この4月29日,春のOB・OG会が行われました。
例年と異なり,連休の最終日の開催ということでご都合のつかない方もいたかと思います。
それでも多くの先輩方にお越しいただき,感謝している次第です。



レセプションの席で,個人的に村井先輩からお話をいただきました。
先日,小欄に切り返しの受け方について書きました。
そのことに関するご指導でした。


私が書いたのは以下のようなことです。
切り返しの際に竹刀でよける。
すると打ち手が平打ちになってしまう。
だからむしろ竹刀で受けずに面を打たせてはどうか。

しかしお話によると,竹刀で受けるのは受け手の重要な練習である。
剣道に必要な体捌き,竹刀の運用を身に着けるのに必要なことだ。
そうおっしゃいました。


そのご教示については盲点だったと思います。
同時にこう解釈しました。
私は打ち手に有益な方法を考えていたのに対し,
先輩の助言は受け手により有意義な意図を含んだもの。
二者は視点の違う考え方であると。

初心者ならばまず前者の要領でやるべきでしょう。
ただ私たちの多くが理想とすべきは後者なのかもしれません。


今年も多くの新入生が入ってくれました。
本剣道部は50人に迫る大所帯です。
それだけにそれぞれの実力にはばらつきがあります。
理想は高く持ちつつも,各々に合った練習をして,徐々に理想に近づけてゆければと思います。



部員それぞれ,先輩方とのお話の中で心に残る言葉があったのではないでしょうか。
本日のお越しについて重ねて感謝申し上げます。
秋にはまたより多くの方のご参加をお待ちしております。



4年 加藤
名古屋大学 剣道部