不平、不満、不安、ため息を子どもたちに聞かせるのはもうやめにしよう(中川語録)
政権交代の1つの教訓は、指導者が変わったからといって、世の中が急に変わることはない、ということである。
自民党さえ下野すれば世の中は良くなる、というのは分かり易い話だが、事実ではない。そのことは政権をとったら急に古い自民党化した民主党を見れば明らかである。
では、どうするのか。絶望するしかないのか。
そうではない。英雄的リーダーが出てきて世の中をがらっと変えてくれるのを待ち続けるのをやめて、みんなで身の回りでできることから少しづつ変えていくことだ。
去年しなかったことをみんなで何か一つ。今年は新しいことを始めようではないか。
みんなが去年と同じことをしていたら、この閉塞からは抜け出れない。
不安だ、不安だといっていても何もはじまらない。
例えば、農業ではすでに輸出産業として大きく成功している方もいる。そういう人から成功の秘訣を聞くのもいいではないか。
できることからはじめようではないか。
マスコミのみなさんも、そういう成功事例をニュースで取り上げてはどうか。不安を煽ることで一時的に視聴率が取れる錯覚に陥るが、消費心理は冷え込み広告収入は減って自分のクビをしめることになるのではないか。
大人が元気に未来に向かわないで、なぜ、青少年に夢を持てなどといえるだろうか。
子どもたちは親の背中を見ている。青少年が引きこもっているのは、大人が職場に、狭い人間関係に引きこもっているためではないか。
社会というのは楽しいところだ、早く社会人になりたい、そんなことを子どもたちに思ってもらえるよう、今年はそれぞれの現場で、みんなでがんばろうではないか。
不平、不満、不安、ため息を子どもたちに聞かせるのはもうやめにしよう。
私自身も新しい一歩を踏み出さなければならない、今年は、罵りあいをこえた新しい論戦のあり方を模索することを通して、政治に希望が持てるようなあり方にチャレンジしていきたい。
例えば、その一つとして、ヤジについてである。ヤジは国会論戦の華でもあるのでやらないということはいえない。しかし、ウィットに富んで、笑いが起きて相手を脱力させて場の空気を変えるような、本来のヤジのあり方を模索してみたい。
(1月2日記)中川秀直