3月11日の朝、いつもと同じ様に起きてすぐにRADIOをつけました。
いつもは子供達とお喋りをしながら聞いているRADIO。
この日はRADIOから「ジャポン、地震、津波…」といった言葉が何度も流れ…
急いでテレビをつけました。

目に飛び込んできた映像は………
詳細の分からない私は気付いたら声にならない声を上げて泣きじゃくり、座り込んでいました。
こんな私を初めての見た子供達は、ただただビックリして、そして私のことを抱きしめてくれました。
「愛する、大好きな日本が壊れてしまう…」
彼も私を抱きしめて泣いていました。

繰り返し流される映像はあまりにもショックで、震えが止まりませんでした。
電話は全くつながりません。
彼がお仕事をご一緒している日本の方とメールで連絡がとれ、「メールならつながる!!」と家族にメール。
オフィスにいた弟からまず返事があり、妹や義妹も子供達と共に無事に家に辿り着いたと連絡があり…
弟や義弟は徒歩で会社から帰宅。

母は通常なら渋滞をしていても1時間で帰宅できるのに、車で7時間かかって帰宅。
娘のお稽古先にお迎えに行っている時に、ようやく母の声が聞けて、泣きながら電話をしている私を、周りのフランス人達は心配そうに見ていました。

フランスでも連日、日本のニュースがTOPで流れています、新聞も一面、日本のことです。
私と彼の元には友人、知人達からひっきりなしにメッセージが届きます。
親戚は「エリコのファミリーや友人たちが必要であれば、私達の田舎の家に滞在をすればいい」と。

フランスでも誰もが、これ以上、被害が広がらないことを、一人でも多くの方が救助されることを祈っています。
私だけでなく、日本を離れて生活をしている日本人すべてが、ただただ祈ることしか出来ない自分達の無力さに…悔しい思いをしています。

13日日曜日の夕方、ノートルダム大聖堂で今回の地震、津波の被災者のためのミサがありました。
在仏日本大使ご夫妻もいらしていました。
多くの日本人が、そしてフランス人が、観光客が、日本のために祈りを捧げました。
$中村江里子オフィシャルブログ「ERIKO NAKAMURA OFFICIAL BLOG」Powered by Ameba


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映像を見た息子は「ママ、どうして神様は助けてあげないの?」と怒りをぶつけてきました。
「神様でも、助けることが出来ないくらいに、自然の力は強いのよ。」

どうぞ祈りが届きますように。
体調を崩さないように気をつけてくださいね。