野田首相の日銀法改正に関する理解 | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

野田首相の日銀法改正に関する理解

秘書です。

今日の野田首相答弁。

日銀が採用している中長期的な物価安定の理解を挙げ、「(日銀は)物価安定が展望できる情勢になったと判断するまで実質ゼロ金利政策を継続するとの方針を明らかにしていると承知している」と日銀の政策に理解を示した。

(みんなの党提出の)日銀法改正案に対しては「政府の関与をこれまで以上に強めるもの」とし、「中央銀行の独立性の観点から慎重に考える必要がある」と語った。


→「物価安定の理解」と「物価安定目標」の差は、目標達成のために手段を行使しようとするのかどうかです。理解は目標ではなく手段を行使する義務はありません。つまり、長期的に物価を決めるのは金融政策なのか、金融政策は物価に影響はないと考えるのかの差でもあります。FRBは金融政策が長期的には物価を決めると考えています。日銀はデフレの原因は企業の競争力が弱いからだ、と責任を企業に押し付けています。

→中央銀行の独立性は手段の独立性にあります。目標は政府と共有して責任をもつのが普通でしょう。目標も手段も独立している中央銀行は、何に責任をもつのでしょうか。

→例えば、100年間長期デフレが続いて物価安定の理解が達成できなくても、日銀は誰も責任をとらなくてもいい、というのが独立性ですか?


デフレ脱却へ、日銀には適切・果断な金融政策運営を期待=野田首相
2012年 01月 27日 18:06 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK071631820120127
 [東京 27日 ロイター] 野田佳彦首相は27日午後の衆院本会議で、デフレ脱却に向け、日銀に対して「内外経済の動向を踏まえ、政府とのさらなる緊密な情報交換・連携の下、適切かつ果断な金融政策運営を期待する」と表明した。みんなの党の渡辺喜美代表の質問に答えた。

 米連邦準備理事会(FRB)が25日、インフレ目標の導入に踏み切ったことに関連し、日銀が採用している中長期的な物価安定の理解を挙げ、「(日銀は)物価安定が展望できる情勢になったと判断するまで実質ゼロ金利政策を継続するとの方針を明らかにしていると承知している」と日銀の政策に理解を示した。みんなの党提出の日銀法改正案に対しては「政府の関与をこれまで以上に強めるもの」とし、「中央銀行の独立性の観点から慎重に考える必要がある」と語った