あヴぁんだんど 2016.06.25 @ 新宿SAMURAI(Eternal unrequited love vol.2)


セットリスト:
1. さいごのクリスマス
2. 勝手にしやがれ
3. あヴぁんだんど
4. あヴぁんだんど(funny bossa mix)
5. 文鳥
6. てのひら
7. 点滅ばいばい
8. オンナノコヤマイ(新曲)
9. Feedback Friday


新宿SAMURAIは元URGAのスペースです。ステージの広さは2.5間四方くらい。
スモーク。ピチカートのSE、「ヴぁー!」、メンバー登場、ツインテールのべにさんは左側に赤のウサギのパッチン留めが二つ、スペースの名前になぞらえて「サムライだぞ!」と唱えつつ。夏季さんは右側に黄色のチャーム二つとリボン、プラスチックの小刀を持って。こたおさんは左側にリボンやはりプラスチックの大刀を持って。

一曲目は「さいごのクリスマス」、梅雨明け切らぬいま、完全に季節はずれの曲ですがあヴぁんだんどらしい選曲であります。バックがメトロノームのようなサウンドのところでリズムに合わせて首を振るべにさん。「冬の…」歌いだしはこたおさん。「昨日までの…もう会えない」という歌詞を歌うべにさんが悲しそうに見えるのはこちらの余計な思い入れか。「森の中」で夏季さんとこたおさんが間に挟んだべにさんをくるくる回します。
べにさん「おら!クリスマスプレゼントだよ!」、ランドセルから取り出したうまか棒や黒いボールを客席に投げるメンバー、残ったうまか棒を袋ごと客席に投げるべにさん。ラスト、トナカイの首につけているのであろう鈴の音に耳を澄ます三人。

二曲目「勝手にしやがれ」、べにさん「冬の曲やったけど、夏が、一番好きだ!」
「溶け込んで」で、合わせた両てのひらを左右に揺らす振り。
普段のあヴぁんだんど、すなわちセリフになるところでいきなり「こんがらがって…」と落ちサビを歌いだすべにさん、めずらしいミスですが、お能の名演にはなぜか絶句(セリフが飛ぶこと)が多いと言われるのを思い出します。
で、普段のあヴぁんだんどシーン、こたおさん「この印籠が目に入らぬか!」と水戸黄門、プラスチックの刀で夏季さんに切りつけるべにさん。観客に切りつけるメンバー、べにさん「わたしたちは、サムライだ!」
無事「こんがらがって…」を笑顔で唱えるべにさん、ラストの跳ぶ振り。

ティッシュで鼻を拭く夏季さん、三曲目「あヴぁんだんど」、イントロでべにさんが挨拶。ソロを取るこたおさんに切りつけるべにさんはみずからのソロ「ここにいると…」の前にピルエットを決めます。ラストは三人で「センキュー!」

「わたしたちー!」「見捨てられたアイドル!」「あヴぁんだんど、でーす!」
自己紹介、べにさん「あヴぁんだんど、自称最年少」、夏季さん「小日向夏季でござる!」、こたおさんへの「愛してまーす!」が早く入るのは卒業した東雲好さんへの「好きー!」を早く入れていたのに倣ったものか。
夏季さん「はい、では告知ですね」、夏季さんを見るべにさん「(夏季さんが)仕切ったぞー!」、こたおさんが語尾を「ござる」として7月1日のライブの紹介、そして夏季さんは7月16日の自らの生誕祭スリーマンの紹介。

べにさん「では、ごじゃったところで、次の曲いきまーす!どうぞ!」
始まったのは「あヴぁんだんど(funny bossa mix)」、二曲つづけてのテーマ。ジャジーなパートで二人からのプロポーズを受けるべにさん、夏季さんの手を取ります。べにさんのソロではこたおさんと夏季さんが客席に背を向けるのがなんとなく蜷川幸雄ふう。

エンディングにMIXが掛かり、三人が片手を前に出して合わせるのがなんとなく文鳥風、と思っていると、座り込むメンバー、そのまま「文鳥」へ。
べにさん夏季さんのエアギター、こたおさんのエアドラムス。
「いいたいことがあるんだよ」のガチ恋コールになんと夏季さんが「なんだって?聞こえないよ!」と反応します。今日の夏季さんは夏を意識してかやや濃い目に顔色を作っているのかなと思えますが、衣装の黄色ととてもよく合って、生き生きして見えます。コールは「…夏季と出会うため!」となり、夏季さん「ありがとう!」

六曲目「てのひら」、「まだまだ行くよ!」と煽るべにさん。
べにさんとこたおさんが手を合わせてから夏季さんをリフト、決して広くないSAMURAIの客席ですが古参のみなさんのリフトが応えます。
べにさんのソロ、最前のヲタクさんを脱いだ上履きで叩くべにさん。なんとなく懐かしい光景。
「手、伸ばして!」、続く「ステージが」で柵の上に立つべにさん。
ラストは手指でハートマーク。

曲名アナウンス無しでいきなり「点滅ばいばい」が始まります。 青いライト。
オープニングのこたおさんのソロ、彼女はこの曲のオリジナルメンバーではないのですが独自の世界を感じさせる瞬間があります。
「嫌われもの」と歌うべにさんの表情にべにさん自身の感情を読むのは余分な思い入れなのでしょうね。

逆光のもとで「てのひら」が終わります。座った夏季さんの肩を叩くべにさん、立ち上がってソロを歌い始める夏季さん、つるうちはなさん作詞作曲編曲の新曲「オンナノコヤマイ」です。抑えきれないかのように音がどんどんと飛び出してくる、大変に展開の速い曲。

べにさん「最後の曲です!」、「Feedback Friday」、「フライデー!」と歌いつつ刀を振り回すべにさん、観客を煽ります。ピルエット。
寝ているべにさんの横で切りあう夏季さんとこたおさん。印籠を手にする夏季さん。こたおさんはソロのときに刀を手にし、床を突いたり。
べにさん「はい、せーの!」、「メリーゴーランド」で三人がピルエット。
べにさん「みんなで一緒に!」、夏季さんがフロアへ、彼女は結局エンディングまでにはステージに戻れませんでした。

こたおさんが加入して一ヶ月とべにさんが紹介、物販の紹介。なお当日の物販は会場の外、路上で行われました。雨でなくてよかった…。

物販列は長くつづきましたが、来月の物販の価格改定を前にしての繁盛なのか、否か。
40分、全9曲とがんばったあヴぁんだんど、彼女たちの頑張りが実を結ぶことを祈ります。
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あヴぁんだんど 2016.06.20 @ 新宿レッドノーズ(IDOL HOUSE NEO vol.2)



セットリスト:
1. あヴぁんだんど
2. 勝手にしやがれ
3. てのひら
4. Feedback Friday
5. あヴぁんだんど(funny bossa mix)
6. オンナノコヤマイ(新曲)




SEも「ヴぁー!」も無しにメンバー登場、べにさんはお下げツインテール、夏季さんは右に小さく三つ編み、こたおさんは左にリボン。なお、新メンバーになってから金髪寄りの茶髪だった夏季さんはかなり濃い色に戻していますがシルバーを掛けて軽さを持たせたということです。
べにさん「最初、中国の方に向けてMC」、観客には事前の説明が無く、会場でも何の断りもありませんでしたが、中国に向けた中継が入っていたようです。
メンバーの立ち位置は下手からべにさん、夏季さん、こたおさん。普段どおりの「見捨てられたアイドル」であることの紹介、「こちらですかね?」とカメラを確認した上での、べにさんの自己紹介は「自称最年少!」、他のメンバーもいつもどおり。
こたおさんが中国語でカメラに向かってしゃべると、べにさん「なんて言いました?」、SEからやってほしいといったん退場。

ピチカートのSE、「ヴぁー!」、下手に設けられた出入り口から登場するさい、ペットボトルの水を蹴ってしまう夏季さん。
べにさん「世界に羽ばたけ…」、夏季さん「世界に羽ばたけ…」、べにさん「羽ばたけ、茶畑?」と夏季さんの挨拶を引用。

一曲目「あヴぁんだんど」、一昨日のライブではピルエットを控えていたらしく思えましたが今日は綺麗に回ってみせる夏季さん。「なぜーえっ!」と吼えるべにさんは、こたおさんのソロの後ろでピヨピヨしてみせます、こたおさんの自己紹介「チュンチュン」からの連想なのでしょう。
曲終わって三人で「センキュー!」

二曲目は「勝手にしやがれ」、イントロでのべにさんのセリフ「あー、もう夏だったー!プールなんか行きたいなー!」
夏季さんの歌声の勢いが良い。今日の夏季さんはなぜだか、観客に自分を示すことを非常に積極的に行っているのかなと思える、とても勢いのあるパフォーマンスを展開してくれました。引いた印象のあった彼女ですがステージで生きることに目覚めたのかな。
こたおさんの歌う「世界中を」が妙にリアルだったのは、彼女のお父様がフランスの方で、パリに住んでいたことがあったのを彼女自身が歌詞に誘発されて思い出したためだったのでしょうか。

「普段のあヴぁんだんど」シーン、こたおさん「デスマッチ!見に行きたいですねー!」、べにさん「デスマッチ!?」
べにさんはところどころでうっすら涙目になっているように見えます。こちらには見せない苦労がいろいろあるんでしょうね。そのべにさん、「生麦生米」の早口がいつのまにか上手くなっています。
その後の混乱シーンではメンバーが「ニーハオ!」「シェーシェー!」「オーアイニー!」などと口走ります。

べにさん「跳ぶよ!」、でメンバー全員、四回ジャンプ。
夏季さんの「止められない…止まらないの!」の歌唱がいい。
エンディングにピルエットを決めるべにさん。

MC、テレビ番組のテーマを口三味線で奏でるべにさん、サングラスを掛けた夏季さんに「また来てくれたんですね!」
最近の様子を聞く夏季さん、べにさん「最近、ヤンキーに、なった…体育祭、さぼってやった!」、こたおさん「体育祭がキライです!」

べにさん「ハナシにならないので」、夏季さん「今週、第一位の曲を、やります!」
三曲目は「てのひら」、夏季さんによって曲名アナウンスがなされるのは大変に珍しいことです。
べにさん「まだまだ行くよ!」と観客を煽ります。
リフトのあと、こたおさんがソロを取ろうとするとマイクが無い。ステージ前に落ちていたようなのですがこの時点では知るすべも無し。様子を見て取って、自らのマイクを素早くこたおさんに貸す夏季さん。こたおさんは小さく「センキュー!」と礼を言います、「メルシー!」じゃないのかとつまらないツッコミを心の中でするわたくし…先にも記しましたとおり、こたおさんのお父様はフランスの方なのです。
「手、伸ばして!」と唱えた後、客席に飛び込むべにさん。べにさんが少し悲しそうに見えたのですが、真実はいかに。「せーの!」からのあヴぁコール、ラストにピルエットをキメるべにさん。

次の曲はと思うと「Feedback Friday」でした。イントロで「ヲイ!ヲイ!」と吼えるこたおさん。実際の身長はけっして高いかたではないのですが、細身であるせいかステージでは非常に大きく見えるため、迫力があります。観客が差し上げるMIXのカンペを示しながら夏季さん「このカンペ、わたし、読めないので、みんな読んでください!」、カンペは客席に向けて差し上げられるのでステージに居る夏季さんの方からは見えないという意味なんでしょう。「ヲイ!ヲイ!」と煽るべにさん。

寝ているべにさんの横で、これまでだとプロポーズする夏季さんと受けるこたおさんのお芝居が展開していたのですが、今日は様子が異なりました。こたおさんが口でゴングの音をさせると、夏季さんとこたおさんがプロレスを始めます。そしてべにさんのラップから続くパート、「…時間だー!」と吼えるこたおさん、既成のアイドルをなぞるという姿勢はそこにはありません。

何回かのライブを見ていて感じたのですが、こたおさんは、アウェイあるいは強い緊張にさらされる環境だと「かっこいいハーフ」を演じることに避難する傾向があるようです。そうやってこれまで生きていらっしゃったんでしょうね。しかしながら、温かいヴぁヲタの見守る中、そして新たにあヴぁんだんどに魅せられた観客の前では、そんな構えは捨てていいのだと気づき始めてくれた様子である今、そしてこれからも、新しい観客にとって心安く近づける「あヴぁんだんど」であり続けて欲しいものです。古参は増えることはないし、新規が増えなければグループの収入は減る一方、ジリ貧となるのはごく簡単な計算と思います。

特別これまでとは変わったことをしているわけではないのに、端々にのぞく夏季さんの表情が充実していると感じられる今日のライブ。四つんばいになったべにさんを踏みつけてこたおさんがソロを取る間、マイクを差し出す振りをしている夏季さんを見ているだけで嬉しくなります。
べにさん「はい、せーの!」、こたおさんの「閉じ込めてしまう!」がリアルな感情を吐いているかのように響き、「メリーゴーランド」で三人ともピルエット一回。
ラストの「好きだよ!」にフロアから「オレモー!」と応えると、こたおさんがさらにそれに反応するかのようにぐっと手に力を込めるのが見えます。
べにさん「みんなも一緒に…もっと!」、跳ねるべにさん。メンバーがフロアに背を向けて、こぶしを突き上げて曲終わり。

次に始まったのはなんと「あヴぁんだんど(funny bossa mix)」、あんずさんを含む五人あヴぁんだんどの時代、最初に販売されたCD-Rに収録されていたナンバーですね。ソロはべにさん、夏季さん、こたおさんと進みますが、こたおさんは客前に出てきて観客に手を差し出します。
夏季さんの声がわずかに枯れるのにはっとします。数日前のライブで物販を欠席した理由がのどの炎症だったのが思い起こされるところですけれども、声の枯れはほんの一瞬のみでした。
ジャジーなパート、べにさんにプロポーズする二人、夏季さんの差し出した手を取るべにさん。
「ここにいるというのに…」、感情に流されず、しっかりお芝居してみせるべにさん。
こたおさんのソロ、べにさんはピアノの弾き振り、夏季さんは縦笛を吹くマイム。
エンディング、三人がそれぞれの片手を前に出すのは「文鳥」にもあったかな。

下手からこたおさん、べにさん、夏季さんのフォーメーション、こたおさんとべにさんは座って、夏季さんは立って。
始まったのは「オンナノコヤマイ」、ステージで演じられるのがまだ三回目の新曲です。作詞作曲編曲すべてつるうちはなさん。
スローなテンポ、ピアノをバックに歌いだす夏季さん、「…同じ病気…」という歌詞は、女の子というあり方を病気にたとえているのでしょうね、隠喩としての病、隠喩としての女の子。ソロの最後に客席を横目で見やる夏季さん、流し目のかたちになるのですがそういった振る舞いに伴うことの多い嫌らしさが全く無いのが夏季さんの静かな美しさを倍化させます。
テンポが上がり、音数も増えたところでべにさんが挨拶、「聞いてください!今日はみなさん、ありがとうございました!」
音楽の世界の住人たるつるうちさんの手になるこの曲、いわば他界である音楽の世界から持ってきたものをこちら側の人々にお見せしよう、音楽の世界がこの世とは別にあることなど知りもしないこちら側の人に。そんな手順に伴うべき興奮が反映されているかのような性急な曲展開、性急さに相伴いあるいは諌めるかのようなモチーフの多い振り付けによって他界の出来事はようやくこの世に伝えられるのであろうかという、曲そのものとは別のドラマが目の前を流れていきます。
「女の子はいつも…」、女の子として生きることは女の子を病むことだという表明。
べにさんが「傷つけて」と歌ったあと、歌詞に誘われたかのように、こたおさんのマイクがべにさんの横顔にぶつかった様子。大きな、ゴン!という音。こたおさんのマイクはフロアに落ち、べにさんのマイクが音を拾わなくなり、夏季さんのマイクをかわるがわる使うメンバーですが、ラストの夏季さんのソロはマイクの受け渡しが出来ずマイクなしで歌われました。べにさんのお顔が傷ついていないか心配でしたが無事な様子にほっとします。べにさんと夏季さんがピルエット。

曲が終わったところでべにさん「マイク壊した?」、落ちているマイクを拾ったこたおさん、パーツが飛び出してしまったマイクをしばらくいじっていますがふたたび音を拾うようになり「直った!」、べにさんのマイクは分解したりした様子はありませんでしたから、こたおさんがべにさんにぶつかったのを見てPAさんがとっさにオフにしたのかもしれませんね。
ライブ告知、25日のライブそして7月の夏季さんの生誕祭のアナウンス。
べにさん「いくつになるの?」
夏季さん「19歳…」
べにさん「嘘つけ。22のババーです」
物販が前物販のためにすでに終了したことをアナウンス。

マイクトラブルはあれど三人が協力し合って乗り切った今日のライブでした。アレンジ違いとはいえ「あヴぁんだんど」を二回やったのは初めてかな。
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あヴぁんだんど 2016.06.18 @ 新宿MARZ(OTOMORE VOL.5)



1. Feedback Friday
2. てのひら
3. 点滅ばいばい
4. 文鳥
5. オンナノコヤマイ(新曲)
6. Magical Symphonic Girl
7. あヴぁんだんど



スモーク。ブルーのライト。
ピチカート。「ヴぁー!」、下手のソデから、べにさん、こたおさん、夏季さんの順に登場してくるメンバー。べにさんとこたおさんがツインテール、夏季さんは右側にツインテールの片側だけというか、小さな髪をまとめた束。

一曲目、メンバーが客席に背を向けたフォーメーションから、「Magical Symphonic Girl」かなと思いきやなんと「Feedback Friday」でした。
イントロで「あヴぁんだんど、です!こんにちは!」と挨拶するべにさん。観客を煽るこたおさん、カンペを差し上げてのヲタク諸氏のMIXに「金曜日!」と唱和する夏季さん、夏季さんは前日の公演で、ライブには出演したものの物販には欠席でしたが、今日はもう元気そうです。
「ハイ!ハイ!」と観客からの掛け声に唱和するべにさん。
下手でべにさんが寝ている間の、夏季さんのこたおさんへのプロポーズ。「恋のウイルス…」、コードの解決前の旋律、正確に導音(主音の半音下の音)を歌うこたおさん、加入二週間にしてこの歌唱、立派なものです。
「メリーゴーランド」では三人ともピルエット、夏季さんは一回、べにさんとこたおさんは二回。前日のライブでは夏季さんはピルエット無しでしたから、今日も体調を考えて他のメンバーより回数を控えたのかもしれませんね。
オーラスは下手から夏季さん、べにさん、こたおさんのフォーメーション、べにさん「みんなも一緒に!」

舞台が暗転、さて始まった二曲目は「てのひら」です。一曲目が「Feedback Friday」だったことといい、この後も今日のあヴぁんだんど、大変に挑戦的なセットリストと感じます。
オープニングの握手会シーン、最初に握手するこたおさんを歌詞に沿うように見やるべにさん、次に握手する夏季さんとは握手のあと、てのひらを打ち合わせます、かつてのように。
フォーメーションは下手からなつきさん、べにさん、こたおさん、「せーの!」とヲタクのMIXに先立って声を掛けるべにさん、夏季さんをリフトする前にこたおさんとてのひらを合わせます。リフトのあとも続く夏季さんのソロはこたおさんによって「代わりに」から歌い継がれます。
べにさん「手、伸ばして!」、客前に出る三人、復調なった夏季さんの笑顔が素敵、ピルエットしてから「ステージが…」とソロを取るべにさん。こたおさんと夏季さんの歌い交わし、こたおさんが「呪文を」と歌うとき、後ろで唇の端から舌を出すべにさん。

MC、べにさん「ありがとうございます!…わたしたち!」、夏季さん「見捨てられたアイドル!」、三人「あヴぁんだんど、でーす!」
べにさん「まずは自己紹介から!…推せる、愛せる、ランドセル!あヴぁんだんど、自称最年少…」、自称、がいいですね。「べにちゃん、と、呼んでください!」
夏季さんの「こっここっこー…」を聞きながら、後ろで軽く曲げた膝を閉じたり開いたりのべにさん。
こたおさんの挨拶、「ちゅんちゅん…新宿の皆さん愛してまーす!」、最初はやや冗長と思えたこたおさんの挨拶ですが、こなれてきました。「愛してまーす!」に合わせて指でハートを作るべにさん。
「なっちゃん、昨日から体調不良…」とべにさんに振られた夏季さん、喉頭炎と病名を明かし「キスしなければうつらない…」、長いこと引いた印象のあった夏季さんがこういう冗談を言えるようになったんだなあと感慨にふけっていると、べにさん「物販のとき、キスしないでね!」

三曲目、曲名アナウンスに続いて「点滅ばいばい」、最果タヒが作詞を担当したという点から、現在のアイドルシーンにおいて最前衛と思われるこの曲をBellring少女ハート主催の今日のライブに選んでくるのも、現あヴぁんだんどの意気込みというか気概がうかがわれますが、さらに驚くべきことに、曲名をアナウンスしたのは夏季さんだったのです。先に記した如くに、これまでの夏季さんの引いた印象からは意外としか受け取れませんでしたけれども、これもグループ全体の攻めの構えを示すものでしょう。
さて「点滅ばいばい」、最初に歌いだすこたおさんは当然ながらこの曲発表当時のメンバーではないわけですが、オリジナルメンバーとはまったく異なる光景を見せてくれる彼女の歌に、「なぞり」では通用しないあヴぁんだんどというグループの特異性を早くも自らのものとしてくれていることを感じ、頼もしささえ覚えます。
べにさんのソロ、「嫌われもの」、新メンバーになってからこれまでのライブで歌われた際は歌詞に感情が触発されてしまったのか目に涙が浮かんでいたのを目撃しましたが、今日のライブでは立派に演技としての歌唱をこなしていました、周囲の激しい動きに対して彼女なりに心の安定を得たのかな、と思いましたけれども。対照的に「見捨てられて」でのこたおさんは泣き顔に見えますがこれは演技か真実か。そんなこたおさんは歌に力が入ってしまうためかブレスの配分に苦心している模様。
こたおさん「点滅ちかちか」、下手からべにさん、夏季さん、こたおさんのフォーメーションになりますが、べにさんが夏季さんの位置を直して、下手から夏季さん、べにさん、こたおさんになります、もしかしたら夏季さんにはまだ昨日の体調不良の影響があるのかな。
夏季さんが「見捨てられて」と歌うところで左手のビーズのバングルに気づきます。見るとこたおさんも色違いの同様なバングルを着けていますが、べにさんは無し。
さきほどは演技としての歌唱をこなしているのかなと感じられたべにさんですが「僕のこと…忘れちゃうよね」では演技なのかリアルな感情なのか紙一重、虚実の合間という表情を見せてくれます。

「点滅ばいばい」のエンディングに被せて「文鳥」のイントロ、かなり珍しい進行ですね。「わたしはわたしが」を歌詞に負けずしっかり演技してみせるべにさん、今日のべにさん、歌詞に感情が誘発されてしまうことは、あったとしてもごくわずかだったように思います、新体制をめぐるもろもろがようやく落ち着いてきたのかもしれません。
「文鳥」ですが、全編にわたりやや暗い照明のもとで演じられます。今日のステージは30分とあヴぁんだんどとしては長尺ですが、新宿MARZの優れた照明スタッフの協力がありがたいところです。
最前にいわゆる地蔵のお客さんが何人かいらっしゃったのですけれども、そういったお客さんに対しても笑顔を振りまくべにさんが健気。
エアギターのシーン、下手前の夏季さんと上手前のべにさんとがエアギター、その背後でエアドラムスのこたおさん。エンディングのフォーメーションは下手からべにさん、夏季さん、こたおさん。

MC、べにさん「ありがとうございます!実はですね、次の曲は、昨日披露した新曲です!」、つるうちはなさんの手になるものであることを紹介するこたおさんに引き続いて夏季さん「歌詞と振り付けに注目してください!」

べにさん「次の曲、聞いてください、オンナノコヤマイ」
五曲目「オンナノコヤマイ」はアナウンスされた如くに作詞、作曲、編曲のすべてがつるうちはなさんの手になるもの、タイトルは女の子病、の意味でしょうか。「隠喩としての病」なんて本があったのを思い出しますね、隠喩としての女の子。
開幕、ひとり客前に立った夏季さんのソロ、スローなテンポ、ピアノ。「女」「病気みたい」という冒頭の歌詞がこの曲のすべてを表しているのかもしれません。ふだんは子供っぽくさえ見える夏季さんのおんなが漂い、どきっとします。
バックのサウンドが加速します。「好きだから」「愛されたい」「あいつも病気?」といった歌詞が登場、べにさんのところでは「傷つけて」「見捨てないで」とも。
この曲、音楽の世界の住人たるつるうちさんが、この世とはまったく別の世界である音楽の世界から持ち出してきたさまざまが、あヴぁんだんどによって、べにさんの振り付けの力によって、ようやくこの世的なものに変換されているという印象があります。
女の子という一種の病いに感染することでこの世界にようやっと立場を得ている、そもそもは他界の住人であるなにものか。そういえば、女は魔物、なんて言葉もありますがさておき。本来は現世界と無縁な何者かがこの世にあることの辛さを示すかのように、振り付けと歌唱はときに狂騒的と表現したくなるようすで展開されます。
エンディング、客席からみて縦に位置するメンバー、客側からべにさん、夏季さん、こたおさん。べにさんのツインテールをハンドルのように左右の手で持つなつきさん。

「Magical Symphonic Girl」、セカンドコーラス、夏季さんとこたおさんの背後で寄り目をしてみせるべにさん。
べにさんのソロ「…虫歯イタイ」はしっかりと、演技として歌われますが、数日前のライブでの、感情が高まり目に涙を浮かべたべにさんの様子がこの歌詞で演技として解決したことに見ていてほっとしたのが遠い昔の思い出のようです、「幸せものって…信じてる!」でのべにさんが明るいのも見るものとして救われる思いがあります。さらに「真実と…」ではリアルな感情なのか演技なのか、こちらを戸惑わせて遊ぶ余裕すら感じられますが、これは歌詞そのままですね、いま書いていて気づきました。「生きてる!?」を喜びに満ちた表情で叫ぶべにさん。

べにさん「最後の曲です!」、7曲目「あヴぁんだんど」、イントロで挨拶するべにさん、背後に掲げられたBellring少女ハートのホリゾントに捧げます。
「チュッチュ」と動作を伴って歌う夏季さんですがまったくの偶然ながらさきほどのMCを思い出させるのが面白いですね。
「い・く・よ!」と吼えるべにさん、こたおさんのソロのときにこたおさんのスカートをめくる、スケベにさんです。

曲終わって「センキュー!」と三人。べにさん「物販は終演後、未成年がいるので22時まで!…以上わたしたち!…」
ヲタク諸氏の「せーの!やっぱ、あヴぁんだんど、だなー!」「だなー!」に送られてステージを去るメンバーですが去り際に「みんなのファンを頂きます!」と主催者のお決まりフレーズを引用するべにさんでした。

新メンバーたるこたおさんが「なぞり」では通用しないことを受け入れ、正しくあヴぁんだんどの一員として振舞い始めてきたこと、新曲の姿がはっきり見えてきたことなど、もろアウェイだというのに他のグループのヲタク諸氏も巻き込み、成果の多いライブでした。
なお、これまでスタッフだった柴崎氏、しばしばチェキカメラマンを務めてくださった火山氏が物販に関わる最後のライブだったということです。
柴崎さん、火山さん、お疲れ様でした、そして、ありがとうございました。またいつか、どこかで。
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