1月の読書 | うさぎと読書と、双極性障害と。

1月の読書

1月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:3597
ナイス数:549

イアリー 見えない顔イアリー 見えない顔感想
亡くなった妻を訪ねてきた不気味な女性や連続する近隣トラブル、そして大学総長選挙。 これはサスペンスホラーと言うのかな。隣人や近隣トラブルを描かせると上手いなあ。 不気味で嫌な感じがよく出てる。
読了日:01月30日 著者:前川裕
カネと共に去りぬカネと共に去りぬ感想
名作の題名をもじったブラックなパロディ短編集。今回も現代医療を風刺しながら老いや死について嫌でも考えてしまう内容だ。行き過ぎた医療に警鐘を鳴らし続ける著者ならではのお話。 ブラックはそろそろ満喫したから、次は本格的な医療ミステリーを読ませて欲しい。
読了日:01月27日 著者:久坂部 羊
生きていくあなたへ 105歳 どうしても遺したかった言葉生きていくあなたへ 105歳 どうしても遺したかった言葉感想
日野原先生の最期の対話。 温かく心に沁み入るお言葉の数々、思わず泣きそうになった。 先生がそっと背中を支えて下さってるような思いがする。 先生のお人柄や大切にしてこられたことなどがキリスト教と相まって優しく響く。 図書館で借りたけど、これは手元に置いておきたいなあ。
読了日:01月26日 著者:日野原 重明
バースデイ・ガールバースデイ・ガール感想
二十歳の誕生日に不思議な体験をする女の子の話をアートブックで。 読みながら自分の二十歳の誕生日に思いを巡らせるひと時。 今なら何をお願いするかな。 しばらく余韻で楽しめた。
読了日:01月24日 著者:村上 春樹,カット メンシック
母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記感想
母と二人暮らしの独身男性による母親の介護手記。 途中読むのがしんどくなってしまったけど、経験に基づく知識とアドバイスがあり良書。 子供が複数いても離れて住んでいる以上親の介護をするのはそのうちの一人に全てがのしかかり、家族介護の限界が見える。 介護される者だけでなく、それ以上に介護者のケアが必要だそうだ。 一番驚いたのは、親が何だかおかしいと思ってから坂を転げ落ちるように失禁まで行くのに1年だったこと。 母に手をあげてしまった事、ストレスで幻覚が出た事、死んでしまえが呪文のように…壮絶だ。
読了日:01月21日 著者:松浦 晋也
お隣さんが殺し屋さん (角川文庫)お隣さんが殺し屋さん (角川文庫)感想
初読み作家さんで、元お笑い芸人らしいですね。 田舎から出てきて専門学校に入学した女の子が、アパートのお隣さんに挨拶に行く。 帯に書かれてた302ページからの衝撃が全く予想もつかない方から飛んできて綺麗に騙された。 今思うと伏線らしきものはあったのかなと読み返したくなるなあ。 すごく楽しめた。
読了日:01月20日 著者:藤崎 翔
絵本 いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日 (講談社の創作絵本)絵本 いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日 (講談社の創作絵本)感想
再読。やはり涙なしには読めない絵本。 牛の解体を仕事にしている一家の話。 お肉がどのようにして食卓に並ぶのか、誰かがやらないといけない牛を殺す仕事、牛を育ててる人たち…いろんな人たちの思いがギュッとつまった絵本。 目を逸らしがちな内容を分かりやすく伝えているけど、泣けるなあ。
読了日:01月19日 著者:内田 美智子,魚戸おさむとゆかいななかまたち
逃亡刑事逃亡刑事感想
警察官が殺され、その疑いが女性刑事にかかる。目撃者の少年を連れ逃避行の旅に出る。逃避行先で出会う人物たちやヤクザのキャラも魅力的で、展開も早く一気に読了。敏腕女性刑事、新たなヒロイン誕生だね。
読了日:01月17日 著者:中山 七里
弥勒の掌 (文春文庫)弥勒の掌 (文春文庫)感想
妻を殺されたベテラン刑事と、妻が失踪して困っていた高校教師、その背後に絡む宗教団体。 共に捜査を始めた先にある真実に驚愕。最後に何か仕掛けてくると思ってたけど、キレ味鋭く唸らされた。 気持ちのいい読書体験ができた。
読了日:01月12日 著者:我孫子 武丸
ついに、来た?ついに、来た?感想
老親に認知症の症状が出始めた家族の話が8篇。 短編集なので、え、ここからどうなるの?というものばかりだけど、突然来る親の認知症を見て戸惑う家族の様子がリアル。ユーモアを交えて描いてるが、シリアスなテーマはやはりシリアスである。
読了日:01月10日 著者:群 ようこ
悪い夏悪い夏感想
生活保護受給者と福祉事務所のケースワーカーと、その周囲に群がる悪い人たち。不正受給に苛立ち、悪い人たちの仕業にゾッとさせられ恐怖を感じながらも一気読み。ひゃー、ほんとにありそうな世界で怖すぎる! 愛美の言葉で、人生を転げ落ちるというのは普通の位置にいた人の事で、自分の人生はずっと底辺だというのが悲しかった。
読了日:01月08日 著者:染井 為人
DZ(ディーズィー) (角川文庫)DZ(ディーズィー) (角川文庫)感想
遺伝学的なテーマを壮大なスケールで描いた作品。難解な医学や科学用語、解説に何度も挫けそうになりつつも、それを上回る面白さで、中盤から大作を一気に読了。真相が分かってゾッとした。この作家さんはどんどん読んでみよう。
読了日:01月06日 著者:小笠原 慧
入らずの森 (祥伝社文庫)入らずの森 (祥伝社文庫)感想
初読み作家さん。 事故で陸上を諦め中学教師として赴任してきた男、都会から転校してきた金髪の女子中学生、田舎暮らしを夢見て移住してきた夫婦。 それぞれの視点で物語は進み、そこにじわじわ迫り来る恐怖が重なる。 文章が読みにくいのか、なかなか入り込めないまま終わった。
読了日:01月04日 著者:宇佐美 まこと

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