こんにちは。

 

前回、カラー(色彩)を学んで行かせる方法が大きく分けると3つある

とお伝えしましたが、カラーセラピーについて説明する前に、

最近、雑誌や化粧品売り場などで見かけるようになった「ブルベ」「イエベ」の
パーソナルカラーについて、よくカラーセラピーと間違えられるので説明します。

カラーセラピーとは何かという説明は、後ほど別な章でお伝えします。
 

③女性性を目覚めさせるパーソナルカラー

カラーセラピーよりも、少し前にアメリカから日本にやって来たのが
パーソナルカラーでした。
今でも、「カラーセラピー」の講演依頼なのに、先方が求めていたのは
パーソナルカラーのことだった・・・ということがあります。
そこで、パーソナルカラーについて少し説明致します。

パーソナルカラーとは、個人の似合う色のことです。
似合う色とは、生まれ持った肌や瞳、髪の毛などの色に調和する色です。
似合う色を身に着けると、顔の色が自然で、洗練されて見えるので
第一印象がアップします。
パーソナルカラーを分析する人のことをパーソナルカラーアナリストと呼び、
クライアントに、似合う色を分析、提案、アドバイスをする仕事です。
パーソナルカラーコンサルタントとも言います。

面白いことに、パーソナルカラー講座に興味を持って下さる方は、
ファッションに興味があって、おしゃれすることが好きな人か、
逆に、あまりおしゃれに興味がなく、ファッションもメイクも
全くどうしたら良いのか分からないという人、このように2つに分かれます。

後者の人は、感性を磨くことよりも、配色のルールなど、
理論に、興味がある人が多いようです。

ファッションに興味のある人は、講座が始まった途端に
目が輝き出し、色とりどりのカラードレープ(似合う色を調べる布)に
心ときめいているのが伝わって来ます。

しかし、あまりおしゃれに興味がないと言いながら、受講されている方は、
なんだか不安そうな表情で講座を受けられます。

その不安とは、
「私に似合う色なんであるのかしら」
「苦手なファッションのことを言われてちんぷんかんぷんにならないかしら」
「カラードレープを顔の近くに当てて調べられるのが恥ずかしい」
「本当にこれを学んだら、センスアップできるのかしら」


など、ときめきとはまるで逆の方向に向かう人もいます。
ところが、パーソナルカラーの理論の説明に入ると、
その人たちの目が急に輝き出すのです。

理論がなく、センスを押し付けられるような高圧的な
アドバイスは抵抗があるけれど、理論がきちんとあるなら
提案された色も受け入れられるという人も居ます。

容姿にコンプレックスを持っている人は少なくありません。
パーソナルカラーコンサルティングは、非常にデリケートなものだと私は思います。

もう少しパーソナルカラーについて説明すると、
パーソナルカラーとは、個人の似合う色のこと。
パーソナルカラーの理論では、この世に存在する全ての色を
イエローベースとブルーベースに分けるという考え方をします。

例えば、緑の絵の具に黄色を混ぜると黄緑に、
緑に青の絵の具を混ぜると青緑になります。

これと同じように、肌の色も、黄み寄り、青み寄りがあります。
青みとは、実際に顔色が青い人という意味ではなく、
標準の肌色の色相をオレンジと考えた時、色相環上、
肌色の色相が、黄みではなく、赤色方向寄りにある人と言う意味になります。
(実際には、頬の赤みや瞳の色、メリハリ感など分析は複雑です)

  

 
※肌色を黄みに修正した写真

  
※元の写真。本来の私の肌色はブルーベースです

パーソナルカラーでは、同じベースの色同士は調和すると考えます。
さらに実際のコンサルティングでは、
イエローベースかブルーベースかだけではなく
その人の似合うトーンの傾向や、得意な配色などを分析してタイプ分けをします。

一般的には、春夏秋冬、この4つにタイプを分類をします。
イエローベースをスプリング(春)とオータム(秋)の2つにトーンを分類し、
ブルーベースをサマー(夏)とウィンター(冬)の2つにトーンを分類します。
どのタイプもそれぞれの魅力があり、個性があります。

パーソナルカラーアナリストは、肌や瞳、髪の毛の色を観察、分析をして
論理的にどのタイプの色を選ぶと良いかを提案します。
配色も同じベース同士にすれば調和するので、この理論を学ぶと
ファッションのみならず様々な配色のセンスアップができるというものです。

その為、今までファッションに興味のなかった人や
センスに自信が無かった人も

「そうか!そういうことだったのか!」

と、分かった時から、授業に積極的になり、
プライベートで洋服や化粧品を買いに行きどんどん美しくなって行くのです。

 
入学した時と、卒業する時とでは、まるで別人のようになる人もいます。
それは、外見だけでなく、内面も変わるのでとっても不思議です。

もちろん、似合うタイプに囚われすぎてもつまらないものです。
流行もありますし、一般に売られているファッションアイテムの配色が
パーソナルカラー理論のように同じベースだけでデザインされているもの
ばかりではありません。
大切なのは、1つのルールを知ったら、まず実践してみること。
次に、ルールを応用してみること。
自分の似合う傾向を知り、色をもっと楽しむということが大切なのです。

こうして、自分が自分として生まれて来たことや
女性は女性として生まれて来たことを喜び、楽しみ、
自分の魅力に目覚めて行く人も居ます。

パーソナルカラーは単に外見を美しくする効果だけではないのです。
きっかけが、外見へのアプローチでも、
実際には、内面に働きかける効果もあるのです。

内面が変わることで、幸運が訪れて、今まで彼氏がいなかった人に彼氏が出来たり、
結婚が決まったという報告を受けたことも、たくさんありました。

それはきっと、パーソナルカラーで、自分の魅力を発見し、
女性性が開き、自分に自信が持てるようになり、
そんな自分を鏡で見てときめいたからなのではないでしょうか。

パーソナルカラーを学んだことがキッカケで、
もっと美しくなりたい!と、ファッションやメイクに興味を持ち、
ビューティ系を極めて行く人。

外見だけではなく、立ち居振る舞いやマナー、話し方などに
興味を持って、印象アップを極めて行く人。

外面と内面のバランスをテーマにしようと、セラピーや心理学に
興味を持って極めて行く人もいます。

また、女性に生まれて来たことを否定していた人も、
自分の魅力が分かると、女性に生まれて来たことに感謝して
女性であることをもっと楽しもうと、意識が変わった人たちを見て来ました。

自分をもっと好きになり、自分にもっと関心を持ち、人生をときめかせる!

すると、新しい世界観が広がって、より幸運な方向に羽ばたいて行く。
パーソナルカラーを通じて、そういう人に、たくさん出会わせていただき
カラーセラピーも、パーソナルカラーも

人生をときめかせる魔法の力があると確信しています。

そして、そういう人たちと出会うたびに、
カラーを仕事にして良かった!
と、再び、私も人生がときめくのでした。

つづく