(世論調査)大連立を望みはじめた兆候がある | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

(世論調査)大連立を望みはじめた兆候がある

産経・FNN合同世論調査(下記参照)の結果から次のことが読み解ける。

民意は、政権交代ではなく、大連立を望みはじめた兆候がある。


昨日の日経・テレビ東京共同、新報道2001に続いて、同じく内閣支持率が急落し、30%を割り込んだが、民主党支持率は増えるどころか、逆に2・3ポイント減の23・6%となっている。自民党も5・0ポイント減となったが、その両党の減った分の8割が支持政党なしに回り、支持政党なしは6・1ポイント増の38・4%。この意味は、民主党が未だに、政権の受け皿として、民意に期待されていないことを示している。


同じく、内閣支持率が急落しているのだから、それに逆比例して小沢総理待望論が民意の動きとなるべきなのが、そうはなっていないことも、それを裏付けている。「次に挙げる与野党の政治家のうち、今の日本の首相に一番ふさわしいのは」で、麻生総理の8・8%を上回って、小沢氏は11・4%であったが、現役引退をしている小泉元総理の11・5%に次ぐ2位、に甘んじている。


次期衆院選は、政権選択選挙である同時に総理選択選挙であるのに、内閣支持率が急落し、30%を割っているのに、民主党に政権交代を、小沢氏を総理にとの民意の動きになっていないのである。


理由は、同調査の「次期衆院選後に期待するのはどんな政権か」の回答にある。自民・民主両党が参加する大連立政権が3・9ポイント増の42・4%、民主党を中心とする政権が2・7ポイント減の29・4%、自民党を中心とする政権が2・7ポイント減の21・4%、わからないが1・5ポイント増の6・8%。


民意の動きとしてのベクトルは、政権交代ではなく、大連立に向かいはじめた兆候があるからである。大連立42・4%に自民党中心の21・4%を加算した63・8%が、政権交代にNOだからである。(12月2日記)


(参照記事)産経・FNN合同世論調査(11月28-30日)の結果

「内閣支持率は、前回(9月末)に比べて17・1ポイント減の27・5%、不支持率は22・6ポイント増の58・3%、わからないは3・5ポイント減の14・2%。

政党支持率は、自民党が5・0ポイント減の26・7%、民主党が2・3ポイント減の23・6%、公明党が同じの4・1%、共産党が0・1ポイント増の2・6%、社民党が0・6ポイント増の1・9%、国民新党が0・3ポイント増の0・4%、改革クラブが0・0%、新党日本が同じの0・1%、その他の政党が0・6ポイント減の0・4%、支持政党なしが6・1ポイント増の38・4%、わからないが0・8ポイント増の1・8%。

麻生政権について、次に挙げるものを評価するか。

首相の人柄―評価する33・1%、評価しない56・7%、わからない10・2%。

首相の指導力―評価する15・8%、評価しない71・9%、わからない12・3%。

外交政策―評価する28・3%、評価しない47・6%、わからない24・1%。

景気対策―評価する16・2%、評価しない71・3%、わからない12・5%。

発足2カ月での実績―評価する12・7%、評価しない70・6%、わからない16・7%。

改革への意欲―評価する40・7%、評価しない47・5%、わからない11・8%。

首相の言動―評価する12・6%、評価しない78・4%、わからない9・0%。

会期が延長された今の臨時国会について、次に挙げる考え方は当てはまると思うか。

インド洋での海上自衛隊による多国籍軍への給油活動の延長法案を成立させるべきだ―思う43・0%、思わない41・3%、わからない15・7%。

消費者庁の設置法案を成立させるべきだ―思う52・2%、思わない25・5%、わからない22・3%。

景気対策のための第2次補正予算案を年内に提出すべきだ―思う78・1%、思わない15・4%、わからない6・5%。

麻生首相と小沢代表の党首討論をもっと行うべきだ―思う67・1%、思わない27・1%、わからない5・8%。

麻生首相は、今の国会終了後、できるだけ早く内閣改造を行うべきだ―思う64・3%、思わない27・1%、わからない8・6%。

景気対策として配布の方針が決まった「定額給付金」について、次に挙げる考えは当てはまると思うか。

制限をつけず全国民に配布すべきだ―思う47・8%、思わない48・5%、わからない3・7%。

麻生政権の配布の基準の決め方は適切―思う18・2%、思わない72・5%、わからない9・3%。

配布が、来年春以降になるとすれば遅すぎる―思う56・5%、思わない31・7%、わからない11・8%。

給付が決まれば受取ろうと思う―思う88・3%、思わない7・6%、わからない4・1%。

次に挙げる与野党の政治家のうち、今の日本の首相に一番ふさわしいのは。

小泉純一郎氏が1・7ポイント減の11・5%、小沢一郎氏が4・7ポイント減の11・4%、麻生太郎氏が13・8ポイント減の8・8%、石原伸晃氏が1・5ポイント増の5・4%、小池百合子氏が同じの4・7%、菅直人氏が0・7ポイント増の3・7%、鳩山由紀夫氏が1・7ポイント増の3・4%、石破茂氏が1・7ポイント増の3・3%、岡田克也氏が1・2ポイント増の3・3%、与謝野馨氏が0・7ポイント増の2・9%、前原誠司氏が0・7ポイント増の2・3%、その他与党議員が2・6ポイント増の4・1%、その他野党議員が0・1ポイント減の2・5%、ふさわしい人はいないが10・8ポイント増の29・2%、わからないが1・3ポイント減の3・6%。

麻生首相と小沢代表を比べて、次に挙げるイメージにより当てはまるのはどちら。

主張に説得力があるのは―麻生首相27・9%、小沢代表51・5%、わからない20・6%。

党首討論に強いのは―麻生首相26・7%、小沢代表53・7%、わからない19・6%。

政策が良いのは―麻生首相28・3%、小沢代表36・4%、わからない35・3%。

信頼できるのは―麻生首相31・4%、小沢代表29・7%、わからない38・9%。

選挙の顔として魅力的なのは―麻生首相42・1%、小沢代表30・0%、わからない27・9%。

首相にふさわしいのは―麻生首相31・5%、小沢代表32・5%、わからない36・0%。

現在の衆議院の任期は来年秋までだが、次期衆院選はいつ行うのが適切か。

年内14・8%、年明けすぐ28・4%、来年前半27・2%、任期満了、またはそれに近い来年後半25・7%、わからない3・9%。

次期衆院選で、次に挙げる考えは当てはまるか。

11月までに衆院選を行っておくべきだった―思う49・9%、思わない41・3%、わからない8・8%。

景気対策を実行した上で衆院選を行うべきだ―思う73・7%、思わない19・9%、わからない6・4%。

アメリカ大統領選の結果は影響すると思う―思う59・4%、思わない35・4%、わからない5・2%。

次期衆院選後に期待するのはどんな政権か。自民党を中心とする政権が2・7ポイント減の21・4%、民主党を中心とする政権が2・7ポイント減の29・4%、自民・民主両党が参加する大連立政権が3・9ポイント増の42・4%、わからないが1・5ポイント増の6・8%。

麻生首相の自民党総裁としての1期目の任期は来年秋までだが、麻生政権はどれくらい続くと思うか。

次期衆院選前に交代19・5%、衆院選の結果を受けて交代52・8%、来年秋の任期一杯で交代17・8%、来年秋以降も続く6・1%、わからない3・8%。

あなたは自分自身が「無党派」と思うか。思う60・5%、思わない35・7%、わからない3・8%」。