つるうちはな 2016.05.08 @ 新宿ネイキッドロフト(あヴぁんだんど×花とポップス×TRASH-UP!!~春のネイキッドランチ・トークス~)



セットリスト:
1. プラスチックガール
2. 星ガール
3. あいゆうえにい
4. Magical Symphonic Girl
※4. に宇佐蔵べに(あヴぁんだんど)、小日向夏季(あヴぁんだんど)加わる



ステージ上には客席を向いてキーボードが一台セッティングされています。
つるうちさん「女の子のお祭りだから女の子の歌を。お客さんはオジサンばかりだけどね!」


一曲目「プラスチックガール」は「シスター社とつるうちはな」なるコラボ企画が元になって発売されたCDのタイトルチューンのようです。
「丈夫で壊れない」という歌詞、女の子がどれだけ多くの災厄、乗り越えがたい危機に見舞われるかを知っていてこそ、その災厄を乗り越えて欲しいのだ、生きて欲しいのだという、女の子への励ましあるいは祈りの歌。


二曲目「一番好きなものはなに」と歌いだされる「星ガール」。
この曲のタイトルは、共演者であるあヴぁんだんどを先日脱退したメンバー、今日のトークではついに名前すら出なかったメンバーに、つるうちさんが贈ったもののように思えてなりません、もちろんこれは、聴き手であるわたくしが勝手に抱いた感想に過ぎませんが。


曲のラスト、キーボードを派手にグリッサンドして終わるつるうちさん。

つるうちさん、弾き語りの最中の動きがともかく派手ですけれど、目立とうとして派手にしているのではなくて、内なる音楽がつるうちさんを動かしているのだろうと思わされるのが、なんというか、凄いところです。つまり、見ていて、この方は音楽の世界の住人なのだな、と感じるのです。音楽家であっても音楽に入り込めないひとというのは珍しくないようですが、この方は、生きているそのまま、音楽に入り込むことが出来ているのですね。
しかしながら、音楽の世界に生きることが出来ている方であるからこそ、音楽の世界にいない人たちに自分の音楽を示すためには、みずからの命を削る努力が必要なのでしょう。なぜなら、世間の大勢は音楽の世界には入ることの出来ない人たちなわけですから。
わかりようのない人たちにわからせる作業。つるうちさんがアルコールを相当に召し上がるのも、その作業の困難さの反映なのかもしれない、と、お金を払って眺めているだけの人間であるわたくしは思うわけですが。


「お酒が飲みたいです」「べにちゃんとなっちゃんはお仕事に行ったの?」
自己紹介するつるうちさん、花とポップスという女性だけのレーベルをやっている、楽しいと。


「3月9日に全国発売した『あいゆうえにい』という曲をやります」
三曲目「あいゆうえにい」はべにさんが昨年12月の生誕でカバーした曲です。
問いはするけれども抗議しない。ラストの「これでいいのだ」は赤塚不二夫の「天才バカボン」の世界観を思わせますが、同じ文句が「天才バカボン」に現れるというようなことを言いたいわけではありません。絶対に他人同士であるつるうちさんと赤塚さんの、生死を越えた魂の照らし合い。
曲の途中で上手からフロアに登場したべにさん、座り込んで聴き入っています。


つるうちさん「べにちゃん居る?助けてよ、セリフとか」
夏季さんはまだ楽屋にいるようです。べにさん「乱入しました」
「Magical Symphonic Girl」をピアノで、と、つるうちさん、夏季さん不在のまま始まる「Magical Symphonic Girl」。
べにさんの踊りがあヴぁんだんどでこの曲を演じるときより端正な印象を受けます。つるうちさんとべにさんの歌い交わし。
一番の終わりで夏季さん登場、二番の歌い交わしになりますが歌いだしが上手くいきません、「わたしのパートじゃない!」と夏季さん。


セリフのパート。
「つるうちさん、大好きだよ!」夏季さん。
「つるうちさん、大好きだよ!」べにさん。
「わたしの方こそ、大好きだよ!」つるうちさん。
「幸せものって…」ここは常の如く、べにさん。


曲終わり。
べにさん「ワー!」
夏季さん「セッティング中だった」、キャンドゥーで買ってきたという造花のことらしいです。
つるうちさん「あー!楽しかった!」

キーボードで「ネコ踏んじゃった」を両手で弾くべにさん、ひき続いて自信なさげに「大きな古時計」を片手で弾く夏季さんに、正しいという意味合いの声を掛けるつるうちさん。
べにさん「じゃあ、一回、ハケます」


メンバー退場、キーボードが片付けられ、いよいよあヴぁんだんどのライブが始まるわけです。