「エコナ」販売自粛の裏に特保利権の匂い
花王、「エコナ」全製品を販売自粛 9月17日から
花王 は16日、特定保健用食品 「エコナ 」シリーズ全商品について、17日に出荷を停止し、販売を自粛すると発表した。対象は、食用油 やマヨネーズ、ドレッシングオイルなどシリーズ46商品と、同商品を使ったドッグフード13商品を合わせた計59商品。商品に「グリシドール脂肪酸 エステル 」が多く含まれ、発がん性 のある「グリシドール」という物質に分解される可能性があるため。同社では、「安全性に問題はない」としているが、グリシドールに分解されるメカニズムや可能性がよく分かっておらず、欧州を中心にグリシドール脂肪酸エステルの安全性を懸念する声が高まっていることから、販売を見合わせることにした。グリシドール脂肪酸エステルが多く含まれる理由については、「製造する際の脱臭工程が原因」としており、11月中には一般的な商品と同程度の量に抑える技術を確立し、来年2月をめどに販売を再開したい考え。エコナは花王の主力商品のひとつで、年間売り上げは約200億円。
情報提供 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090916-00000590-san-bus_all
〝酒井法子 の旦那〟が先に保釈されるとは意外だったが、利権で澱み抜いた日本政治を根底から覆そうという歴史的一日であるにもかかわらず、その報道の最中にも薬中の保釈と追跡映像を垂れ流すマスコミの劣化ぶりは十分に想定内だった。さて、こちらも十分に想定内だが、未だ自民党への未練が残る旧御用マスコミが鳩山政権発足を受け、「小沢支配だ!」「二重権力構造だ!」との活字を朝刊に躍らせている。小沢支配だろうが二重権力構造だろうが、それが国民の利益になることであるなら文句はあるまい。鳩山首相は昨日の会見で「官僚主導から政治主導へ・・・」と繰り返したが、麻生前首相のような〝張子の虎〟ではないカリスマ的強烈なリーダーシップが無ければそれは実現不可能。それくらいでなければ〝政官財の癒着構造〟による国家喰い潰しの現実にメスを入れることは出来ないし、仲良しクラブの歴代自民党政権が出来なかったことがそれを証明している。そして、一見すると全く無関係にも思える花王「エコナ 」のニュースも、特定保健用食品 認可という利権に関し、使い古した油のような匂いを感じる。 [PR]ADSL・FTTH徹底比較
発がん性 が懸念されているグリシドール脂肪酸 エステル の話に行く前にもう一つ、「エコナ」に約80%含まれているとされるジアシルグリセロール について。厚労省ではエコナへの特定保健用食品の許可にあたって「安全性の審査は妥当であり健康上の問題はない」としながら、一方では食品安全委員会 に対し食品健康影響評価の追加試験を依頼している(ing)。「依頼している」というのは未だその安全性を示す根拠が見当たらず、結果はおろかその中間とりまとめ文書化にさえ至っていないという意味だ。安全性を確認するために行われている試験の中間文書さえとりまとめられないのに、何故に厚労省は早々と「健康上の問題は無し」とした上で花王「エコナ」に特定保健用食品のお墨付きを与えたのか。特定保健用食品と聞けば薬効を期待する国民も少なくなく、それどころか多いと言っても良いだろう。厚労省がデタラメ小役人の巣窟であることは薬害肝炎 ・薬害エイズ ・BSE・アスベスト ・消した年金問題 ほかでご存知の通りだが、多大な犠牲を出した事への学習もなく、未だこんないい加減なことで良いのか。 [PR]司法書士法人リーガルハンズ
そして今回問題となったグリシドール脂肪酸エステルだが、これは国内外からの度重なる指摘により、厚労省が今年7月になってようやく「体内で発がん性物質 に変わる可能性」を認めたというのが事実らしい。世界的にもグリシドール脂肪酸エステルが体内で発がん性物質のグリシドールに分解されるメカニズムや確率は未だ解明されていないようだが、だったら何故に花王は「安全性に問題はない」と断言出来るのか。何故に厚生労省はそんな製品に特定保健用食品の許可を与えたのか。今朝のテレビ朝日 「やじうまプラス 」に出演した江川詔子さんは「莫大な損害を覚悟で自主的に公表した」と花王の対応を絶賛していたが、以上の経緯をお知りになれば花王の判断は絶賛に値するどころか厚労省と共に胡散臭いものだと考え直すだろう。ありとあらゆる所に利権の匂いが滲み付いている日本。鳩山政権は官僚の必死の抵抗と談合マスコミによる足の引っ張りで嵐の連続だろうが、瀕死の状態のこの日本を蘇らすのは生半可な気持ちでは成し遂げなれない。最後までお読み頂きありがとうございます。
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