あヴぁんだんど 2016.06.25 @ 新宿SAMURAI(Eternal unrequited love vol.2)


セットリスト:
1. さいごのクリスマス
2. 勝手にしやがれ
3. あヴぁんだんど
4. あヴぁんだんど(funny bossa mix)
5. 文鳥
6. てのひら
7. 点滅ばいばい
8. オンナノコヤマイ(新曲)
9. Feedback Friday


新宿SAMURAIは元URGAのスペースです。ステージの広さは2.5間四方くらい。
スモーク。ピチカートのSE、「ヴぁー!」、メンバー登場、ツインテールのべにさんは左側に赤のウサギのパッチン留めが二つ、スペースの名前になぞらえて「サムライだぞ!」と唱えつつ。夏季さんは右側に黄色のチャーム二つとリボン、プラスチックの小刀を持って。こたおさんは左側にリボンやはりプラスチックの大刀を持って。

一曲目は「さいごのクリスマス」、梅雨明け切らぬいま、完全に季節はずれの曲ですがあヴぁんだんどらしい選曲であります。バックがメトロノームのようなサウンドのところでリズムに合わせて首を振るべにさん。「冬の…」歌いだしはこたおさん。「昨日までの…もう会えない」という歌詞を歌うべにさんが悲しそうに見えるのはこちらの余計な思い入れか。「森の中」で夏季さんとこたおさんが間に挟んだべにさんをくるくる回します。
べにさん「おら!クリスマスプレゼントだよ!」、ランドセルから取り出したうまか棒や黒いボールを客席に投げるメンバー、残ったうまか棒を袋ごと客席に投げるべにさん。ラスト、トナカイの首につけているのであろう鈴の音に耳を澄ます三人。

二曲目「勝手にしやがれ」、べにさん「冬の曲やったけど、夏が、一番好きだ!」
「溶け込んで」で、合わせた両てのひらを左右に揺らす振り。
普段のあヴぁんだんど、すなわちセリフになるところでいきなり「こんがらがって…」と落ちサビを歌いだすべにさん、めずらしいミスですが、お能の名演にはなぜか絶句(セリフが飛ぶこと)が多いと言われるのを思い出します。
で、普段のあヴぁんだんどシーン、こたおさん「この印籠が目に入らぬか!」と水戸黄門、プラスチックの刀で夏季さんに切りつけるべにさん。観客に切りつけるメンバー、べにさん「わたしたちは、サムライだ!」
無事「こんがらがって…」を笑顔で唱えるべにさん、ラストの跳ぶ振り。

ティッシュで鼻を拭く夏季さん、三曲目「あヴぁんだんど」、イントロでべにさんが挨拶。ソロを取るこたおさんに切りつけるべにさんはみずからのソロ「ここにいると…」の前にピルエットを決めます。ラストは三人で「センキュー!」

「わたしたちー!」「見捨てられたアイドル!」「あヴぁんだんど、でーす!」
自己紹介、べにさん「あヴぁんだんど、自称最年少」、夏季さん「小日向夏季でござる!」、こたおさんへの「愛してまーす!」が早く入るのは卒業した東雲好さんへの「好きー!」を早く入れていたのに倣ったものか。
夏季さん「はい、では告知ですね」、夏季さんを見るべにさん「(夏季さんが)仕切ったぞー!」、こたおさんが語尾を「ござる」として7月1日のライブの紹介、そして夏季さんは7月16日の自らの生誕祭スリーマンの紹介。

べにさん「では、ごじゃったところで、次の曲いきまーす!どうぞ!」
始まったのは「あヴぁんだんど(funny bossa mix)」、二曲つづけてのテーマ。ジャジーなパートで二人からのプロポーズを受けるべにさん、夏季さんの手を取ります。べにさんのソロではこたおさんと夏季さんが客席に背を向けるのがなんとなく蜷川幸雄ふう。

エンディングにMIXが掛かり、三人が片手を前に出して合わせるのがなんとなく文鳥風、と思っていると、座り込むメンバー、そのまま「文鳥」へ。
べにさん夏季さんのエアギター、こたおさんのエアドラムス。
「いいたいことがあるんだよ」のガチ恋コールになんと夏季さんが「なんだって?聞こえないよ!」と反応します。今日の夏季さんは夏を意識してかやや濃い目に顔色を作っているのかなと思えますが、衣装の黄色ととてもよく合って、生き生きして見えます。コールは「…夏季と出会うため!」となり、夏季さん「ありがとう!」

六曲目「てのひら」、「まだまだ行くよ!」と煽るべにさん。
べにさんとこたおさんが手を合わせてから夏季さんをリフト、決して広くないSAMURAIの客席ですが古参のみなさんのリフトが応えます。
べにさんのソロ、最前のヲタクさんを脱いだ上履きで叩くべにさん。なんとなく懐かしい光景。
「手、伸ばして!」、続く「ステージが」で柵の上に立つべにさん。
ラストは手指でハートマーク。

曲名アナウンス無しでいきなり「点滅ばいばい」が始まります。 青いライト。
オープニングのこたおさんのソロ、彼女はこの曲のオリジナルメンバーではないのですが独自の世界を感じさせる瞬間があります。
「嫌われもの」と歌うべにさんの表情にべにさん自身の感情を読むのは余分な思い入れなのでしょうね。

逆光のもとで「てのひら」が終わります。座った夏季さんの肩を叩くべにさん、立ち上がってソロを歌い始める夏季さん、つるうちはなさん作詞作曲編曲の新曲「オンナノコヤマイ」です。抑えきれないかのように音がどんどんと飛び出してくる、大変に展開の速い曲。

べにさん「最後の曲です!」、「Feedback Friday」、「フライデー!」と歌いつつ刀を振り回すべにさん、観客を煽ります。ピルエット。
寝ているべにさんの横で切りあう夏季さんとこたおさん。印籠を手にする夏季さん。こたおさんはソロのときに刀を手にし、床を突いたり。
べにさん「はい、せーの!」、「メリーゴーランド」で三人がピルエット。
べにさん「みんなで一緒に!」、夏季さんがフロアへ、彼女は結局エンディングまでにはステージに戻れませんでした。

こたおさんが加入して一ヶ月とべにさんが紹介、物販の紹介。なお当日の物販は会場の外、路上で行われました。雨でなくてよかった…。

物販列は長くつづきましたが、来月の物販の価格改定を前にしての繁盛なのか、否か。
40分、全9曲とがんばったあヴぁんだんど、彼女たちの頑張りが実を結ぶことを祈ります。