パーソナルカラについて前回お話ししましたが、今日はカラーセラピーについて説明します。よく、カラーセラピーは占いだと思っている人がいますがそれは違います。
カラーセラピーは色占いではありません。また、カラーセラピーは色彩心理かというと、色彩心理も含まれますが、哲学(形而上学)です。
そして、私が開発したTCカラーセラピーは、色の心理効果や哲学を自己探求に用いるために心理カウンセリングの手法であるアクティブリスニングを取り入れています。
TCカラーセラピーについて説明する前に、
カラーセラピーとはそもそもなんであるのかを説明します。
④カラーセラピーと占いの違い・心理カウンセラーとの違い
カラーセラピーとは、日本語にすると色彩療法となります。
色の持つ心理作用と生理作用を利用して心と体の健康に役立てるために、
用いられ、その歴史は古代に遡ります。
ここでは、次のことをお伝えして行きます。
- カラーセラピーの歴史
- カラーセラピーと占いの違いとは?
- カラーセラピストと心理カウンセラーとの違いとは?
そして、最後のまとめとして、カラーセラピストという仕事は
何をする職業なのか説明して行きます。
カラーセラピーの歴史
カラーセラピーの歴史は、古代エジプトに遡ります。
私たちが目に見える色の正体とは、簡単に言うと光の一部になります。
古代から様々な国において私たち人類は太陽を崇拝して来ました。
それは、人間の本能で、光(色)がとても大切なものだと知っていたからです。
古代エジプトの神殿は、ヒーリングのために、太陽の光が通るように造られていました。
また、鉛丹や緑青(りょくしょう)などの色素を用いて薬として使っていらり、ルビーやサファイヤなど、宝石の色を透過させた光を当てて治療をしたり、
宝石を粉末にして用いたりしていました。
ギリシャ時代は、医学の父と呼ばれているヒポクラテスは、色の膏薬を傷の治療に用い、ホメオパシーの先駆けとなる治療を行っていました。
その後、賢者アリストテレスは、クリスタルや鉱石、染料を膏薬に用いて治療することを推奨し、四元素論という本でそれを著し、当時のベストセラーとなります。
その後、ガレノス(ガレン)によって研究は引き継がれますが、中世のキリスト教の時代になると、ヨーロッパでカラーセラピーは邪教とみなされるようになります。
しかし、一方で、中世ヨーロッパの大聖堂は、ステンドグラスが施され、病気の人が
その色の光を浴びて健康を取り戻したと言われています。
ルネッサンス期になると、科学や医学が発展し、再びカラーセラピーが見直され、
色を装飾や治療に活用することで、自己を表現するようになりました。
そして、アイザック・ニュートンが、光をプリズムを使って色の正体は、光であることを発見します。ニュートンは7つの惑星に数を合わせ、光の色を7つに分けました。
ニュートンの発見以降、カラーライトで治療する方法をヨーロッパやアメリカの医師たちが研究するようになり、心理学者が色を使ったカラーテストを開発し、
やがて、色は脳の中で作り出していることが分かり、今日の色彩心理という学問に発展して行きました。
そして、現代のカラーセラピーは、色彩心理と、1960年代のニューエイジ思想やそこから派生したトランスパーソナル心理学が融合し、カラーテストを参考に色を使ってカウンセリングを行い、カラーライト療法や古代行なわれていた色彩療法参考にヒーリングを行うという一連の流れを様々な人が体系化するようになりました。
現代のカラーセラピーは、カラーテストやカラーライト療法を参考に作られています。
カラーセラピーと占いの違いとは?
では、カラーセラピーと占いの違いは何でしょう?
「占い」という言葉の意味は、
”現れた兆しや形象などによって人の運勢、将来の成り行き、物事の吉凶などを判断する。また、単に先行きを判断する意にも用いる。”
とありますので、色占いは、占い師がクライアントの選んだ色によって
運勢、将来の成り行き、物事の吉凶などを判断するものとなります。
それに対して、カラーセラピーは、カラーセラピストがクライアントが選ぶ色に対し
運勢、将来の成り行き、物事の吉凶などを判断することはありません。
カラーセラピストは、色の意味を伝えるだけです。
色の意味をどのように伝えるかは、カラーセラピストの個性や知識にゆだねられます。
色の意味をキーワードで伝える人もいれば、色にまつわる思想や神話、
その色の由来(歴史的背景や文化など)を伝える人もいます。
クライアントは自分の選んだ色をカラーセラピストが伝える言葉を通じて
自己を映し出すことで、潜在意識に眠っていた「言語化できない想い」を
クライアント自身が言語化することを手助けします。
手助けをする時、カラーセラピストは、クライアントの話すことを受容共感しながら
話を聴きいたり、質問をしたりしながら、思考と感情を整理して行きます。
人は自分自身の思考や感情を言語化できないと、人に伝えることができません。
そのため、自分とのコミュニケーションが上手くできない人は、他者とのコミュニケーションも円滑にできません。
また、言語化ができないということは、自分の中で論理が作れていないという事でもあります。
そのような人は、「なぜそうなのか?」を自分で理解していないため、
その場その場の直感に頼って生きているので、人生がブレてしまうのです。
カラーセラピーは、そのような人生がブレてしまいがちな人が、
自分の想いを言語化することで、自分の行動や人生に軸を作ることができます。
占いは、自分の人生がブレそうになった時、迷った時に、
占い師の言葉と、占い師の判断をもらうためにやるもので、
自分で言語化できる人であれば、占い師の言葉や判断を「参考」として
決断の1つの材料として扱うことが出来ます。
これはとても健全な占いの使い方ですよね?
私も占いは好きですから、験担ぎ(げんかつぎ)で自分を奮い立たせ
勢いをつけるのに活用することがあります。
しかし、言語化できず、自分の中で論理が作れない人にとっては、
占い師の言葉と判断結果は、言われるがままに受け入れるか拒否するしかなく
自分自身で人生がブレずに軸を持って進むということができなくなります。
その為、受け入れがたい結果を占い師に言われてしまうと、そうならないために、
怪しい壺や水晶を買う・・・となってしまうのです。
カラーセラピストと心理カウンセラーの違いとは?
ここまでお伝えすると、カラーセラピストと心理カウンセラーは、
どう違うのか疑問になると思いますので、説明します。
心理カウンセラーの資格は、2018年に公認心理士という国家資格ができました。
また、他にも臨床心理士や産業カウンセラーなど民間資格もあります。
臨床心理士は、臨床心理学の知識や技術をもとに、人間の心の問題にアプローチする心の専門家、それに対して、公認心理士は、心理学全般の知識を持って、医療機関や様々な支援団体と連携して援助を行う専門家です。
また、産業カウンセラーは、企業の中で起きる対人関係の悩みやキャリア形成、
メンタルヘルスチェックやストレスチェックなどの相談やカウンセリングを行います。
カラーセラピーは、心の問題を解決したり、援助したり、悩み相談をするのではなく、
自分の意志で自分の人生を切り開いて行くために、自分の言葉にならない心の奥にある想いを言語化することで、自己探求と自己成長を促すことが目的です。
<カラーセラピーをお勧めしたい7つの状態>
- 何に悩んでいるのかもよく分からず、悶々としている時
- 人生の方向性に悩み、自分の意志を確認して背中を押されたい時
- よく分からないけど気持ちが落ち込んでいて、抜け出したい時
- 感情のコントロールができず、つい人に当たってしまうようなストレス状態の時
- 自分の性格や可能性など、自分のことをもっと深く理解し探究したい時
- 占いをしてもらいたい気分だけど、決めつけられるのが嫌な時
- 心理カウンセラーやコーチングは敷居が高いと思う時
このような7つの時に、お勧めなのがカラーセラピーです。
私が開発したTCカラーセラピーのTCとは、true communication の略。
自分とのコミュニケーションが上手にできるようになることで、
自己受容し、自己理解を深め、自己成長を促しながら自己実現のサポートをします。
また、自己理解は、他者理解への第一歩。
TCカラーセラピーを何度も体験したり、TCカラーセラピーを学んで行くことで、
人間関係が円滑になり、人生が豊かになります。
認定心理士や臨床心理士のように大学院に行って取得するようなハードルの高い
専門職ではなく、一家に一人、TCカラーセラピーを身に着けることによって、
自分や家族、身近な人が、上記にあげた7つの状態の時に、サポートをして
心のケアを誰もが行うことが出来る。それがTCカラーセラピーです。
つづく