菅首相が政治家としての本望を感ずる「花道」は、大型連休明けの5月上旬に整う。(中川秀直) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

菅首相が政治家としての本望を感ずる「花道」は、大型連休明けの5月上旬に整う。(中川秀直)


菅首相は22日の記者会見で、記者からの復興に道筋がついた段階で退陣する可能性を問われ、「大震災と原子力事故の時に首相の立場にあるのは宿命と受け止めている。なんとしても復旧・復興、そして経済低迷という二つの危機を乗り越えていく道筋をつくり出したい。そうした道筋が見えてくれば政治家としてはまさに本望だ。」と答えたと伝えられる。

菅首相が政治家としての本望を感ずる「花道」は、大型連休明けの5月上旬に整う。

大震災については、政府の復興構想会議では提言に向けた論点整理を5月初めに検討部会が提示することになっている。これで大震災について政権として提示したい道筋は見えてくる。

原子力事故に対する工程表は東電のものが発表されたが、菅政権はこれ以上の道筋を出す考えはないようなので、既に道筋づくりの作業は終わっている。

経済については、「経済情勢に関する検討会合」が東日本大震災で影響を受けた日本経済立て直しに向けての基本となる「政策指針」を大型連休明けに示すようだ。これで道筋の提示ということなのだろう。

つまり、菅首相が本望と考える条件は、大型連休明けに整うことになる。

すなわち、復興構想会議検討部会の論点整理と経済情勢に関する検討会合が提示する政策指針提示をもって、菅首相の「花道」となるはずである。
(4月23日記)中川秀直