異様な形相で歌い続けたまさ樹を取り囲んだのは、不気味がる町人たちの罵声だった
一心不乱なまさ樹の姿に恐れをいだき、知らないわよそんな曲!
ひっこめ!うるさい!口元が濃い!などの罵声は数を増して行った
誰一人まさ樹の心からの叫びに酔いしれるものなどいなかった
あまりの不審さに怯えた町人が通報する動きがではじめたころ、、
まさ樹には聞こえた
気のせいではなかった確かに
ロスのサビであるKissの部分に力強いハーモニーがくわわってきているのである
Kiss、Kiss、Kiss
忘れられないまさ樹の想いがつまったサビのメロディと歌詞に
たったひとりの何者かが
罵声にも負けじと歌声をあげている
 
一体、、?
まさ樹にはなにがおきているのかわからなかった
歌声をあげているのは、
 
 
              しようこ