あヴぁんだんど 2016.11.29 @ 渋谷WWW(TRASH-UP!!まつり)

 


セットリスト:
1. Magical Symphonic Girl
2. I AM ア 人間
3. オンナノコヤマイ
4. ヴぁんでぃっつ!!!

 


ピチカートのSE、「ヴぁー!」が少し細くきこえるのは小鳥こたおさんが学校の都合で欠席であるためですね。下手からメンバー登場、瀬戸内のアートフェスティバルのときの衣装です。べにさんは黒のゴムで留めたツインテール、夏季さんもショートのツインテール、べにさんは右手にテーマカラーの数珠バングル、二人ともテーマカラーのソックスに上履き、そしてテーマカラーのギンガム模様のパッチン留めを髪に。べにさんは人差し指に柄の入った絆創膏、終演後の物販では夏季さんも指に絆創膏を貼っていましたから揃えたのかな?そういえば夏季さんのやけどはもう治ったということなんでしょうね、ライブ中は絆創膏無しでしたから。
夏季さん「今日は、小鳥こたおちゃんがお休みなので!がんばります!」、そのこたおさんはサンタの手袋に顔写真が貼られたかたちでステージに参加しています。

 

一曲目はつるうちはなさん作の「Magical Symphonic Girl」、四人時代にシングルとして発売された曲です。今日の物販に並んだヲタさんがこの曲のCDが陳列されているのをご覧になって「懐かしい!」とおっしゃっていましたが、あヴぁんだんどの上にも、ヴぁヲタたるわたくしの上にも、濃密な時間が過ぎたことに気づかされます。
生き生きした夏季さん。話が先走りますが、今日の物販は終演後だったのですけれど、夏季さんのチェキ列が途切れることが無かったのは嬉しかったです、夏季さんは最近、とみに美しくなりました、チェキ列が途切れないのはみなが夏季さんの魅力に気づいたことを証拠だてますね。


さて、今日のメンバー。べにさんも夏季さんも、とても明るいです。今回のライブはあヴぁんだんどというグループにとってさまざまな因縁のある渋谷WWW、なおかつ対バンには旧運営の関わるグループも居るという状況のなか、さまざまな思いがあったかもしれませんがそれは観客も同様のところ、たとえ演技であったとしても明るい彼女たちを見ていると救われる気がします。思うに、明るく振舞うことで彼女たちは観客を救い、そして、おそらくは、彼女たち自身をも救っている、そういうことなのでしょう、アイドルここにあり。


夏季さんの左胸には緑と白のストライプ柄のリボン、欠席したこたおさんを表しているのですね。夏季さん「TRASH-UP!!まつり、呼んでくださって、ありがとうございます!」、以前とは比べ物にならないくらい積極的になりました。
セリフのシーン、夏季さん「トラッシュアップ祭り!」、べにさん「乗ってるかー!」、つづいて夏季さん「空ごと、緑に、変えてあげる!」とこたおさんのセリフを。べにさん「幸せもの、って…」、このセリフはもはや歌詞ではなくべにさん自身の叫びに聞こえます、「止まらないシンフォニー」もおなじく、歌っているべにさん本人の言葉になっていました。

 

切れ目無しに二曲目「I AM ア 人間」はつるうちはなさんのカバー、今日と同じ二人あヴぁんだんどによって名古屋能楽堂で初演されました。下手にべにさん、上手に夏季さん。
二人で演じると一人当たりの空間が広くなるせいか、とくにイントロでの振り付けのパントマイム的な印象が、強くなります。
渋谷WWWの舞台が能楽堂の舞台とほぼ同じ広さのせいでしょうか、能楽堂なる場所の特性を的確に読み取り、アイドルの霊として舞ったのであろう、名古屋能楽堂での演舞はこんな風だったのだろうなと思わせます。日常の中の神秘。
べにさんも夏季さんも黒い紐のチョーカーをしていますが禁欲的な印象がこの曲に似合っています。
二人の方が空間を感じさせるなあと思う理由として、一人当たりの床面積が広くなることはやはり大きいでしょうし、また先に記したように、初演時の会場であった能楽堂の舞台の広さに似ているために彼女たち自身が能楽堂を思い出しながら演舞していたのかもしれないことも原因していたのかなと思いますけれど、それ以上に、今日のあヴぁんだんどに於いては、この二人がメンバーの脱退や卒業による二人あヴぁんだんどの時期を乗り越えそしていま自信をもって舞台で振舞えるようになった様子が、こたおさんが不在であることによって、見えやすくなっているからなのかもしれません。毅然として力強く、広い空間をわがものとして歌い踊る、美しい二人。
なお、今日のこの曲のパフォーマンスは、そこにない「能楽堂」という空間を観客に感じさせてくれたという点からも、特筆されるべきと思います。
カバー曲であるにもかかわらずべにさんの歌う「壊れたらもう終わり」には「決して『あヴぁんだんど』を壊さない!」というべにさんの決意が読み取れたように思います。
ラストの「絶対不可能!」で客席を見る二人。

 

三曲目「オンナノコヤマイ」、つるうちさん作のこの曲でフィーチャーされる夏季さんの歌うヴァースの間にすばやく舞台奥に下がり水分補給するべにさんはイントロで「みなさん、トラッシュアップ祭り、楽しんでください!聞いてください、オンナノコヤマイ!」と挨拶、ここの挨拶はふだんはこたおさんの担当でしたね。
研ぎ上げられ、磨かれた、二人あヴぁんだんどの動き。夏季さんが歌う「愛されたい…」がもろ本音に響きます。
べにさんのソロの間、今度は夏季さんが水分補給。この辺の呼吸もいいですね。
与えられた空間と戦う二人、べにさんの「…可愛がってよ!」も、夏季さんの「…受け止めてよ!」も彼女たち自身の本音と聞きました。
ラストにピルエットを決めるべにさん、べにさんが客側に立ち、その後ろに立った夏季さんがべにさんのツインテールをハンドルのように持つエンディング。

 

べにさん「次、最後の曲です!聞いてください!」、四曲目は「ヴぁんでぃっつ!!!」、これもつるうちさんの作品。
「誰かを…為になんか」で歌詞に同調して感情が高まってしまったのでしょう、一瞬声がつまるべにさん、アイドルとしての使命をみずから宣言するかのよう、続く「ハート次第なんだよ」の歌詞がリアルすぎる、しかし切ないあるいは痛ましい感じを観客に持たせまいとするかのように「最後には笑うんだ!」を希望に満ちた表情で歌います。
「いい子で居るのは」は手袋につけられたこたおさんが歌うかのように演じられます。
そして夏季さん、「馬鹿と天才は…」をステージ前のモニタースピーカーに足を掛けて歌うのですがステージマナーも発声も完全にロックボーカリストの行き方ですね。ワイルドでありながら清潔感があるのは夏季さんならでは。
ラスト、「贈る賛歌」で目を閉じるべにさん、この歌詞がべにさんみずからに贈る祈りと感じられたのかもしれません。

 

べにさん「ありがとうございました!以上わたしたち、あヴぁんだんど、でした!」、二人で礼、ヲタさんたちの「やっぱ…」も決まってステージ終了。べにさんが退場、夏季さんが終演後物販の紹介をしつつ退場。

 

全曲つるうちはなさんの作品という今日のセットリストは、ファンサイドとしては今のような布陣となることを夢にも思わなかった四人時代のワンマンの会場である因縁の渋谷WWWにおける、しかも、旧運営が采配するグループに続いてのライブであることを思うと、挑戦的な意図があったのかもしれないと思わされますけれども、成果として、もはやあヴぁんだんどはかつてのあヴぁんだんどとは別ものなのだと観客として気づかされるのに十分なできばえのステージでした。

 

あヴぁんだんどはもはや見捨てられたアイドルではない、彼女たちは、みずからの手でみずからを救ったのだ、そう思わされるライブでした。
 

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宇佐蔵べにソロ 2016.11.16 @ 渋谷Milkyway

 


セットリスト:
1. オー・シャンゼリゼ(えんがわver.)
2. オンナノコヤマイ
3. Secret Party
4. ヴぁんでぃっつ!!!
5. あいゆうえにい

 


SEの音量が上がり、スモークが焚かれます。
べにさん登場、赤と白の細いストライプのワンピースに、瀬戸内のアートフェアでの衣装の赤のオーガンジーを重ねています。オーガンジーには赤い布が貼り付けてあり、白い水玉が散らされ、緑の線画が描かれています。お下げツインテール、ランドセル、白のレースソックス、黒のストラップシューズ。黒い平織りのヒモを首に巻いていますがチョーカーのようで禁欲的かつセクシーです。


一曲目「オー・シャンゼリゼ」は「えんがわ」のレパートリーですが、カラオケもえんがわでのものを用いているようです。歌いだしの「まちを」 で音程を外したような気がしましたが、歌うべにさんの勢いのせいでそう感じられただけだったのかもしれません。
とても明るいべにさん。メイクをふだんとは変えて、顔に明暗をはっきりと付けているような気がしますが、光線の具合でそう見えるのかも。
途中のセリフシーン、「サヴァ?」「ボンジュール」「ウトワレ?」「アモーレ!」、最後のセリフはヲタク諸氏に大受けしますがこれだとイタリア語なのではないかと。最後から二番目は「ウエトワレ?」(トイレどこ?)だと思いますがわたくしの聞き違いかもしれません。
前髪を短く切って眉毛を出してみせているべにさん、隠すことをしないその姿は、スターとお呼びするのがふさわしい。

 

「ありがとうございます!みなさん、お今晩は!始めまして、わたしは、あヴぁんだんどというグループに属している、宇佐蔵べに、です!」、一年ぶりのソロであることを明かしたのち「緊張する。一人の人は凄い。もっと、ソロアイドルを応援したほうが、良いと思います」

 

「あヴぁんだんどの曲から」との前振り、イントロ、「オンナノコヤマイ」、この曲と知ったヴぁヲタ諸氏がどよめきます。
ヴァースが終わったところで「みなさん、今日は楽しんでいってください!オンナノコヤマイ!」
あヴぁんだんどの振り付けは現時点ですべて宇佐蔵べにさんの手になるものなわけですが、振りの「原型」を、振付師たるべにさんご自身が歌い踊るのは、振りをつける先生であると同時に振りをつけられる生徒でもあるべにさん、という不思議なあり方を拝見できるという、奇妙であると同時になかなか赴き深い経験であります。ピルエットを多用するべにさん、本来はこんなふうに回るステップをたくさん入れたいのかな。舞台に乗っているのが一人だけですからステージを広く、存分につかって踊れるのでしょう、体力的には大変かもしれませんが生き生きと踊るべにさん。「乙女の覚悟…」では目が濡れていたような。べにさんの気持ちそのものなのでしょうね。ラストにピルエット二回転、じぶんのツインテールをいつものエンディングのように持ってみせるべにさん。

 

イントロ、三曲目は「Secret Party」、イントロの間に舞台奥に置いたペットボトルのところに行き、すばやく水分補給、ボトルを持ち上げて「旨い!」という仕草。客前に設けられたステージより一段高い台の上で踊るべにさん。くるくる回り、足を交互に交差させるように前に出し、舌を出します、すべてがフィフティーズのニュアンスなのでしょうね。下手に置いてあったマイクスタンドを間奏でセンターに持ち出し、スタンドマイクで歌うのもフィフティーズ風です。そのマイクを持ち上げて舞台左右に移動し歌ったかと思うと、マイクを外して再びハンドマイクになります。客前に出るべにさん、マイクをスタンドに付けようとしますが上手くいかず、ハンドマイクのまま客前に出てハンドクラップを求める仕草。マイクがスタンドに付けられると、エンディングのエアギター、客前の台の上で二回ジャンプ。

 

イントロ、「聞いてください、ヴぁんでぃっつ!!!」、四曲目です。
「誰かを傷つける…」では表情がゆがみますが、作曲者であるつるうちさんの歌がべにさんの歌になり、べにさん自身の気持ちを歌っていることに等しくなったからなのでしょうね。
べにさんは顔面からして汗だく、メイクも流れてしまいそう。
最前に出て普段だと三人での意思表明的なシーン、普段だと夏季さんのパート「馬鹿と天才は…」をすこし変えて歌っていたような気もしますが聞き取れませんでした、ヲタク諸氏はこの箇所で湧いていましたね。
ラストは曲を超え、べにさん自身の叫びとなっていました。

 

イントロ。ランドセルを外します、五曲目「あいゆうえにい」、ソロで歌うのは昨年の生誕祭以来と思います。「最後の曲です、あいゆうえにい」、間奏で「みなさん、今日はありがとうございました!」
音程が多少外れるのは感情の高まりゆえか、サビのところではべにさんが最前に出て、ヲタク諸氏はタイミングよくフロアにしゃがんで受けます。
「答えは一生…」も自身の言葉として感じられるのだろうなと思わせるべにさんの表情。
ラストの「これでいいのだー!」はテンポをゆるやかにして歌われます、バックが音源でなくバンドだったらバックも拍子を遅くしてあわせるところでしょうね。

 

「いやいや…ソロアイドルを応援しましょう!」、ピンで舞台に立つのは大変だとの実感からの発言でしょう。物販の紹介、「今日はありがとうございました!」、平日夜、しかも間近になっての出演告知であったためでしょう、ヴぁヲタ諸氏の数は多くはなかったのですが「やっぱ、ウサベニ、だなー!」「だなー!」はタイミングよく決まりました。

 

宇佐蔵べにさん一年ぶりのソロ、汗だくで大変そうでしたがすばらしいソロライブでした。

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あヴぁんだんど 2016.11.13 @ 新宿ロフトバー

 


セットリスト:
1. 文鳥
2. さいごのクリスマス
3. あヴぁんだんど(funny bossa mix)
4. 点滅ばいばい
5. I AM ア 人間
6. Secret Party
7. てのひら
8. ヴぁんでぃっつ!!!

 


朝8時半からのライブ(!)ということですがあヴぁんだんどの出番は9時55分から。前の出番のアイドルさんが巻いて終わったということですが定時に始めるべく待機中のところに到着。


ピチカートのSEなしにいきなりイントロ、はじまったのは「文鳥」でした。メンバーは制服、べにさんはポニーテールに赤い髪飾りはどこか和服につけるものであるかのようなニュアンス。夏季さんは短めのツインテール、右側にひまわりのパッチン留め、左手首に黄色の数珠、今日は数珠を身に付けているのは夏季さんだけですね。こたおさんは左に星のチャームを付けた細い三つ編みを垂らしています。
べにさん「みなさん、おはようございます!あヴぁんだんど、です!楽しんでいきましょう!」
手を回す振りのところでマイクに手が当たったのでしょう、大きなノイズ。
ラストのガチ恋は夏季さん宛て。

 

二曲目「さいごのクリスマス」、メンバーの足元をみるとべにさんだけ黒のストラップシューズ、あとの二人はテーマカラーのトウのついた上履きです。そのべにさんはランドセルに飛行機で使うような首に巻く枕、マリメッコみたいな柄ですがあとで伺うと百円ショップのものだとか。こたおさんは赤ちゃんをくるんだようなぬいぐるみを持っていますが、これもあとで伺うと彼女がフランスにいた幼少時代の持ち物なのだとか。手や唇が実に精妙に動く代物でした。
べにさん「朝だ!みんなで一緒に!」、手を振る振り。

 

つづく三曲目は「あヴぁんだんど(funny bossa mix)」、べにさんにプロポーズする夏季さんとこたおさん、結局振られる夏季さん。
べにさんのソロのバックで夏季さんは縦笛、こたおさんはドラムス、ソロ終わったべにさんはキーボードを弾く振り。
大きな空間を前提とする振りであるがゆえに、広いとはいえない会場がすこしもせせこましく感じません。この曲ラストのチャイムは今回は省略されたようです。

「ありがとうございます!うさべにです!」「夏季です!」「こたおです!」「わたしたち、あヴぁんだんど、です!」、もはや、見捨てられたアイドル、ではないのですね。
夏季さん「みなさん!起きていますか!」、こたおさん「べにちゃん、寝ちゃった」、先の枕を首に付けているべにさん。

 

こたおさん「次の曲、聞いてください、点滅ばいばい」
四曲目は「点滅ばいばい」、ピルエットのときにさりげなくスカートを押さえるべにさん。

 

五曲目は「I AM ア 人間」、べにさんはイントロというか歌に入るまえ、白目や寄り目をしてみせます。

 

六曲目「Secret Party」、べにさんが挨拶をされますが内容が聞き取れません。
イモ欽トリオへのオマージュパート、他の二人の争いをみて困った様子を見せたかと思うとその二人にパンチを入れられる夏季さん、殴られたあとで歯をこすったり、唇から出血したらしき様子を示したり、なかなか芸が細かいです。このパートの夏季さんを見ていると、彼女に演技する機会を与えたいものだなあと思いますね。夏季さんがべにさんを許し、さらにこたおさんをも許し、そしてべにさんとこたおさんも和解して見せます。
こたおさんの持ち物である、さきに言及した人形をさしあげてみせるべにさん。
ラストは三人のエアギター。

 

次は最近珍しい「てのひら」です。べにさん「もりあがって行きましょう!」
まちがいなくあヴぁんだんどの代表曲の一つでありながら旧運営の手になるこの曲を演ずるのはメンバーにとっては気が進まないのかもしれません、ですけれども観客としてはやはり嬉しいこの曲、メンバーとしても、ファンの期待に応えるというところで自分たちを納得させての今日のパフォーマンスだったのかもしれないな、という雰囲気を感じつつも、やはりこの曲でのヲタク諸氏のもり上がりかたは別格です。
べにさん「甘噛みモーニングコール、まだまだ行くよ!」
「…唱えて」で舌を出すべにさん。

 

八曲目「ヴぁんでぃっつ!!!」、べにさん「最後の曲です!みんな、朝早くから、ありがとうございました!」、べにさんはいつのまにかランドセルを外していますが、「てのひら」の前から外していたのだったでしょうか?
「最後には笑うんだ!」を、単なる歌詞ではなく、べにさん自身の叫びとして、わたくしは受け止めました。叫びといえば、ラストの「贈る賛歌!」もまた、メンバー三人の、メンバー自身の、叫びだったと思います。

 

曲が終わるやいなや「以上わたしたち!あヴぁんだんど、でした!ありがとうございました!」
ヲタク諸氏の「やっぱ、あヴぁんだんど、だなー!」「だなー!」も、お約束を超えたヲタク諸氏の叫びだったのでしょうか。

 

二日連続のあヴぁんだんど、どちらのライブも大変充実していました。
 

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