朝の民主党動向ニュース①(国庫からの政党交付金の使い道?)
秘書です。今朝のニュースは長文が多いので3部構成です。
■組織対策費:民主・小沢代表時、22億円を2議員に 会計担当へ、使途明かさず
(1月8日毎日新聞)
民主党の小沢一郎幹事長が党代表に就いた06年以降、政治資金収支報告書が公開されている08年までの間に、党財務委員長だった2議員に「組織対策費」として計約22億円が党本部から集中的に支出されていることが分かった。一度に億単位の支出も繰り返されているが、受領した議員側には収支報告書への記載義務はなく、使途は不明。こうした支出は小沢氏の代表就任前にはなく、毎日新聞は支出の理由や使途を民主党に尋ねたが「回答できない」としている。
同様の支出は自民党政権時も問題視され、01年に当時の森喜朗首相が政治資金規正法違反容疑で刑事告発された(不起訴)。国庫からの政党交付金を受領する党本部から使途不明の巨額資金を支出することは、情報公開を掲げる民主党の理念とも乖離(かいり)しており、説明責任が問われそうだ。
政治資金収支報告書によると、組織対策費として民主党本部から議員側へ巨額の支出が始まったのは06年。同年4月に「偽メール問題」で前原誠司代表(当時、現国土交通相)が辞任、小沢氏が代表に就き、9月に無投票で再選されると旧執行部を刷新。新執行部が決まった同月25日、党の会計責任者である財務委員長になった山岡賢次衆院議員(現国会対策委員長)に6800万円が支出された。
06年の支出はこの1度だけだったが、参院選で勝利した07年は山岡氏に8月までに計10回、1回当たり5000万~2億5000万円、計16億円を支出。山岡氏は8月いっぱいで財務委員長を退いたが、11月~翌08年4月にも計4回、1回当たり100万~3000万円、計3510万円の支出があった。財務委員長を引き継いだ佐藤泰介参院議員には08年に計5回、1回当たり500万~2億円、計5億3000万円が支出されていた。
組織対策費の議員あての支出は他に、輿石東参院議員会長に07年9月~08年11月の計4回、毎回1000万円で計4000万円が、選挙対策委員長を務めた鉢呂吉雄衆院議員に07年の計2回、計1500万円が支出されていたが、山岡、佐藤両議員への支出は突出している。それまで組織対策費は、主に弁護士への報酬や顧問料として支出されていた。
組織対策費について民主党本部の報道担当は「法律にのっとり適切にやっている」と口頭で答えたが、文書回答を求めたところ「回答できないということでいい」と転じた。山岡氏の事務所は「回答はしない」、佐藤氏は「組織のために使った。政治資金規正法にのっとり、財務委員長として適切に処理した」とだけ述べた。【政治資金問題取材班】
(獅子16)問題の核心部分は、「国庫からの政党交付金」から「使途不明の巨額資金」が支出されているのか、ということのようです。
■組織対策費:民主・小沢代表時、22億円を2議員に 岩井奉信・日大教授の話
(1月8日毎日新聞)
◇政党交付金が原資の可能性--岩井奉信・日大教授(政治学)の話
組織活動費(組織対策費)を政治家個人に支出すると使途が不明になる。政党交付金が含まれる可能性もあり何に使われたか分からないのは問題だ。選挙の手みやげ代になっているという話もある。使途を明かさず自由になる金がほしいということなのだろう。政治家個人への支出を禁止し、政治資金収支報告書で使途を明らかにする義務がある政治団体への支出に限定すべきだ。
(獅子16)自民党は、海外の事例も検証しながら、政党交付金の支出はかなり厳しく自己規制しています。
■組織対策費:新進・自由党でも75億円 藤井前財務相に31億円
(1月8日 毎日新聞)
◇2議員は「知らない」
民主党の小沢一郎幹事長が代表時の06~08年に党本部から財務委員長の2議員に支出された計約22億円の「組織対策費」。議員名の領収書さえあれば使途の説明を求められないこうした支出は、小沢氏が過去に率いた新進、自由両党でも、4議員に計75億円余が集中的に支出されていた。このうち計約31億円は、辞任した藤井裕久前財務相あて。他の3議員のうち2議員は「まったく知らない」などと話しており、名義借りの疑いも出てきた。【政治資金問題取材班】
新進党は94年12月に結成され、95年12月に党首が海部俊樹元首相(引退)から小沢氏に交代。政治資金収支報告書によると、96年8月、幹事長だった米沢隆元衆院議員(同)に組織対策費として4億1092万円が党本部から支出された。その後、幹事長は西岡武夫参院議院運営委員長(現民主)に代わり、12月に23億7350万円、97年には計2回で計6億1554万円が西岡氏に支出された。
新進党は97年12月に解散し、小沢氏は98年1月に自由党を結成して党首に。同年には幹事長だった野田毅元自治相(現自民)に計2回、計10億1348万円が党本部から組織対策費として支出され、後任幹事長だった藤井裕久前財務相(現民主)には99年4月~03年9月の解党まで計12回、計31億3623万円の支出があった。
他に組織対策費としての議員への支出は、国政選挙時に立候補者へ数百万~1000万円を一律配布しただけだった。
両党から4議員への支出は計75億4969万円に上る。
こうした支出について米沢氏は「そういう金額の大きいものを出し入れしたのは記憶にない。(領収書への)サインもしていない」と受け取りを否定。「96年なら(10月にあった衆院選の)選挙対策費じゃないか。候補者には選挙運動のために金がいるという話はしょっちゅう出ていた」と指摘した。
西岡氏も「まったく知らない。本人が受け取ってない金が(収支報告書に)載っているというのは変な話」と受領を全面否定。「(使途の)想像はできない。それだけ(資金が)あったら(政治)グループ作ってますよ」と語った。
また、野田氏は「(当時)幹事長だからサインだけした。全然金に触ってない。(受領した98年には)参院選があって、その対策費に使っているはず」と話した。藤井氏の事務所には12月中旬に質問状を出したが、現在まで回答はない。
新進、自由両党の会計事務担当者は当時、小沢氏の「金庫番」と言われた側近(故人)が務めており、野田氏は側近の実名を出して、「使途が分かっているのは彼」と指摘した。
また、小沢氏の事務所にも取材を申し込んだが、回答はなかった。
◇新進、自由、民主各党議員への組織対策費
※肩書は当時。自由党はほかに、国政選挙時に候補者へ一律数百万~1000万円の支出あり
■新進党
96年
8・ 8 4億1092万円 米沢隆幹事長
12・20 23億7350万円 西岡武夫幹事長
97年
6・25 2億7332万円 〃
12・26 3億4222万円 〃
■自由党
98年
6・ 1 7億1023万円 野田毅幹事長
12・ 1 3億 325万円 〃
99年
4・ 1 1億6386万円 藤井裕久幹事長
11・ 1 1億6983万円 〃
00年
4・20 3億 650万円 〃
6・15 6億4708万円 〃
12・14 2055万円 〃
01年
6・ 1 2億2144万円 〃
12・14 1080万円 〃
02年
7・31 9億7900万円 〃
12・25 5億4190万円 〃
12・27 840万円 〃
03年
7・20 6055万円 〃
9・12 630万円 〃
■民主党
06年
9・25 6800万円 山岡賢次財務委員長
07年
1・24 1億 円 〃
2・12 1億5000万円 〃
2・19 1000万円 鉢呂吉雄選対委員長
3・ 5 2億5000万円 山岡財務委員長
4・10 1億5000万円 〃
4・20 1億 円 〃
5・ 8 1億5000万円 〃
5・25 5000万円 〃
6・ 5 2億5000万円 〃
6・26 500万円 鉢呂選対委員長
7・ 9 2億 円 山岡財務委員長
8・ 7 2億 円 〃
9・27 1000万円 輿石東参院議員会長
11・20 3000万円 山岡賢次国対委員長
12・13 210万円 〃
12・25 1000万円 輿石参院議員会長
08年
1・17 1000万円 〃
1・22 200万円 山岡国対委員長
3・28 500万円 佐藤泰介財務委員長
4・30 100万円 山岡国対委員長
9・26 2億 円 佐藤財務委員長
10・21 500万円 〃
10・23 2億 円 〃
11・10 1000万円 輿石参院議員会長
11・12 1億2000万円 佐藤財務委員長
(voあ)この記事の解説には「民主党はマニフェストで、財政の透明化や税金の無駄遣い根絶のため国の予算や官庁の徹底的な情報公開を掲げている。09年には国庫から136億円余の政党交付金も受けており、自らの政治資金について明確な説明が求められている」とあります。政党交付金が使われているのでしょうか?民主党新人議員のみなさん!これは党内問題であり自浄作用の問題です。
■組織対策費:民主・小沢代表時、22億円を2議員に 会計担当へ、使途明かさず
(1月8日毎日新聞)
民主党の小沢一郎幹事長が党代表に就いた06年以降、政治資金収支報告書が公開されている08年までの間に、党財務委員長だった2議員に「組織対策費」として計約22億円が党本部から集中的に支出されていることが分かった。一度に億単位の支出も繰り返されているが、受領した議員側には収支報告書への記載義務はなく、使途は不明。こうした支出は小沢氏の代表就任前にはなく、毎日新聞は支出の理由や使途を民主党に尋ねたが「回答できない」としている。
同様の支出は自民党政権時も問題視され、01年に当時の森喜朗首相が政治資金規正法違反容疑で刑事告発された(不起訴)。国庫からの政党交付金を受領する党本部から使途不明の巨額資金を支出することは、情報公開を掲げる民主党の理念とも乖離(かいり)しており、説明責任が問われそうだ。
政治資金収支報告書によると、組織対策費として民主党本部から議員側へ巨額の支出が始まったのは06年。同年4月に「偽メール問題」で前原誠司代表(当時、現国土交通相)が辞任、小沢氏が代表に就き、9月に無投票で再選されると旧執行部を刷新。新執行部が決まった同月25日、党の会計責任者である財務委員長になった山岡賢次衆院議員(現国会対策委員長)に6800万円が支出された。
06年の支出はこの1度だけだったが、参院選で勝利した07年は山岡氏に8月までに計10回、1回当たり5000万~2億5000万円、計16億円を支出。山岡氏は8月いっぱいで財務委員長を退いたが、11月~翌08年4月にも計4回、1回当たり100万~3000万円、計3510万円の支出があった。財務委員長を引き継いだ佐藤泰介参院議員には08年に計5回、1回当たり500万~2億円、計5億3000万円が支出されていた。
組織対策費の議員あての支出は他に、輿石東参院議員会長に07年9月~08年11月の計4回、毎回1000万円で計4000万円が、選挙対策委員長を務めた鉢呂吉雄衆院議員に07年の計2回、計1500万円が支出されていたが、山岡、佐藤両議員への支出は突出している。それまで組織対策費は、主に弁護士への報酬や顧問料として支出されていた。
組織対策費について民主党本部の報道担当は「法律にのっとり適切にやっている」と口頭で答えたが、文書回答を求めたところ「回答できないということでいい」と転じた。山岡氏の事務所は「回答はしない」、佐藤氏は「組織のために使った。政治資金規正法にのっとり、財務委員長として適切に処理した」とだけ述べた。【政治資金問題取材班】
(獅子16)問題の核心部分は、「国庫からの政党交付金」から「使途不明の巨額資金」が支出されているのか、ということのようです。
■組織対策費:民主・小沢代表時、22億円を2議員に 岩井奉信・日大教授の話
(1月8日毎日新聞)
◇政党交付金が原資の可能性--岩井奉信・日大教授(政治学)の話
組織活動費(組織対策費)を政治家個人に支出すると使途が不明になる。政党交付金が含まれる可能性もあり何に使われたか分からないのは問題だ。選挙の手みやげ代になっているという話もある。使途を明かさず自由になる金がほしいということなのだろう。政治家個人への支出を禁止し、政治資金収支報告書で使途を明らかにする義務がある政治団体への支出に限定すべきだ。
(獅子16)自民党は、海外の事例も検証しながら、政党交付金の支出はかなり厳しく自己規制しています。
■組織対策費:新進・自由党でも75億円 藤井前財務相に31億円
(1月8日 毎日新聞)
◇2議員は「知らない」
民主党の小沢一郎幹事長が代表時の06~08年に党本部から財務委員長の2議員に支出された計約22億円の「組織対策費」。議員名の領収書さえあれば使途の説明を求められないこうした支出は、小沢氏が過去に率いた新進、自由両党でも、4議員に計75億円余が集中的に支出されていた。このうち計約31億円は、辞任した藤井裕久前財務相あて。他の3議員のうち2議員は「まったく知らない」などと話しており、名義借りの疑いも出てきた。【政治資金問題取材班】
新進党は94年12月に結成され、95年12月に党首が海部俊樹元首相(引退)から小沢氏に交代。政治資金収支報告書によると、96年8月、幹事長だった米沢隆元衆院議員(同)に組織対策費として4億1092万円が党本部から支出された。その後、幹事長は西岡武夫参院議院運営委員長(現民主)に代わり、12月に23億7350万円、97年には計2回で計6億1554万円が西岡氏に支出された。
新進党は97年12月に解散し、小沢氏は98年1月に自由党を結成して党首に。同年には幹事長だった野田毅元自治相(現自民)に計2回、計10億1348万円が党本部から組織対策費として支出され、後任幹事長だった藤井裕久前財務相(現民主)には99年4月~03年9月の解党まで計12回、計31億3623万円の支出があった。
他に組織対策費としての議員への支出は、国政選挙時に立候補者へ数百万~1000万円を一律配布しただけだった。
両党から4議員への支出は計75億4969万円に上る。
こうした支出について米沢氏は「そういう金額の大きいものを出し入れしたのは記憶にない。(領収書への)サインもしていない」と受け取りを否定。「96年なら(10月にあった衆院選の)選挙対策費じゃないか。候補者には選挙運動のために金がいるという話はしょっちゅう出ていた」と指摘した。
西岡氏も「まったく知らない。本人が受け取ってない金が(収支報告書に)載っているというのは変な話」と受領を全面否定。「(使途の)想像はできない。それだけ(資金が)あったら(政治)グループ作ってますよ」と語った。
また、野田氏は「(当時)幹事長だからサインだけした。全然金に触ってない。(受領した98年には)参院選があって、その対策費に使っているはず」と話した。藤井氏の事務所には12月中旬に質問状を出したが、現在まで回答はない。
新進、自由両党の会計事務担当者は当時、小沢氏の「金庫番」と言われた側近(故人)が務めており、野田氏は側近の実名を出して、「使途が分かっているのは彼」と指摘した。
また、小沢氏の事務所にも取材を申し込んだが、回答はなかった。
◇新進、自由、民主各党議員への組織対策費
※肩書は当時。自由党はほかに、国政選挙時に候補者へ一律数百万~1000万円の支出あり
■新進党
96年
8・ 8 4億1092万円 米沢隆幹事長
12・20 23億7350万円 西岡武夫幹事長
97年
6・25 2億7332万円 〃
12・26 3億4222万円 〃
■自由党
98年
6・ 1 7億1023万円 野田毅幹事長
12・ 1 3億 325万円 〃
99年
4・ 1 1億6386万円 藤井裕久幹事長
11・ 1 1億6983万円 〃
00年
4・20 3億 650万円 〃
6・15 6億4708万円 〃
12・14 2055万円 〃
01年
6・ 1 2億2144万円 〃
12・14 1080万円 〃
02年
7・31 9億7900万円 〃
12・25 5億4190万円 〃
12・27 840万円 〃
03年
7・20 6055万円 〃
9・12 630万円 〃
■民主党
06年
9・25 6800万円 山岡賢次財務委員長
07年
1・24 1億 円 〃
2・12 1億5000万円 〃
2・19 1000万円 鉢呂吉雄選対委員長
3・ 5 2億5000万円 山岡財務委員長
4・10 1億5000万円 〃
4・20 1億 円 〃
5・ 8 1億5000万円 〃
5・25 5000万円 〃
6・ 5 2億5000万円 〃
6・26 500万円 鉢呂選対委員長
7・ 9 2億 円 山岡財務委員長
8・ 7 2億 円 〃
9・27 1000万円 輿石東参院議員会長
11・20 3000万円 山岡賢次国対委員長
12・13 210万円 〃
12・25 1000万円 輿石参院議員会長
08年
1・17 1000万円 〃
1・22 200万円 山岡国対委員長
3・28 500万円 佐藤泰介財務委員長
4・30 100万円 山岡国対委員長
9・26 2億 円 佐藤財務委員長
10・21 500万円 〃
10・23 2億 円 〃
11・10 1000万円 輿石参院議員会長
11・12 1億2000万円 佐藤財務委員長
(voあ)この記事の解説には「民主党はマニフェストで、財政の透明化や税金の無駄遣い根絶のため国の予算や官庁の徹底的な情報公開を掲げている。09年には国庫から136億円余の政党交付金も受けており、自らの政治資金について明確な説明が求められている」とあります。政党交付金が使われているのでしょうか?民主党新人議員のみなさん!これは党内問題であり自浄作用の問題です。