免罪符のコラージュ
建築の雑誌を見ていたら、東大の准教授の前真之氏が有る記事を書いていた。
環境設計で工夫したように見える住宅は増えている。
しかし、一見それらしく見えるが、ただ省エネ要素を寄せ集めただけで、うまく機能していないケースが目立つ。
そうした設計を彼は 「免罪符のコラージュ」 と呼んでいる。
建物の基本性能も含めてどんな機器を使えば効率的なのか、どんな生活の中で使うのか、そうした適材適所の設計が欠かせない、とも主張している。
省エネ、環境共生、エコなど色々な事が話題になっている。
コンペや雑誌のネタに派手に取り入れられているけれど、住宅の環境設計はまだスタート地点だともいわれている。
コストの問題もあり、トータルで考えないと主客転倒になってしまうこともある。
これから設計の方向性もそちらを向くことは解っている事であるが、社会全体で考え、実行し一歩ずつ本物に近づいていかなければならない。
それまでは、試行錯誤の連続になるかもしれない。