天国から来たチャンピオン | 名越稔洋オフィシャルブログ「とりあえず乾杯デショ。」by Ameba

天国から来たチャンピオン

これまた古い映画。

久しぶりに観て調べたら1978年の
作品でした。

主演のウォーレン・ビーティーと
言えば「ディック・トレーシー」
「俺たちに明日はない」なんていう
作品が有名だけど少なくとも彼に
関して俺はこの作品が最もキャラ
にマッチしてると思う。

古き良き時代のハリウッド作品の
人間ドラマと劇場版映画に必要な
緩急のバランスのとれた編集が、
とても好感を持てます。

そしてリチャード・バックの詩集
の一節にも似た柔らかな空気感を
持つシナリオは完成度も超高い。

70年代は、まだフィルムの透加工
処理が発達してないから今見れば
稚拙だけど「このシナリオのため
にはこういう挑戦をするんだ!」
という制作者の意気込みをグッと
感じる気持ちになります。

ナンセンスに見えてしっかり何か
を伝える作品。

ラストは泣けますが、その瞬間に
伝わった何かは多分、人によって
違うでしょう。

でもそこが良いと思える作品。

個人的にはこういうのをリメイク
してほしいなぁ。

とにかく憧れます。是非。