【フロリダ州】
6年間ソファーに座ったまま立ち上がることが出来ないでいた女性が水曜日(現地時間)に死亡した。ずっと動かずに座っていたため皮膚とソファーの生地が癒着していたという。この女性はゲイル・ラバーン・グリンズさん(40歳)で、体重は480ポンド(約218kg)もあったとのこと。

火曜日の夜9時頃彼女の兄弟より「グリンズさんの体調がおかしい」という内容の通報があり、直ぐさま救助隊員達が駆けつけた。状況を見た救助員達は、その後約6時間にわたって彼女をソファーから立たせようと奮戦。しかし皮膚が完全に生地と癒着しており、切り離そうとするとグリンズさんが痛さで悲鳴を上げるため外科手術するしかないと判断。ソファーと一緒に病院へ搬送することになった(写真)。

救助隊員の話によると、彼女は自力でトイレに行けなかったため部屋中にとんでもない悪臭が立ちこめており、救助員は保護スーツを着用して作業したという。

また隣人達も「あの家に男性が一人と何人かの子供が住んでいるのは知っていたが、グリンズさんが中に居るなんて全く知らなかった。」と深夜の救出劇に驚きを隠せない。

調査員によると、グリンズさんはハーマン・トーマスという男性と一緒に暮らしていたとのこと。トーマス氏は調べに対し「彼女を助けようと出来る限りの事はしました。でも無理だったのです。」と話している。現在調査員達はトーマス氏を告訴していないが、明らかに看護の怠慢ではないかと更に調査を続けるとしている。

水曜日未明になってようやく病院に運び込まれたグリンズさんだったが、残念なことに外科手術を受ける事もなく、ソファーにくっついたまま息を引き取った。