一時、英国債利回り、一時独連邦債利回りを下回る | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

一時、英国債利回り、一時独連邦債利回りを下回る

秘書です。
インフレターゲットを持つ英国債利回りが、保守的な中央銀行の独連邦債利回りを下回ったということは、インフレターゲットをもって量的緩和をした国のほうが信頼されたということ?

今日の日銀法改正シンポのパネリストだった中原伸之元日銀政策委員会政策委員は、ベースマネーの出し惜しみしている国の国債が問題を抱えているのであり、先進国の最後の砦は中央銀行であり、欧州中央銀行も国債を買うことになるだろうという趣旨のことを語っておられました。そして、1ドル=100円をターゲットに量的緩和をすべきと。シンポジウムパネリストの岩田喜久男先生の試算によると、1ドル=100円程度にするには、40-60兆円のベースマネーをふやせばいいと。そういえば、岩田一政先生のあの50兆円構想もほぼ同じ数字ですね。


英国債利回り、一時独連邦債利回りを下回る 09年3月以来初めて
2011年 11月 24日 23:17 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT803375620111124
 [ロンドン 24日 ロイター] ユーロ圏債務危機が中核国に波及するとの懸念が高まるなか、10年物の英国債利回りが一時、独連邦債利回りを2009年3月以来初めて下回った。
 英10年債GB10YT=RR利回りは一時10年物独連邦債DE10YT=RR利回りを5ベーシスポイント(bp)下回った。その後は2.172%と、独連邦債利回りを約0.5bp上回る水準で推移した。

 1249GMT(日本時間午後9時49分)現在、英国債先物12月限FLGZ1は27ティック安の130.84と、独連邦債先物より約50ティック高い水準で推移している。

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(イングランド銀行のHPより)

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