対策検討の為リターンスプリングの実測をしてみます。
測定方法も色々ありますが、スロットルシャフトの回転トルクを測定してみます。
トルクゲージですがヤフオクで探してみると程々の値段で入手出来ました。
後はワイヤーレバーに測定用のアタッチメントが必要です。
得意の百均を物色して作ってみました。
これで測定出来ます。
いきなり結果です。
測定値ですが昭和産まれの私にはピンとこないんですが単位はcN・mで、100cN・mで0.1kg・mの様です。
Minはスロットルが開き始めるトルクで、Maxが全開時のトルクになります。
測定は
CRキャブ スプリングt=1.3 巻数 10.5〜9.0T
スプリングt=1.7 巻数 7.0〜6.5T
ソレックス 36
CVキャブ
の8条件です。
CRキャブツインではスプリングt=1.7が標準の様です。
僅か0.5Tのテンションを掛けた6.5Tの状態でMinで40cN・mのテンションが掛かり、全開時も70cN・mとアクセル操作時にかなり重たく感じます。
線径が太くばねレートも高目でグラフの傾きも結構あります。
逆にこれぐらいのテンションでしたら貼り付きに対しては全く問題にならない気がします。
CRキャブ スプリングt=1.3はまめしばさんの所でMノズルをセットした時に組込まれたのです。
線径も細く9.0〜10.5Tの巻数でセット出来ます。
現在10Tでセットしてますが残念ながら前回報告した様に貼り付き症状が見れれますが、アクセル重さはギリギリ許容範囲内かと思います。
ソレックス36、CVキャブはMin20cN・mとアクセルON時の軽さを裏付ける結果となってます。
意外だったのがグラフの傾きが大きくばねレートとしては結構高めです。
しかしアクセルの軽さは結構感じるので開き始めの重さがフィーリング全体を支配している様です。
此処までの結果では残念ながら解が見つけられません。
アクセルの軽さを維持するには30cN・m未満にしなければいけないんですが、貼り付き対策としては40cN・mのテンションが必要です。
抜本的にスロットルバルブの摺動に対しても対策が必要そうです。
ん〜 もう少し考えてみます。