今日の午前中に松井知事に対して知事質問を行い、2月議会の私の一連の委員会質問が終了しました。


委員会質問の中継や録画をご覧いただく中で、職員と事前に打ち合わせをして「内容が出来上がっている」のが物足りないと仰る方もいるようです。確かに、シナリオのないボクシングの打ち合いみたいな内容だと見ていて面白いのかもしれません。自分の言いたいことを、ストレス発散のごとく「言いっ放し」でも良いのであれば事前の打ち合わせは要らないと思います。


しかし、議員が「住民の代表」として質問する以上は、それによって行政の不備を指摘したり、前向きな要望やより良い提案を行わなくてはいけません。全く何の打ち合わせもせずに、質問内容を職員側に知らせることなく本番に臨んだとして、大阪府の方針がその場で決まったり、それまでにない回答が導き出せることなど有り得ないのではないでしょうか。


委員会質問は往復60分、知事質問は片道10分です。その限られた時間を最大限生かすために、本番までには担当課に必要な資料を提示してもらい、職員と実際に会って、電話で、メールで、何度も何度も打ち合わせをします。その中で行政の取り組みについて苦言を呈したり、議論が白熱することも度々あります。


その上で実施されるのが委員会の質疑応答です。


例えば、今回私は地元商店街の方々と意見交換を行って、「手続きや申請がややこしいので、分かりやすく利用しやすいような仕組みにしてほしい」という声をいただきました。その内容を委員会で取り上げるために、商業支援を担当している課長や職員と打ち合わせを行い、現状の問題点やこれからの方向性について議論をしました。結果的に委員会での質問を通じて大阪府として今後、手続きや申請についてWEBサイトなどを通じて分かりやすく理解できるサービスを開始することが決定しました。もしこれが、いきなり委員会の場で解決を求めてもこのスピード感で、この結果には繋がらなかったものと思います。


以上のことから、私は委員会質問を行う前に職員としっかりと打ち合わせを行うことは欠かせないと考えます。


とはいえ、やはり原稿を読み上げるだけでは中継や録画をご覧になられていてもつまらないと思いますし、打ち合わせをした以外の職員にも私の思いが伝わらないと感じています。ですから私は、打ち合わせを行った上でその内容を頭に叩きこんで、自分の言葉で質問をするように心がけています。そうすると職員からも自然と原稿にない言葉で回答が返ってくることが多くなりますので、より奥の深い議論ができるようになります。


ちなみに今回の委員会質問では打ち合わせを行ったうえで、質問項目とその趣旨については事前に伝えました。しかし部長や知事の「考え」「想い」については、回答を聞いてからその場でアドリブで質問をした内容がいくつかあります。(職員の方はハラハラされたことと思いますが)


知事質問の動画が大阪府議会のホームページでご覧になれます。 http://www.gikai-web.jp/dvl-osakahu/  (商工労働常任委員会 3月16日 )


追求することや職員をやり込めることにこだわったり、自分の言いたいことを主張するだけの自己満足の場にならないよう、委員会という場を効果的に活用して「実を結ぶ」ためにこれからもしっかりと取り組んでいきます!