何とかしろと言うと何とかする?:では、なぜ20兆円のムダを削減できないのか | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

何とかしろと言うと何とかする?:では、なぜ20兆円のムダを削減できないのか

秘書です。

問題です。下の記事の見出しの正しい意味はどちらでしょう?

「財務省は、なんとかしとろ言うと何とかすると首相のことを思っている」

「首相は、なんとかしとろ言うと何とかすると財務省のことを思っている」

さて、正解は?


■財務省は、何とかしろと言うと何とかする…首相
読売新聞 12月27日(月)19時17分配信
 ノーベル化学賞受賞者で文部科学省科学技術・学術審議会会長の野依良治氏と同物理学賞受賞者で日本学術振興会理事の小林誠氏らが27日、菅首相を首相官邸に訪ね、来年度の科学技術振興予算が首相の指示で増額されたことに謝意を伝えた。
 首相は「最初は大丈夫かなと思ったが、財務省というところは『何とかしろ』と言うと何とかする」と胸を張った。一方で、「これは良い部分も悪い部分もある。歴代の前の政権が『景気が悪いから何とかしろ』と(言うと)、みんな何とかしちゃったから、借金ができている」と、自民党政権時代の予算編成のあり方を批判した。


→「財務省というところは『何とかしろ』と言うと何とかする」のであれば、なぜ、民主党は国の総予算200兆円から20兆円のムダを削れ、「何とかしろ」と言わなかったのでしょう?

→増税しろというと増税する・・・?

→過去最高を更新しているのは菅総理です。


■11年度の国債発行総額、過去最高を更新へ
(2010年12月24日19時21分 読売新聞)
 2011年度の国債発行総額は、借り換え分を含め169兆5943億円と、過去最高を更新する見通しとなった。
 10年度当初計画より7兆1804億円多く、3年続けて前年実績を上回る。これまでの最高額は05年度実績の165兆379億円だった。
 財務省が24日発表した11年度の国債発行計画によると、新たな借金となる新規国債発行は44兆2980億円で、このうち、赤字国債は38兆2080億円、建設国債は6兆900億円だった。ただ、年明けの通常国会で、赤字国債の発行に必要な特例公債法案が成立しなければ、予算の4割以上を執行できなくなる。
 11年度末の国債発行残高(財政投融資計画で発行する財投債を除く)は約668兆円で、10年度末と比べて約26兆円増える見通しだ。国民1人当たりに換算すると約524万円になる。
 国と地方を合わせた借金の総額である長期債務残高は11年度末に前年度より23兆円多い891兆円程度に膨らみ、国内総生産(GDP)比で184%に達する見通しだ。主要国で最悪の財政事情が一段と深刻化しそうだ。


■国・地方の借金 23兆円増え891兆円 GDPの1.8倍に
2010.12.25 10:18産経新聞

 財務省は24日、平成23年度末の国と地方の借金を合わせた長期債務残高が、22年度末に比べ約23兆円増え、約891兆円になるとの見通しを発表した。過去最大を更新し、対国内総生産(GDP)比では184%に達し、先進国の中で最悪の水準が続く。

 このうち国債の残高(約668兆円)は、一般会計で見込まれた税収(40兆9270億円)の約16年分に相当する規模。国民1人当たり約524万円の借金となる計算だ。23年度の利払い費は約9兆9千億円で、1日当たりでは約272億円に上る。

 新規発行や、発行済みの国債の償還に充てる借換債などを合わせると、23年度の国債発行総額は、22年度当初予算に比べ7兆1804億円増の169兆5943億円。17年度を上回り過去最大になる。

 このうち、販売が低迷する個人向け国債は22年度当初と同規模の2兆円を計画。23年7月発行分から変動金利10年物の利回りを優遇し、販売をてこ入れする。

 生命保険会社などの機関投資家の需要を踏まえ、超長期債の30年債と40年債は増発する。

 国債はこれまで、国内で安定的に消化されてきた。家計の金融資産が、金融機関を通じ国債購入に向かっていたことが背景とされる。だが少子高齢化が進み、家計の貯蓄率は低下傾向にある。国内で国債を買い支えられなくなる前に財政健全化の道筋をつけることが必要になる。