あヴぁんだんど 2016.01.24 @ 渋谷club asia(フェスボルタリベンジ)


セットリスト:
1. 文鳥
2. あヴぁんだんど
3. Have Some Dreams
4. 点滅ばいばい
5. Feedback Friday
6. 勝手にしやがれ


ギターアンプ、ベースアンプとドラムセットがセッティングされているclub asiaのステージ、間口は四間くらいあるのですが、奥行きが、そんなわけで、一間強くらいになっています。
スモーク。SEと照が落ちるとピチカートのSE。
紫のライトのもと、上手からメンバー登場、べにさん「こんにちは!」、なゆたさん「こんばんは!」、好さん「元気出ました…久しぶりです!」、べにさん「四人、ひさしぶり!」、ひさしぶりのせいかどうか、べにさんとなゆたさんがぶつかってしまいます。べにさんはツインテール、左右は色違いのシュシュでまとめて。なゆたさんは金髪ツインテール。好さんと夏季さんは髪飾りなし。ヲタさん「このフォーメーションは!」って、座ってますから間違いようがないのですが、まあネタの発言ですね、一曲目「文鳥」。

やっぱりこの四人だな、と思いつつ見ていると、好さんの目に涙が浮かんでいます。クールでクレバーな好さんにしては珍しいなと思ってみていたのですが、諸方面からの情報を総合すると、アイドルとしてステージに立てることの喜びが胸に迫ったということのようです…いえいえ、見ているこちらこそ、「東雲好」としてステージに立ってくださったことに感謝しています。
その好さんのエアギターシーンですが、今日はエアギターをせず、挨拶となりました、「みなさんこんばんは『あヴぁんだんど』です!」、名前を名乗るメンバー、しかし自己紹介は自己紹介としてあとで行われます。好さんはエアギターなしですが、べにさんはピアノを弾く振り。

二曲目「あヴぁんだんど」、好さん「ワンマン前、最後のライブ!」
ラストになゆたさん「センキュー!」、先日の「ひとり『あヴぁんだんど』」ではべにさんが唱えたフレーズですが、やはり本来のメンバーが言うのがしっくりきますね。

自己紹介、べにさんから「推せる、愛せる、ランドセルー!」の自己紹介、なゆたさん「うさべにー!」、そのなゆたさんは数えるあいさつですが、数えるときに指を折ってみせます、そしてべにさんはなゆたさんのあいさつに手をぐるぐる巻くしぐさ。夏季さんのあいさつもいつもどおりですが久しぶりにステージにたつ喜びがあふれているよう。好さんの「好きだといったら…」、さきほど涙目だった好さん、あいさつも涙をこらえている様子ですが過剰に反応しないのが観客のマナーというものでしょう。

べにさん「はい、てことで、今日はワンマン前、最後のライブとなります!」
三曲目「Have Some Dreams」、なんとなく久しぶりな選曲ですね。好さんのソロの背後で片足立ちするところ、べにさんのかかとを持つ夏季さん、苦笑するべにさん。
今日のあヴぁんだんど、四人のからだのキレがすごい。キレというより迫力というべきなのかもしれませんが、ともかくすごい。
「扇風機の」で好さんのスカートの中を扇風機であおるべにさん。このスケベニめ。「殺しあって」、顔をしかめながら歌うなゆたさん、今日のなゆたさんはステージで演ずることに目覚め、かつ、演ずることを楽しんでいる様子が伺えました。オーラス、いつもなら首を左右に振ってインド舞踊ふうに演ずるところ、首を振らず、感極まった表情をしめすなゆたさん。暗転。

暗転からのフェード・イン、始まったのは「点滅ばいばい」です。「西鶴一代女」からのこの曲という流れのステージが多かったので意外な感じがしますが、「点滅ばいばい」はどの曲からでも、前の曲を受け止めてくれるのじゃないかと思いましたね。「Have Some Dreams」のラストで首を振らないでいたなゆたさんですがステージが明るくなると首を左右に振っていたのが見えますね。
この曲では「見捨てられて強くなるなんて」というフレーズを二人のメンバー、好さんとなゆたさんがそれぞれに歌うのですが、先に記したようにときおり涙を浮かべながらステージを勤めていた好さんですが歌に押し潰されることなく歌い終えたのには安心しつつも、こちらに心配させないようにということだったのかと思ってしまうのは観客としてのわたくしの業の深さによるのかもしれません。初演の時にはここで詰まってしまったなゆたさんも今日は無事歌い終えましたが歌詞の持つ感情は十分に表現していた、というか、たたずまいに表していたと感じました。

五曲目「Feedback Friday」、「盛り上がっていくぞー!」と叫んでいたのはべにさんだったか、「このままの勢いで、盛り上がっていくぞー!」とは好さん。
イントロのMIXに同調するなゆたさん、これまで通りならMIXの一節に、センターの位置で唱和するだけだったのに、今日のなゆたさんはステージを左右に動き、上手下手に設けられた低めのお立ち台に乗ってみせます。今日のなゆたさんは何かが違う、というより、なゆたさん、目覚めたんでしょうね、何かに。
「恋のウイルスは」の半音上がりの箇所をきれいに歌いこなす夏季さん、でもこんなことを言うのはいまさらですね。
寝ているシーン、しかし今日のなゆたさんは他の三人がそれぞれプロポーズを独自に演じているのをバックにステージに立っていたところ、最後だけ横たわりますが、さて目覚めてのラップシーン、下手の台に片足を、ガッと明らかな音をさせて乗せてラップするなゆたさん、大向こうを意識したかのような演技は、まるで歌舞伎のようでした。かっこよかった。
MIXを先導して「あー!」と吼えるべにさん、こちらも歌舞いている雰囲気がいっぱいでかっこいいことこの上なし。
「パジャマのまま」でジャケットの裾を持ってみせる好みさん。続くパートではなゆたさんと夏季さんがフロアとの仕切りの柵に乗って歌い交わします。
ソロをとるべにさんは下手の台の上に乗って、続いてソロをとるなゆたさんも台の上に乗りますがそこで半回転してみせます。好さんの「みんなも一緒に!」でメンバー全員、フロアに降りないながらも客前に。

イントロ、べにさん「今日は楽しかった!」、ラスト曲「勝手にしやがれ」、好さん「最後の曲です!」
べにさん「聞こえたらー」の最後をいつもとすこし違った節回しで。
「普段の『あヴぁんだんど』」シーン、好さん「明日からまた学校だ!」、べにさん「一週間後にはワンマンだ!」、夏季さん「いらっしゃいませー!」
「生麦生米生卵」がロレるべにさん、ソロは下手の台に乗って堂々と。
ラストのヲタさん「やっぱ『あヴぁんだんど』だなー!」に、べにさん「だなー!」、夏季さん「だな、だな!」

好さん「何回も言ってるけど」とワンマンの告知、べにさんが上手でサインボードを掲げて。手売りは今日で最後とべにさん。
ワンマンではつるうちはなさんの新曲をやるとアナウンスするなゆたさん、好さん「タイトルは?」にまあまあ揃って曲名を唱えるメンバー。物販の紹介。
なゆたさんの「以上、わたしたちー…」に「やっぱ『あヴぁんだんど』だなー!」と応えるヲタさんたち。
べにさん「次はワンマンでね!」

「やっぱ、この四人、だなー!」と思わせてくれた今日のライブでした。
メンバーそれぞれにワンマンには心に期するところも不安もある様子でしたが、まあ、あとは当日になるのを待つのみです。Show must go on.