☆講談・バーボン☆ | N9nety-One Official blog

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輸入もののウィスキーと聞いて、皆様まず思い浮かべられまするは、スコッチとバーボンかと思われます。
 さて、このバーボン、その名は主な生産地であるアメリカのケンタッキー州バーボン郡に由来するそうで。さらにこのバーボン(BURBON)郡は、フランス語読みすれば「ブルボン」、フランスの王朝、ブルボン朝から取られた名前であります。
 ブルボン朝のルイ16世は、アメリカを支配していたイギリスとの外交的な対立もあり、独立戦争において合衆国側に味方し、援軍を送ります。この功績を讃え、「ブルボン」=「バーボン」郡の名は、長くケンタッキー州に刻まれることとなったのであります。(ここまでの参考文献 『洋酒の飲み方・愉しみ方BOOK』成美堂出版)
 さて、ブルボン朝はフランス革命で崩壊、ルイ16世はギロチンで死刑になります。
 自由民主の国、アメリカ合衆国の独立に貢献し、その名を地名に、そして世界中で飲まれる酒に残した王朝の王が、自分の国では絶対王制の象徴とされ、人民の敵として、共和主義者たちに首を切られた――これぞ歴史上の皮肉と申せましょう。

 ちなみに私はスコッチ派。バーボンは癖があって苦手です。スコッチを片手に録画した番組を観るのが、休日前夜の愉しみであります。

 黄昏亭MNKNまんけん」



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