代表弁護士 浅野 了一
2014年6月25日、名古屋市天白文化小劇場にて、当事務所の平野 秀繁弁護士が参加しております演劇講座の発表公演がありました。
公演名は、「深夜特急 ホワイトスカイ!」(構成・演出 川村ミチル氏)です。
昨年12月に名古屋総合法律事務所へ入所した平野 秀繁弁護士は、研修の一環として4月9日から6月25日の間の毎週水曜日(19時~21時)、「即興芝居創っちゃお!」(名古屋市文化事業団のプロに学ぶ演劇講座、全11回)に参加しました。
詰将棋のように一手一手相手を追い詰める、そのためには相手の立場で物事を深く考える事が必要です。そうした思考を形成するトレーニングが必要だと私は思っています。
また、深く考えると共に、その考えを正確に相手に伝えることが必要です。
さらに、依頼者に対して、また事件の相手方に対して演じることは、弁護士に必要な重要な技術です。
「即興芝居創っちゃお!」の講座は、その場で初めて即興芝居を創るという難しいものでした。
発表公演は、いくつかのテーマで構成されており、その一つである「ご主人と召使い」で、平野弁護士は召使役を即興で演じました。
声が通り、また即興で繰り広げられる展開のテンポが速く、とても面白かったです。
他にも面写しというコーナーがあり、それぞれの方の表情・表現を面写しして、伝言ゲームのように次々即興で表現されていくのですが、皆様本当に素晴らしかったです。
もちろん平野弁護士も素晴らしく、彼の底力を見せつけられました。
即興芝居は、頭脳が勝負です。
ウィキペディアによると、
「即興劇の全ての形式において、役者は会話や動作をその場で創作する。本質的に予測不能であり、予期し得ない様々な事件が起きる為に、即興劇は自然と喜劇風になる。情緒に溢れる感動的なシーンや、物語とは言わないような芸術的なシーンも、即興で演じることが可能である。
即興はまた、役者のトレーニングのツールとしても有用である。多くの企業や芸術家たちが、発想力や文章構成力の訓練に即興を用いている。これらはしばしば「有機的な舞台」と呼ばれ、ドラマセラピーの分野などでも支持を得ている。」
「即興は役者のトレーニングとして用いられる。即興を通して得られる技術、すなわち、聴くこと、わかりやすく表現すること、自信を持つこと、考えずに演技すること、などは、一般の役者たちにとって重要なスキルであると考えられている。」
とあります。
入所当初、平野弁護士は緊張していて、また事務所の雰囲気になじめないのかと私は心配していました。しかし、平野弁護士は、声が通りハキハキした応対ができるので、当事務所の恒例の中日文化センターの話し方教室半年コースの受講はパスしました。
ただ、話し方が速いため、相手の話を聴く力が気になり、私は、堀口弁護士と同様に、プロに学ぶ演劇講座に通うことを推奨しました。
平野弁護士は11回すべて出席しました。本人も演劇講座を楽しんでいたようで、私は嬉しかったです。
しかも、4月頃から、債務整理相談、離婚相談を一人でどんどん担当していて忙しくなると、平野弁護士は自信を持ち生き生きと楽しそうに仕事をしていました。
この日、発表公演を最前列で観劇して、私はとてもうれしかったです。
平野弁護士は学ぶ意欲がありとても優秀です。これからどんどん学び、速いスピードで吸収して大きく成長すると確信できます。
そして、このように学ぶ意欲があり優秀な弁護士が毎年当事務所に入るようになったこともとてもうれしいのです。