なぞなぞの著作権インデックス


答えは、著作権。

では、
なぜ、短いなぞなぞには著作権がないのか?
俳句や短歌には著作権があるではないか?
と、疑問に思う人もいるでしょう。

私が相談した弁護士によれば、
俳句や短歌は
5・7・5や5・7・5・7・7と
文字数が決まっている定型詩であり、
その制約のもと表現活動を行う上で
高度な創造性が要求されるため、
著作権が認められるのだそうです。

この根拠説明は、
著作権に関する書籍においても、
よく目にするので、
それが一般的な見解なのでしょう。

いっぽう、
なぞなぞ、特に短いなぞなぞの場合、
アイデアさえあれば、
問題文は誰でも容易に作れます。
表現方法に制約もありません。
「~ってなーんだ?」
「~ってなあに?」
「~はなんでしょう?」
といった、
なぞなぞ特有の表現が最後につくだけです。

また、そもそも
「アイデア自体には著作権がない」
だから、
短いなぞなぞは、ダジャレなどと同じ扱いとなり、
著作権は認められない、
という理屈です。


「幼稚園の制服は何色だ?」
「保育園の制服は何色だ?」
という2つのなぞなぞを、
2人のなぞなぞ作家が個別に作ったとします。
※ 答えは、ともに「えんじ色」
※理由は、幼稚園児、保育園児

「えんじ」を使うアイデアは共通ですし、
見た目もよく似ています。
しかし、両者とも著作権は発生しませんし、
当然、互いに著作権を侵害していると、
主張することもできません。

また、
「幼稚園の制服は何色だ?」
「幼稚園の子供がいつも着てる服は何色だ?」
は、見た目・表現がかなり違いますが、
それでも、「えんじ」を使うアイデアは共通なので、
両者とも著作権は発生しませんし、
当然、互いに著作権を侵害していると、
主張することもできません。

にも関わらず、
「幼稚園の制服は何色?」
レベルのなぞなぞについて、
自分が作ったオリジナルなぞなぞだから、
著作権を侵害していると主張する
自己中心的な変ななぞなぞ作家が実在するので、
困ったものです。

みなさんは、どう思われますか?


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