スラムドッグ | 名越稔洋オフィシャルブログ「とりあえず乾杯デショ。」by Ameba

スラムドッグ

「スラムドッグ$ミリオネア」

実は映画は観ていません。

観たいとずっと思ったのですが
時間が無く、
我慢できず原作を読みました。

展開やオチが、読めるような
読めないような典型的な作品。

わかりやすいようで意味深な
タイトル。

邦題は「ぼくと1ルピーの神様」
原題は「Q&A」
です。

で、読んだ感想。
まず正直、展開もオチも、
全く予想と違ってました。

しかし素晴らしいことには
変わりはない。

本としては
ラブストーリー。
クイズ部分は巨大なおまけの
ようにさえ思えた。

もともと仕組まれすぎた本は
あまり好きではないのですが、
仕組まれ方が見事すぎると、
超越します。

感動を与えてもらえる
新しいパターンかも。

この物語には何度も
「Destiny」という
言葉が出てきます。

しかし、この物語における運命
とはドラマチックっでありながら、いわゆるミラクル的なそれらと違い、
我々が日常で起こりうる
かも知れない等身大の運命の様に語られています。

そこが良い。

非凡で、稀有な才能に溢れた
この作家の原作、
映画で観るのが楽しみです。