延命は、政権を降りてお遍路を再開してからのテーマにすればいい。(中川秀直) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

延命は、政権を降りてお遍路を再開してからのテーマにすればいい。(中川秀直)

6月2日の民主党代議士会で菅総理は「私にはまだ、松山の53番札所から88番札所まで、お遍路を続けるという約束も残っている」と発言した。

しかし、一部報道では、菅総理は53番札所まで前回で終えており、次は54番札所の「延命寺」からなのだそうだ。

延命は、政権を降りてお遍路を再開してからのテーマにすればいい。

そもそもお遍路とは、四国88カ所に弘法大師が残した十の教え(十善戒)があり、その教えを身に付ける修業の道と聞く。十善戒のうち、

4の不妄語(嘘をつかない)

7の不両舌(二枚舌を使わない)

8の不慳貪(欲張らない)

10の不邪見(間違った考えを起こさない)。

の4つの戒めに従って、有終の美を飾ってはいかがか。

今から何かを挽回しようと悪あがきをしないほうがいい。

もしも、総理が自分の名声のため、権力の延命のためでなく、本当に国民のために政治をしていたのであれば、いずれ歴史が再評価するはずだ。

今は、自分の存在自体が国民の団結を妨げていることに思いを致して、無条件で自ら退くことこそが政治家としての生き様であろう。

(6月21日記)中川秀直