【読書】なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか/裴英洙 | THE ONE NIGHT STAND~NEVER END TOUR~

THE ONE NIGHT STAND~NEVER END TOUR~

「40歳からの〇〇学 ~いつまでアラフォーと言えるのか?な日々~」から改題。
書評ブログを装いながら、日々のよしなごとを、一話完結で積み重ねていくことを目指しています。

なぜ、一流の人は「疲れ」を翌日に持ち越さないのか/裴英洙



健康法の本はたくさんあります。そまざまな主張がありどれが正しいのかよくわからないのが実情だと思います。中には非常に特異に思えるなよな主張をされているものもあります。

それに対してこの本は、非常にオーソドックスな内容になっています。だからといって、この本が絶対に正しいという根拠を僕が持っているわけではありません。しかし、とても納得のいく内容でした。

すぐにでも取り入れたいと思うことがいくつもあります。

<目次 >
はじめに
第1章 「疲れる」にはちゃんとしたメカニズムがある
第2章 眠らないビジネスパーソンは仕事ができない
第3章 一流のビジネスパーソンは例外なく肉食である
第4章 ストレスは振り回されるものではなく、コントロールするもの
第5章 「疲れ」マネジメントのための「カラダ手帳」のすすめ


なによりハッとさせられたのはこの一節でした。

人は疲れるものと割り切ることが肝心です。「人は疲れるものだ」と、疲れに正面から向き合うと、疲れる前に整備することの大切さがわかります。(p26)

どうしたら疲れないでいられるか、をつい考えてしまいがちです。疲れるのは「歳のせいかなあ」なんて思うわけです。しかし、若いころだって十分疲れていたはずです(苦笑)
疲れをしならい、というのはあくまで形容詞の世界であって、現実にそんなスパーマンがいるはずもない。人間の身体は機械ではないのです。(いや、機械だって疲れます。)

疲れることを前提に、それに対処するにはどうしたらいいかを考えるほうが肝心だということにあらためて気づかせていただきました。

そのためにどうすればいいか、睡眠・食事・飲酒・メンタルなどさまざまな角度から具体的な方法が載せられています。

個人的にすぐにでも試そうと思ったのは、お酒の飲み方(笑)。端的に言えば二日酔いの防止法、及び、二日酔いになってしまったときの対処法です。 家飲みをほぼしなくなったとはいえ、あいかわらず外では飲んでいるわけです。しかも、勉強会と飲み会が常でセットになっているので、始末が悪い(苦笑)しかも昔より、弱くなってます。

対処法については、それなりに考えたことがあるのですが、全然実行できていない。変な話、薬(ウコンとかハイチオールCとか)に頼っているのが現状です。まあ、それも悪くはないのですが、長い目で見たとき、もっと自然で理にかなった方法があるだろうと思っていました。そのことをズバリ指摘されたように思います。

別に特別なことではありません。飲む前に食べておく(どんなものが良いかも具体的に示されています)とか、たとえビールでもチェイサーを用意するとか、二次会に行かないとかいう話です。すぐにできることはやらないといけない、と思います。

そして、その他のことも含め、どう取り組んでいけばいいかは第5章に書かれています。内容は本書を手に取っていただきたいのですが、いたって簡単なやり方です。この程度のことができないということはあり得ません。ただ、日々、継続しないと意味がない。継続することで、自分の疲れをマネジメントできるようになるように思えます。

セルフマネジメントができないで、組織をマネジメントできるはずがありません。そういう観点からも、しっかり取り組んでいきたいと思います。

冒頭にも書きましたが、健康関連の本は巷にあふれています。結局はどれが自分い合うのか、試してみないことにはわかりません。いま健康で疲れも感じない、という人はともかく、何らかの不安を持っている人は、読んでみることをお薦めします。きっとヒントはあると思いますし、「特異」なやり方をするのはオーソドックスなやり方を理解してからでも遅くはありません。

PS
著者は医者であると同時に経営者でありコンサルタントでもある方です。ある種、自分の身体を実験台にしている部分もあります。その分、説得力があるのだと感じました。