復興構想会議検討部会、意見集約の方向性定まらないままスタート=事務局が主導権掌握? | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

復興構想会議検討部会、意見集約の方向性定まらないままスタート=事務局が主導権掌握?

秘書です。
毎日新聞 4月20日(水)21時17分配信の「<東日本大震災>復興会議の検討部会初会合 増税論議を提示」は、

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110420-00000124-mai-pol

・政府の「東日本大震災復興構想会議」(議長・五百旗頭真防衛大学校長)の下に設置された検討部会の初会合について、

「メンバー19人の専門分野は多岐にわたり、提起された検討課題は文明論から農漁業の再生、原子力災害の復旧まで幅広い。同部会は5月上旬に最初の報告をまとめる方針だが、意見集約の方向性も定まらないままのスタートとなった。」

としています。

・過去、このような多人数の審議会は数多くあります。そういう場合、座長に一任して事務局が主導権を握ってペーパー作成になるのがこれまでのパターンです。

・高橋洋一さんは、人数の多い審議会について、以下のように述べています。


「審議会のメンバーに20-30人の名が連なっていると、一般の人は本気で取り組んでいる。熱心に討議をしていると勘違いするが、人数の水増しも霞が関が多用する操作術のひとつに過ぎない。」

「本当に真剣に議論を戦わせようというのなら、5-6人くらいに抑えるべきで、それでも足りなかったらサブの部分会議を開き、個別に論議するという方法を採ればよい。まじめに議論させたくないから、人数を多くしているのである。当然、結論はまとまらない。すると、最後は時間切れになって、「座長一任でお願いする」という動議が出される。座長はペーパーなど書く閑はないので、事務局が結局、まとめることになる。」

「玉石混淆」の議題を数多く用意し、議論をかき回すという手口もある。議題が多岐にわたれば、焦点が定まらず、これまた結論は出ない。」

このように事務局さえ握っていれば、審議会はいかようにもコントロールできるというわけで、役所にとってこれほど重宝なものはない。」

(以上、高橋洋一(2008)『さらば財務省!』講談社、pp95-96.)

→19人の検討部会の運営は如何?同窓の好は一致結束をもたらすのか?

→ペーパーを書くのは事務局か、メンバーか?