだと思いました。

ここで1つ、結論から言うと、パーソナルカラー診断は
血液型のように絶対的に1つの枠に、必ず決めなければならない
というものではないということです。


ただ、色の勉強をしたことのない素人さんに、似合う色を
理解して使いこなしていただくためには、
1つのシーズンに決断を下し、その色を使いこなしていただくこと
なのではないでしょうか。

春夏秋冬というカラーグループの分け方は、イメージもしやすく、
色彩学を学んでいない方でも比較的、理論も理解しやすいのです。
だからこそ、世界中に広がったのだと思います。


また、同じシーズン同士は配色すると調和して感じられ、
使う色が絞られることで、配色センスに自信のない人でも、
調和する配色が比較的容易にできるというメリットがあります。

いくら、似合う色のカラーパレットをもらったとしても、
同じ色が洋服の売り場にあるとは限りません。

しかし、自分に似合う色のルールが分かることで、
カラーパレットをモノサシ代わりに、売り場にある色が、
似合う色なのかどうか判断することができ、使いこなすことができます。

大切なことは、何タイプなのか?を伝えることではなく、
自分の似合う色のルールや特徴を理解していただくことなのです。
そして、自分で似合う色を選び、使いこなせることです。

お客様が似合うと言われたい色を言い当てるのではなく、
また、パーソナルカラーを診断する目的は、好き嫌いの感情論ではなく
客観評価として、印象を良く見せる色を提案しているということを
お客様自身が理解し、そこに価値を見出していることが大前提です。

私が2度目の診断で、モヤモヤした気持ちは、
一度目の診断で、ブルーベースでソフトな色が似合うからサマー
二度目の診断で、ブルーベースで濁りが似合わないからウィンター

両者の診断の仕方の大きな違いは、
最も似合う色を基準に選んでいるのか、
似合わない色を避けることで選んでいるのかということでした。

モヤモヤの正体は、パーソナルカラーは、似合う色で選ぶのか
似合わない色を避けることで選ぶのか、どっちなの?
という疑問なのでした。

つづく

***

※連載!人生がときめくカラーサロン
 もくじは、こちら
 http://ameblo.jp/nakatasaiko/entry-12032895753.html