あヴぁんだんど 2016.07.18 @ 渋谷ミルキーウェイ(new encounters vol.8)


セットリスト:
1. あヴぁんだんど
2. Have Some Dreams
3. 勝手にしやがれ
4. あヴぁんだんど(funny bossa mix)
5. オンナノコヤマイ
6. Magical Symphonic Girl
7. てのひら


ピチカートのSE、「ヴぁー!」、メンバー登場、今日はチャイナ服のコスプレのようです。ベージュの地色に模様の入ったボディにその上下は黒、パニエでふくらませたスカート。襟元などに水色の房がついています。なお夏季さんはやはり黒主体ですがボディ前に青のドラゴンの刺繍入りの布が入り、丸衿と袖口も青、こちらはキョンシーだったそう。ボディの部分が大変タイトな衣装であるため、メンバー三人ともハイウエストで、非常にスタイルが良いことがわかります。あとで伺ったのですがチャイナ服は事務所にあったものだそうで、二着しかなかったので夏季さんはキョンシーになったということです。
べにさん「みなさんおはようございます、あヴぁんだんど、です!」
こたおさん「みなさんこんばんは、ではない、おはようございます!」
べにさんはお下げツインテール、こたおさんはなにも細工をしていないロングヘアー、なつきさんは左右に小さくお団子にまとめた中国娘スタイル、右にひまわりのパッチン留め、左にもアクセサリーを付けています。

一曲目「あヴぁんだんど」、いつもは吼える「なぜー!」を素直に歌い上げるべにさん。
今日のあヴぁんだんど、小日向夏季さんの生誕祭の2日後なのですが、生誕という大きなイベントを経たせいか、静けさをたたえつつ充実しています。生誕を祝われた喜びに満ちた夏季さん、現メンバーになって最初のうちは必死さが痛々しいほどだったのが余裕を感じさせるようになったべにさん、そして加入当初はしばしば「二人と一人」風に浮いてしまっていたところが完全にグループに一体化したこたおさん。あヴぁんだんどというグループは、新しいフェイズに入ったのだな、と、思わされます。
しかしながら、あヴぁヲタの数は多くなく、というよりごく少なく、生誕という大イベントのあとにこれだとメンバーはがっかりしないかなあと心配してしまいましたけれども。まあ生誕に行く予定にしていたところがライブに間に合わなかったわたくしの言えた義理ではありませんが。
「みんなも一緒に!」と煽るべにさん。

べにさん「うさべに、です!」
こたおさん「今日は、うみの日、ですねー、わたし、うみ、嫌いなんで」
衣装の紹介、先ほど記したとおりですが、夏季さんはキョンシーの帽子をかぶって見せますけれど、この帽子にはお札がついていて顔が隠れるので被るのをやめたようです。

こたおさんの曲名アナウンス、「Have Some Dreams」、新メンバーになって二回目の披露です。イントロからして振り付けがかなり変わっていますね。
こたおさんのソロ、フロアにハンドクラップを求めるべにさん、夏季さん。
かつて東雲好さんのパートだった「前髪はねる」では、ソロを取る好さんだけが前髪をはねる仕草をしていたところが、三人揃っての仕草となっていました。
新しい振り付け、全体に、バレエを思わせる手足の使い方が認められます。以前にくらべ、息の長い、また、長い線を感じさせる振り付けになっています。振り付け担当のべにさんが成長したことの反映なのでしょうか。
かつて扇風機が持ち出されていたところではこたおさんが団扇を出してきて三人があおぎます。サブカル趣味が次第に無くなりつつあるということでしょうか。
「殺しあって」ではソロを取るべにさんが後ろに位置し、こたおさんと夏季さんが首を絞め合いますが、ソロイストと群舞の位置関係は以前と前後が逆になったのかな?

三曲目「勝手にしやがれ」、べにさん「夏休み、まだかなー、こたおちゃん連れて行きたい…」
こたおさんのソロ「止まりたくない」で渋い顔をしてみせるべにさん。
先に記したごとく、とても安定したグループになったなあと思わせてくれるあヴぁんだんど。
「普段のあヴぁんだんど」シーン、こたおさん「シェーシェー!」、べにさん「ニーハオ!」、夏季さん「いらっしゃいませー!」、べにさん「世界一!」、夏季さん「かわいいアイドル!」、こたおさん「わたしたち!」、三人「あヴぁんだんど!」、その後の混乱シーンでは「ショーロンポー!」などと叫ぶべにさん。
ラスト前、べにさん「跳ぶよ!もっと!」

べにさん「ありがとうございました!」
こたおさん「暑いアルね。わたしね、中国語、しゃべれるよ」
中国語でしゃべるこたおさん、夏季さん「うちら、水飲んでよう」
こたおさんのしゃべった中国語を「ほんとにわかるひと、いるのかな…いまの適当なのね?」と夏季さん、「適当」とこたえるこたおさん。
タモリさんが中国語をしゃべる様子をYouTubeで夏季さんが見ていたと明かすべにさん、これはたぶん「四ヶ国語マージャン」という往年のネタですね。
べにさん「なっちゃん、静岡、海に面してる?」、わからない夏季さん、そうとう面していると客席からツッコミが入ります。べにさん「島国だからね」と言った後で海に面していない県の存在に思い当たったらしく「奈良とか」と自己フォロー。

四曲目「あヴぁんだんど(funny bossa mix)」、こたおさんと夏季さんからプロポーズされて夏季さんの手を取るべにさん。べにさんのピルエットが美しい。
こたおさんのソロ、べにさんはピアノの弾きぶりですがグリッサンドまで交えて芸が細かい。夏季さんはサックスあるいはリコーダー。
三人がてのひらを下向けにして前に。

ほぼ切れ目無しに五曲目「オンナノコヤマイ」、女の子らしいかわいらしさから無表情へと移り変わる夏季さんのお顔。
オケが入ってイントロで「聞いてください、オンナノコヤマイ!」と叫ぶべにさん。
夏季さんの「乙女の覚悟みせてやるよ!」は大変力強く歌われ、歌詞に乗せて本音を語っているのじゃないかと思わされますが、そもそも自分の意思をはっきり示すことのごくごく少ない夏季さんですから、「覚悟」は文字通り相当な覚悟だったのではないかと思われます。
エンディング近くでべにさんがスカートの下にはいていた白いパニエが落ちてしまいます。べにさんが極端に細身であるせいなのでしょうね。

六曲目「Magical Symphonic Girl」、「オンナノコヤマイ」とともにつるうちはなさんの作曲になるもの。べにさんが団扇で夏季さんのスカートを煽ってふざけます。寄り目をしてみせるべにさん。
「オンナノコヤマイ」では夏季さんが歌詞に乗せて本音を語ったのかなと思わせてくれましたが、この「Magical Symphonic Girl」の「負けるな…女の子!」を歌うべにさんも歌詞によって本音を語っていたように思えます。
セリフのシーン、夏季さん「愛されたくってもがいてるアルよ…ダメだ」、「空ごと…変えるアルよ」とこたおさん、「幸せ者って?」と、ここはふざけないべにさん。

「MSG」で終わりかと思っていると七曲目「てのひら」、今日は30分の長丁場だったのでした。イントロで「最後の曲です!みなさん今日は!」、一瞬の沈黙ののち「ありがとね!」とべにさん、沈黙は感情が高まってしまったことによるのかなと思いましたけれども。
こたおさんの「普通の女の子」で両手を合わせて礼をするべにさん、中国娘振りかな。べにさんのピルエット。
べにさん、「いつかは消えてゆく…」を笑顔で歌いますが、この歌詞は哀しさゆえに笑顔で歌われたほうが沁みますね。
「手、伸ばして!」でわきの下をもう片手でカバーするべにさん。


べにさん「ありがとうございました!みな、朝早くから、ありがとうございました!」
夏季さん「ありがとう!物販は、終演後になります!」
べにさん「がんばったね!」と夏季さんが無事アナウンスできたことを労います。
団扇などを拾ってひっこむメンバー、おまいつがごく少ないのでどうなるかと思いましたが「やっぱ、あヴぁんだんど、だなー!」「だなー!」はいつもと少しタイミングが異なりやや早めではありますが、無事唱えられます。新しいファンの方も育ってきてくださっているのでしょうね。

小日向夏季生誕を終えて最初のライブ、ヴぁヲタが非常に少ないライブでしたが、グループの静かな充実振りがすばらしかったです。そして、小鳥こたおさんが、もはや新メンバーではないな、完全にグループの一員となってくれたな、と感じられたのもうれしいことでした。