ココロが揺れてしまった時には・・・を | 「ココロを支援するセラピスト」

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日々の中で体験した不思議なことや、世の中の疑問に思う事など、ココロを支援することなど、気づいたことをお伝えいたしますね・・・。

この5月は五月病ということもいわれて気持ちの変化が著しくなりやすくなる季節です。


気候の変化が著しく、寒くなった、熱くなったりするからです。


朝、天気がいいからと半袖で出かけると、昼過ぎから曇ってきて気温も下がり、肌寒さを感じることがあります。


そんなときは気持ちもすっきりしませんよね。


それは自律神経の働きからくるものです。


以前にもお伝えしましたが、改めてお伝えいたします。


この季節の変わり目は環境の温度変化に左右され自律神経が乱れ、体調と感情面に著しく影響が表れます。


うつ病とよく似ている自律神経失調症があります。


なんとなく気分がすぐれない。しょぼん


不安を感じる、そんな時、「自律神経失調症だよ」と人から気安くいわれることがあります。


その自律神経失調症についてです。


自律神経とは戦う神経といわれる「交感神経」(恐怖、驚き、怒り、緊張を感じる時)と、癒しの神経といわれる「副交感神経」(心身共にリラックスしているとき)のことを指します。


自律神経は脳と深くかかわっています。


自律神経の中枢は脊髄にあって自分の意思に関係なく働いています。


この自律神経をコントロールしているのが脳の中にある視床下部という部分です。


脳は大脳、脳幹、小脳の3つに分類されています。


知覚、思考、判断、理性をつかさどる大脳の外側の部分を大脳皮質(人間脳)といい、食欲、性欲、睡眠欲、など感情を生み出す内側の部分を大脳辺縁系(動物脳)といい、その内側に自律神経を制御するホルモン分泌中枢の視床下部があります。


この大脳皮質と大脳辺縁系から二重に支配されているため、大脳辺縁系から怒りの感情が起きた時、大脳皮質が怒ってはならないと判断すると視床下部が混乱を起こして自律神経のバランスを崩します。


生活が不規則になったりして昼夜が逆転すると自律神経のバランスを崩します。昼は交感神経が優位になり、夜は副交感神経が優位となります。


自律神経は外部環境の変化に自動制御して体を守っていますが天候の変化や季節の変動などにより心と体に影響を及ぼします。


自律神経失調症とうつ病との違いについて、自律神経失調症は抑うつ症状、意欲低下の精神的症状は少なく身体面に現れます。


うつ病は精神症状が主で、それに伴う自律神経症状が現れますが実際には自律神経失調症とうつ病を見分けるのは専門家でも難しいそうです。


自律神経失調症の病は「不眠症」「パニックディスオーダー」(パニック障害)などがあります。


循環器系では「心臓神経症」「不整脈」「起立失調症候群・起立性調節障害」(めまい・立ちくらみ)


消化器系では「過敏性腸症群」(下痢・便秘)「神経性嘔吐症」(嘔吐・吐き気)「胆道ジスキネジー」(胆管・胆のうの痙攣)「反復性さいせん痛」(腸管のけいれん)


呼吸器系では「過呼吸症候群」(酸欠状態のように呼吸が荒くなる)「気管支ぜんそく」


神経系では「筋緊張性頭痛」(頭痛・頭重・肩こり)「片頭痛」


口腔系では「口腔異常感症」(口喝・味覚異常)「舌痛症」(舌がピリピリする)「顎関節症」(あごの関節痛)耳鼻咽喉科系では「めまい」「咽頭神経症」(喉に何か引っかかっている感じ)


「乗り物酔い」泌尿器・生殖器関係では「神経性頻尿」「夜尿症」「心因性障害」「更年期障害」皮膚では「発汗異常」「じんましん」などがあります。


原因の多くは心因性のストレス(環境変化・人間関係・リストラ・倒産・受験など)が原因とされています。】(専門医がやさしく教える自律神経失調症2 小川志郎著より)


このように自立神経の影響によるものと思われるものが多くあります。


前述にあるように自立神経系病と精神系病とはっきり区別することは難しいと思います。


統計的な話ではなく、感覚的な話になってしまいますが、月曜日の朝は人身事故で都内に向かう通勤電車の時間が乱れることが多いような気がします。叫び


「月曜日」って仕事の始まりということもあってココロも揺れやすくなるのではないかと思います。


そんな気持ちの揺れを整える方法があります。ニコニコ

胃や腸、心臓などの臓器の働きを自分の意識ではコントロールすることはできませんが感情の高まりや怒りを鎮める方法として知られているものに呼吸法というものがあります。


息を吸う方は交感神経で、そして息を吐くほうが副交感神経です。


前述したように交感神経は「戦う神経」、一方の副交感神経は「癒しの神経」です。目


副交感神経を優位にすることで、感情を整えることができることが知られています。


人のよっては多少違いもありますが呼吸を整えることで自律神経の影響を受けている血圧もコントロールすることができます。


健康診断で血圧測定をした時、測定結果が高めに出たときに「深呼吸して」といわれて深呼吸をした後測定すると20ポイント位測定値が下がることがありませんか。


ヨガでも呼吸に注目されています。感情が高ぶっておさまりがつかない時など呼吸に意識をすることで気持ちを安定させることができます。


その方法は自然の森林浴などがベストですが、なかなかそうもいかないので・・・。


窓を開けた時の新鮮な空気を自然のエネルギーを吸収する気持ちでゆっくりと吸えるところまで吸います。


3~4秒呼吸を止めて今度はゆっくりと不安やイライラの気持ちを息と共に吐き出せるだけ吐き出します。


息を吐くときは、息を吸うときの倍の長さで息を吐くようにしてください。


吸うとき3~5秒だったら、吐く時6~10秒くらいです。


これを4~5回繰り返しているとだんだんと気持ちが落ち着いてきます。


吸う息の倍くらいのスピードでゆっくりと吐くことがコツです。


吸う息は交感神経です。


吐く息は副交感神経です。


副交感神経を活性化することで気持ちも安定します。


ぜひお試しを・・・。