1月17のサンデープロジェクトに、榊原英資氏・竹中平蔵氏・水野和夫氏・武者陵司氏の4人が出演して、今年の年末の株価(平均株価)・円(1ドル○○円)を予測していた。
 各氏の予想は次のとおりだった。

榊原英資氏
「9000円 85円」
竹中平蔵氏
「9500~1100円 85円~105円」
水野和夫氏
「9500円 85円」
武者陵司氏
「1400円 115円」

 武者氏のみ強気。
 武者氏は、アメリカ経済について「息切れの可能性は極めて少ない」と楽観論を唱えていたが、榊原氏と水野氏は悲観的だった。

 竹中氏は、一人だけ幅で書いてあった。
 そして、「今年後半の(政府の)政策転換の速度が速いか遅いかによって、年末の姿は大分違ってくる」などと言っていた。 
 「今の民主党の財政政策が緊縮財政なので、それを改めるべきだ」ということが言いたいのはわかったが、どういうふうに政策転換が行われてどういう変化が出てくるのかあまりよくわからなかった。

 このコーナーで一番感心したのは武者氏の次の指摘である。
「10数年前に日本の輸出競争力が強かったために円高になり内外価格差が大きくなった。外国の2倍くらいの物価になった。それの調整でデフレになり物価が下がってきた。日本のデフレの原因はこの調整が続いていたことである。現在物価の内外価格差はほとんどなくなってきているので、今はチャンスだ」
 言われてみると当たり前のような気がする内容だが、あまりテレビでこういう発言をする人は少ないように思う。的確な意見だと思った。



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