格差の原因は長期デフレではなかったのでしょうか? | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

格差の原因は長期デフレではなかったのでしょうか?

秘書です。

格差の原因は何でしょう?90年代後半にはじまる長期デフレだったのでは?

2006年2月24日の衆議院予算委員会公聴会では、逢見直人・連合副事務局長は連合の格差拡大についての認識を述べています。

この発言の中では、格差が拡大し二極化が進行したことについて、「直接的には、長期デフレのもとで、労働者にしわ寄せする形でマクロ的な分配が行われてきた結果であると思います」と、長期デフレという経済問題が格差拡大の直接的原因であるとの認識が示されています。

そうであれば、デフレ克服こそが労働戦線の最優先の政策制度要求項目でなければならないはず。

逢見は二極化が始まった時期についても、「我が国がデフレ経済下でマイナス成長に陥った1990年代の後半でありまして、この間のマクロ的な分配のゆがみが格差社会につながっているのではないかと思います」と、2001年の小泉政権発足以前に二極化が始まったとの認識を示しています。

そして、長期デフレが二極化につながったことについては、「長期デフレへの対応策として、・・・多くの企業は、正社員を減らし、パートや派遣、有期契約、請負労働といった非典型雇用労働者をふやすことで総額人件費を削減するという手段をとってきました。人件費コスト調整のしわ寄せがパート、派遣労働者などに集中することによって、全体的な所得格差が拡大したと言えると思います」と、長期デフレに対する企業の対応策が二極化の原因であるとしています。

労働者の利益を代表するはずの民主党は、なぜ、この認識を受け入れて政権運営をしないのでしょうか?政権をとった後は、誰の利益を代表しているのか?