ラジオ・ジャパン今昔 | なごやん

ラジオ・ジャパン今昔

比較的暖かく天気のよかった1月13日、ぶらっと街へ出たついでにNHKへ寄ると、NHKの国際放送、ラジオ・ジャパンのパンフレットがあった。

なごやんラジオ・ジャパンのパンフレット表紙


おお、珍しいなぁ。と思って中を見た。使用言語は18に減っていて、アジアを中心に世界に向かって主に短波で送信している。それにしてもたくさん中継所がある。変わったなぁ。(以前あったドイツ語、スウェーデン語、イタリア語がなくなった。)

なごやんラジオ・ジャパンの放送スケジュール表


小学5年生の時に中波で聴いた北京放送の日本語放送がきっかけで外国の放送受信が好きになった私は高校生になって短波の入るラジオを手にするとますますのめり込んだ。

家族がテレビドラマかなんかで笑っている時も私はラジオにかじりついていた。


各国の放送は日本では報道されないニュースを流してくれたし、何よりも私の好奇心を満たしてくれた。

NHKニュースも原則として国際放送(ラジオ・ジャパン)で聴いていた。

当時は受信報告を出すと、国内の聴取者にも受信証(QSLカード、ベリカード)を送ってくれた。


ラジオ・ジャパンはその内容やニュースの正確さにおいて国際的な評価は高かったが、とにかく出力が小さく、全世界どこでも良好な受信状態で聴取できるというわけではなかった。とりわけヨーロッパ、アフリカ、南アメリカでの受信状態改善には苦労していたようだ。


そんな中で1980年代にガボン共和国にある「アフリカNo.1」という放送局のモヤビ送信所を中継する試みがなされた。もちろん、私も受信し、レポートを出した。

なごやんモヤビ中継試験放送の受信証


NHKの八俣送信所の出力が100kW しかない時、モヤビ送信所の出力500kW は強力だった。これによりヨーロッパ、北部アフリカ、中近東がカバーできた。


そして、NHKはこの送信所を本格使用した。モヤビ中継の受信レポートに対しては特別な受信証が用意された。色はこれと青系統のものとがあった。

なごやんモヤビ中継特別受信証


アフリカNo.1は今ではインターネットで聴くことができるし、NHKの国際放送も今はテレビが主流だ。


私自身も最近ではラジオを聴くことが少なくなった。NHK第2放送の「カルチャーラジオ」もインターネットの「らじる★らじる」の方が明瞭だ。

せいぜいアルビの中継がある時にBSN-新潟放送を苦心しながら聴くことぐらいだ。


しかし、災害時等、いざとなった時、ラジオの果たす役割は大きい。国際放送だけでなくラジオをもっと大切にしなければと思った。そして、段ボールの中から取りだした「こちらラジオ・ジャパン」を改めて読んでみた。

なごやん

こちらラジオ・ジャパン(1985年,日本放送出版協会発行)


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