脳に定着させるには「アウトプット」が大事! | 無料塾「中野よもぎ塾」のブログ

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こんばんは、塾代表の大西ですニコニコ

今日、仕事から帰ってきたら『林修の今でしょ!講座』(テレビ朝日)に間に合いまして。
(私、結構この番組好き……)
といっても、最後のほうちょろっとしか見られなかったのですが、ゲスト講師に脳科学者の茂木健一郎さんが出ていました。

見ていたら、中学生にも役立ちそうな情報がチラホラ。

ですので今日は、番組で紹介されていた、勉強したことを効率的に「脳に定着させる」方法をここに記しておきましょう。
それは、以下の3つです。

①寝る
②アウトプットする
③騒がしい場所で勉強する



まず①。
これは、人間は寝ている間(特にレム睡眠=浅い睡眠)の間に、知識を脳に定着させているからです。
よく、テストが近付くと睡眠時間を削ったり、一夜漬けといって徹夜で勉強したりする人がいますけど、これは①からすると逆効果になる可能性があるというわけです。
ですから、テスト前でもきちんと睡眠時間は確保しましょう!

ちなみに、私は昔、ボディビルの雑誌を編集していたこともあるのですが……疲労を回復するホルモン・筋肉を成長させるためのホルモンも、睡眠中に分泌されるので、運動選手にとっても質の良い睡眠をタイミングよくとるということは、とっても大事なんです。

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次、②のアウトプットです。
ただ教科書を見て「なるほど、ふむふむ」と読んでいるだけではなく、それをノートに書き出してみたり、誰かに教えてみたりすること、つまりアウトプットすることで、記憶定着は強くなるそうです。

これは私自身に当てはめてみても、納得がいきます。
3年ほど前から家庭教師の仕事を始めて以降、教え子たちに「これはこうだよ」と教えることによって、私も昔の記憶を掘り起こして脳に焼き付ける……そんなことができています。
だから、中野よもぎ塾で教えてくれている講師サポーターたちは、みんなこれからもっと知識が頭にしみつていくはず(笑)。

人に教えることで自分の勉強になる、というのはよく言われていることですので、中野よもぎ塾でもタイミングを見て、生徒同士でそういう経験ができるような機会を導入したいと思っています。

また、声に出す、ノートにとる、問題をたくさんやってみる、ということも今までどおり実践していきます。

私は、この②のアウトプットは、「勉強が苦手」「イマイチ覚えられない」という子にとても重要なポイントだと思っています。
最近学校の授業では、板書をノートに書き写させる代わりに、プリントを使う先生方がとても多いです。
ですが、子供たちはそれにすっかり慣れてしまっていて、理解しながら自分なりにノートをまとめるということがとても下手になってきています。
私が教えている高校生も、ノートをまとめるのが苦手で、「プリントがないから意味がわからない」と言うようになってきました。
でも、「まず教科書を読みながら、自分でポイントを整理してみたら?」「意味がわからないことを書き出して、それについて書いてあることを教科書や参考書から拾い上げて、まとめてみたら?」とやらせてみると、「なんだ、それなら時間さえあればできるかも」という具合です。
最初から、「自分でまとめてみる」ということがなかなか思いつかないんですね。

「東大ノート」系の本が売れているように、ノートを自分なりにまとめる(アウトプットする)ことは、学力に大きく関わってきます。

中学生には、今のうちに、ノートに限らずいろいろな方法でのアウトプットを試していってほしいと思います。

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③の騒がしいところで勉強するということ。
これは、人の脳はある程度のノイズがあったほうが集中しやすいということです。
逆に静かなところでは、脳が不安定になって集中しにくいのだそう。
なので、居間などで勉強するというのも手だということです。
(ついテレビを見ちゃう子は、テレビがついている隣の部屋とかね!)

これも私にも身に覚えのある話。
私は月に何万文字も原稿を書いているのですが、その原稿を書くときには、喫茶店で書いた方がはかどるんですよ。
これは、雑音があるのに加えて、「まわりに知らない人たちがいる」という、ちょっとした緊張感もあるのだと思います。
家で仕事をするときは、テレビを自分の背中側でつけておくか、音楽をかけます。

中高生の頃は、夏休みの勉強時は、チャイコフスキーのピアノ協奏曲1番と、ラフマニノフのピアノ協奏曲2番をセットで流していました。
今の中学生は知らないと思いますが、昔は黒くて丸い、平らなドーナツ型をした「レコード」というのがありまして……。
このレコードの表・裏がこの2曲で、それぞれ30分くらいなんですね。

これをかけて、チャイコフスキーが終わるまでに数学、ラフマニノフにひっくり返して国語、またチャイコフスキーにひっくり返して英語、、、という感じでやっていました。
1曲が終わるまでに、自分の目標とするページまでを終わらせるというルールを作って、ゆっくり解いていい問題、早く解いたほうがいい問題、というのを配分しながらやっていく感じです。
その他にも、中3の頃にはよくラジオを流しながら勉強していました。

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そして、何よりも私が大切だなと思うのは、こういうポイントを踏まえながら、「自分で勉強のやり方を考える」ことです(林修さんもこれはおっしゃっていました)。

中野よもぎ塾では、宿題を出して自宅学習もしっかりやってもらいますが、そのやり方は一人一人がちゃんと考えてほしい。
もちろんアドバイスはいろいろしますが、一番ベストな勉強の方法は、自分で考えて試してみるほかありません。
学校の授業だけでも、自分なりにそれを補足する勉強法を見つけて実践ができれば、本来は塾に行かなくても学校のテストは余裕で乗り越えられるのですグッド!