長い間弾いていなかったピアノや、10年・20年と調律の期間が空いてしまっているピアノの場合、
初回の調律後も不安定な状態がつづきます。

回を重ねるごとにだんだんと安定してくるのですが
その“ピアノが安定してくる”というのを調律師はどこで判断しているのでしょうか?

「ここが狂いやすかった」とか「この部品がこうだからまだ不安定」
とか細かいことを言えばキリがないのですが、
実はそのピアノが安定した状態かどうかというのは単純に

「調律(メンテナンス)がしやすかったかどうか」

これが一番わかりやすい指標となります。
他の調律師が皆さん同じように考えているかはわかりませんが・・・私はそう単純に考えています。

安定していないピアノというのは直したところから狂っていったり、
あるところを直そうと思ったら他の部分が壊れていたり・・・

と、作業に時間と手間がかかります。

初回は調律に時間がかかっていたピアノも、回数を重ねて安定してくるごとに作業がスムーズにできるようになり、調律がしやすくなってきます。

調律のたびに少しづつ時間が短くなっていったら、

「うちのピアノもだんだん安定してきたんだな」と思ってください(笑)

中嶋ピアノサービス
http://www.nakajimapiano.com/