政権失格である。(中川語録) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

政権失格である。(中川語録)


8月の参院選で与党を過半数割れさせた民意、すなわち、直近の民意が仙谷官房長官にNO、菅総理にもNOを突きつけたのが、問責可決の意味である。

多くの国民の驚きは、民主党政権の統治能力や危機管理能力の欠如にある。民主党には日本の優秀な官民の秀才が大勢集まっているはずなのに、これは一体、どうしたことか。彼らから声が上がって来ないのはなぜなのか。

根本原因は、野党時代は国民生活第一といっておきながら、与党になったら露骨なまでに権力維持第一、次の選挙当選第一となっていることではないか。自己保身を最優先に判断するから、全ての政策判断が誤る。

情報公開や国民の知る権利に熱心だったはずの民主党が、権力を掌握した瞬間に、手のひらを返すように、情報非公開、国民の知る権利制限をしている姿の無様さを気付かないのか。

情報公開と国民の知る権利をベースにした危機管理のあり方、外交・安全保障のあり方こそが21世紀の新思考外交のあり方のはずだ。それこそが菅総理が所信表明で指摘した国民が主体性を持つ外交だろう。

しかし、民主党政権の本音は、情報公開と国民の知る権利からは日比谷焼き討ち事件しか思い浮かべることができないようだ。政権失格である。

菅総理がもしも本当に国民生活第一と考えているなら、残された選択肢は内閣総辞職か、解散・総選挙しかない。
(11月27日記)中川秀直